【なにが、人を「知的」と思わせるのか】
明治大学文学部教授・齋藤孝氏が、知的な人は「頭の整理の仕方」に特徴があると指摘し、誰でも鍛えることができる”知の整理力”の磨き方を指南する一冊。知性は磨ける!
「この人、知性があるな〜」
どんなときに、あなたは人に知性を感じますか?
本書は、「知性がある」とはどういう状態を指すのか、どうすれば知性を磨くことができるのか、あなたの知性を花開かせる方法を指南する一冊。
この本では、
「頭が柔らかく、いろいろなものに対して柔軟に対処ができる」
ということを、「知性がある」と定義しています。
知性を磨くと、あなたはどのように変わるのでしょうか?
一番は、相手に伝える力=コミュニケーションスキルが高まります。
なぜなら、知性の源は言葉だからです。
言葉を適切に使うことで、相手のレベルに合わせて、コミュニケーションができます。
これが、「この人は知性がある人だ」と感じる理由です。
さらに、知性が磨かれることで、次のスキルも磨かれます。
◎バラバラになっている知識や情報を自分でつなげ、新しい発想をするスキル
◎全体の大きな流れがわかっていて、総合的にバランスの取れた判断が下せるスキル
これは、ビジネスで求められるスキルに直結します。
知性を磨くことで、人間としてもビジネスパーソンとしても大いに成長できるのです。
そんな知性の磨き方が、日常に取り入れやすい形で紹介されています。
ぜひ、これを気に知性を磨きましょう。
◆知性は、人を高める。
知性を磨きたければ、閉じたところで1人で勉強するより、誰かとコミュニケーションをとりながら、さまざまな話題で盛り上がることをお薦めします。
自分の文章の価値を上げるために、誰のどのような言葉を引用できるかということを常に考えながら、本を読むようにしてみてください。
逆に言えば、引用の可能性がないものに関しては、読んでいるそばから忘れていって構いません。
本や資料を集める目的を考え、その目的に沿って分類し、整理しながら蓄積していく整理法のほうが、より効率的です。
●「記憶」を整理する2つの方法
(1)カオス型整理法:自分が面白いと思った知識を記憶し、整理するときの方法
(2)秩序型整理法:すでに体系立っている知識を記憶し、整理するときの方法
自分にとって面白い情報であると感じたら、ストックしておく
教科書や受験の参考書がよくまとまっているものだと気づくことこそが、知の再発見です。
知識の整理術として、教科書や参考書、資料集などはうってつけのツールなのです。
人の話を聞いて「なるほど」と納得できるのは、「事象」「その背景」「その影響」という3点セットが整っているケースです。
知識整理の王道であるレジュメですが、つくり方は、とても簡単です。
(略)
全体を3つの項目に分けることを意識するだけで、大きなポイントをつかもうとする意識がはたらくようになります。
「文字を読んで想像する行為」は、頭の中でかなり複雑でハードな作業が繰り広げられています。
他人の経験でも、それがリアルであれば、想像力で補うことで、まるで自分が経験したかのように有益なものとして吸収できます。
そのためには、人の話をよく聞くという態度が大切です。
「ただ漫然と読む」のではなく、想像力をはたらかせながら、著者が自分のためだけに時間を割いて話してくれている・・・と考えながら読む。
常に「ライブの空間」に身を置いて、一字一句も聞き(読み)落とさない。
「ドラッカーの本は経営に生かすもの」という固定観念から逃れ、ドラッカーが主張する概念を汲み取り、その概念を生かして物事を見るのが「知性」です。
すごいと思える「感動」と「興奮」こそが、まさに知性なのです。
とりあえず「自分なりにまとめてみる」。
すると、頭がスッキリと整理されるのを実感できるはずです。
論語に「知仁勇(ちじんゆう)」という言葉が出てきます。
この3つが備わっていると、人として優れているというのです。
「知」は知性・判断力。
「仁」は優しさ・真心。
「勇」は行動力。
【1065-1】引用できる箇所を探しながら読む
【1065-2】おもしろい!と思ったことは、どんどんストックする
【1065-3】触れた情報を、自分なりにまとめてみる
情報を、整理・加工してこそ、知性である。
【書籍名】齋藤孝の知の整理力
【著者名】齋藤孝
【出版社】かんき出版
【出版日】2017/8/3
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】考える力を身につけたいときに
【キーワード】情報整理、記憶法、思考
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 【アウトプット】「知」は、伝わるからこそ生きるもの
第2章 【整理1】経験に引きつけられた「知」は強い
第3章 【整理2】「知」が整理されていると、賢く見える
第4章 【強化】「知」を磨くための読書術
第5章 【インプット】知的な人は、「知」を味方にしている
この本で、あなたは今後こそ変わる!
齋藤孝さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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