【シェア読書:953冊目】現代語訳 学問のすすめ(河野英太郎)

【実学こそ最高の資産!】
日本IBM・河野英太郎氏が、日本最大のベストセラー『学問のすすめ』は最高のビジネス書であると説き、現代語訳でそのエッセンスを解説する。日本人が忘れてはならない心がココにある。

■この本の紹介文

学問のすすめ
あなたは、この本を読んだことがありますか?

 

本書は、福沢諭吉の『学問のすすめ』はビジネス書であるという視点に立ち、その学びを現代語訳にして解説していく一冊。

 

学問のすすめ』がビジネス書?と疑問に思うかもしれません。
名文句「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」にあるように、ビジネス書とはイメージしづらい印象です。

 

ところが、改めてその内容を読むと、文字どおり「ビジネス書」なのです。
「人材育成」「ダイバーシティ」「責任感」「上司とのつきあい方」「チームワーク」「プロジェクト管理」など、まさに”仕事術”が書かれているのです。

 

この本では、日本の財産ともいうべき『学問のすすめ』のエッセンスを、現代のビジネスパーソンの立場で活用しやすい形に直しています。

 

あなたが人生をかけて学ぶべきことが、すべて書かれています
”実学”と言われる、「読み書き」「資料づくり」「帳簿つけ」「会計」「計量」「地理」「物理」「歴史」「経済」「道徳や倫理」のことです。

 

日本人として学ぶべきことは、140年以上前にすでにまとめられていたのです。
2017年を生きるあなたは、どれだけ学んでいますか?

 

◆実学こそ、誰にも奪われない最高の資産!

■本がわかる!15の要約ポイント

人は、生まれつきお金持ちか、貧乏かの区別があるわけではない。
学び続けて、知識を得た人が、偉く金持ちになり、学ばなかった人は、貧乏で、地位の低い人になるだけなのだ。

 

我々が学ぶべき学問は、難しい字や、古文を読みこなしたり、和歌や詩を作って文学を楽しむような世の中の役に立たないものではない。
まず学ぶべきは、生活に役立つ「実学」だ。

 

実学は、すべての人が身につけるべきだ。
実学を学んで、はじめて人は、それぞれの職業を勤めあげたり、独立したりできる。
それがひいては、家や国をも独立させることにつながる。

 

人と人とは「平等な関係」だ。
これは「結果の平等」ではなく「権利の平等」だ。
結果に注目すると、お金や権力の有無などに大きな違いがある。
だが、持っている権利は同じで、差などまったくない。

 

ここでいう権利とは、命が尊重され、財産が守られ、名誉を大切にされることだ。
人は心や体と同様、権利を手にする資格を与えられたのだ。
誰もこれを邪魔してはならないのだ。

 

人間が心や体を使って行うことは「1人の人としての働き」と、友達などに囲まれ「社会生活をする存在としての働き」の2つに分かれる。

 

まず「1人の人としての働き」とは、自身の衣食住を満たす働きだ。
しかし「人間の一生は、自分だけの衣食住を満たす程度で十分だ」と考えるなら、新しい価値は生まれない。

 

一方、次の「社会生活をする存在としての働き」については、昔から偉大な人たちが「社会をよりよいものにしよう」と、汗水たらしてきた。
彼らは、より高い理想を追い求めた人たちだったのだ。

 

観察、推論、読書によって情報や知見を集めたら、議論を通じて交換することだ。
そして、論文や演説を通じて、広く世の中に知見を広めるのだ。
こうして初めて学問なのだ。

 

知識が多くても価値が高いわけではない。
大事なことは、様々な状況を比較検討し、良いほう、レベルの高いほうに向かって行動を続けることだ。

 

信じて疑わないことが、嘘偽りの始まりだ。
疑うことこそ、真実への近道だ。
文明は、物事をよく観察し、考え、真理を導き出すことで進歩する。
文明を押し上げる原動力は「疑う」ことにあるのだ。

 

真実を求め続ける過程では「信じること」と「疑わしいこと」が、突然入れ替わることもある。
そんな中でも「学ぶ人」は、努力しなければならないのだ。

 

自分を極端に大きく見せると、世の中に与えるマイナスのインパクトも大きくなる。
絶対にやってはいけない。
だが、逆に小さく見せてしまう人も、自分を正しくアピールすることを心がけるべきだ。

 

他人を理解しつつ、周りからも理解され、自分の持ち前の能力を思う存分に発揮して、自分と世の中の両方に役立つべきだ。
そのためには、次の3点が重要になる。
(1)「言葉」を学ぶこと
(2)「見た目」に気を配ること
(3)ネットワークをつくること

 

ある時は学問、またある時はビジネス、それ以外にも書道や絵画などの芸術や、囲碁将棋といった趣味など、色々な分野で交流するべきだ。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【953-1】実学を学び、自分の器を磨きつづける

【953-2】等身大の自分でいることを常に意識する

【953-3】いろいろな分野の人と交流する

 

■ひと言まとめ

実学は、誰にも奪われない!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】現代語訳 学問のすすめ
【著者名】河野英太郎
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2017/3/17
オススメ度★★★☆☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】教養哲学思考
【頁 数】248ページ
【目 次】
初 編 学んだ人から出世する
二 編 個人と組織は対等
三 編 全員が当事者意識を持つチームは強い
四 編 まずは自分から変わりなさい
五 編 一人ひとりが「独立心」を持つ
六 編 ルールを守る
七 編 全員がメンバーでありリーダー
八 編 他人を尊重し自分も自由になる
九 編 お金のためだけに働かない
十 編 現状に満足しない
十一編 無意味な上下関係はいらない
十二編 学んだら行動に移す
十三編 人の自由を奪わない
十四編 失敗を生かす
十五編 疑問を持つ
十六編 他人の価値観に惑わされない
十七編 自分ブランドをつくれ

 

気になったら、今すぐお手元に!

 

河野英太郎さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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