
【アナタも物語を書いていいのだ!】
映画監督/脚本家・長久允氏が、『脚本の教室』と題して、脚本は誰でも書けるし「あなたにしか書けない脚本」は本当に存在すると提起し、まったく新しい脚本術と表現の極意を伝授する一冊。
■書籍の紹介文
自分が脚本を書くーーー。
アナタなら、どんな物語をつむぎ出しますか?
本書は、あなたの中に全力で伝えたいエモーションがあるならば、初心者でも「脚本」は確実に書き上げられると提起し、あなただけの物語を生み出すための脚本術を徹底伝授する一冊。
文字がおもしろい!
文章がおもしろい!!
話の展開がおもしろい!!!
技法を学ぶための本のはずなのに、なぜこんなにもオモシロイんだ!
これが、この本を閉じた後の第一声です。
これだけテンション高く読めるわけですから、当然ながら、技法もきちんと頭に残ります。
あたかも感動したドラマのシーンが強烈に頭に残るように・・・。
そして、気づきます。
これこそが、著者のいう「全力で伝えたいエモーション」を体現して体験させてくれていることに。
あなたにしか書けない物語を観たいんだ!書き方はいくらでも教えるから書いてくれ!!
この著者のエモーションが、最初から最後まで読者を本の世界に釘づけにして離しません。
まさに本書自体が一冊の脚本。
そう呼べるほど、”最高の教材”になっていると感じます。
アマチュアっぽいなと思わされたら、急にプロフェッショナル全開の話になったり。
やっぱりプロは凄いよなと感心したとおもったら、この人・・・頭大丈夫か?とツッコんでしまったり。
とっても人間臭さが滲み出ていて、著者の表現者としての真骨頂を見せつけられているようです。
誰もが発信できる時代、それは、誰もが表現者になれる時代、ともいえます。
せっかく表現するのなら、同じ世界を生きる誰かの何かの役に立ちたいものですよね。
そのための技術と表現の極意がギュウギュウに詰まった暑苦しい本に仕上がっています。
たとえ今、脚本に興味がなくても”必ず”読んでみてください。
脳というか思考というか、全身が活性化したようにものすごく元気が湧いてくる一冊ですので。
◆文句なしの良書!!

あなたにしか作れないけれど、世界に通用してしまう 脚本の教室
長久允 ダイヤモンド社 2026-3-11
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
■【要約】15個の抜粋ポイント
私は映画の定義について、こう設定しました。
作り手が映像を作り、
それを「これは映画だ」と言って世に送り出したら、
それはどんなものでも「映画」である。
「脚本」とは、映画やドラマなどの映像作品を撮影する際に使用する設計図のようなものです。
そこには、人物の動きやセリフ、その場所がどのような場所なのか、室内なのか屋外なのか、季節はいつなのか、時間は何時頃なのか、など撮影をする上で必要な情報が書かれています。
ハリウッドで脚本の仕事をしていると必ず聞かれることがあります。
それは、脚本の構成への質問や、セリフの意図などの細かいことではありません。
“What’s your VOICE?”
あなたのボイスは何ですか?
ということについてです。
(略)
簡単に言うと「どうして君はこの映画を作りたいのか?」という質問です。
ただただ練られた脚本であるかどうかよりも、なぜこの映画が社会に必要だと感じているのかを問われるのです(圧倒的に個人的で、社会と切り離されている題材の場合も、それはそれで社会と関連した結果であるととらえられます)。
私が「ハッ!これを書きたい!書くべきだ!」と思うに至るまでのいくつかの行動をここに列挙します。
よければトライしてみてください。
(1)日常の気になること、魅力的な瞬間、違和感のあることをメモする。
(2)ニュースをよく見る。感じる。考える。
(3)取材をする。
(4)妄想をする。
自分の体で味わったこと。
自分の外にある情報。
経験でも取材でも現実でもない頭の中にある妄想。
この配合バランスの黄金比は作家それぞれに違っていて、自分の性に合ったものが必ずあるはずです。
私は、【経験3:取材2:妄想5】のようなイメージでやっています。
つまりこれらの行動リストはどれも映画の初期段階で欠かすことのできないものとなっているのです。
●王道!ハリウッド式脚本法
Step1:「ログライン(あなたの考えた物語を1行で伝えるもの)」を書く
Step2:登場人物を作り込む
Step3:3幕構成にする
Step4:シーンを作る
Step5:セリフとト書きを書く
●誰でもできる長久式脚本法
Step1:はじめに「怒り」と「悲しみ」がある
Step2:音楽を見つける
Step3:エンドロールの歌詞を書く
Step4:映画のタイトルを決める
Step5:ポエトリーリーディング脚本法
Step6:そのセリフをシーンや人物に振り分ける
Step7:音だけの2時間映画を作る
Step8:直し続ける
「おもしろい企画」よりも「それをやるべき理由」が私にとって大事なのです。
私はキャラクターの人数も性格も決める前に、ただただ言葉を吐き出していく作業をしています。
先ほど書いた歌詞の延長で、セリフを1000個書くイメージです。
(略)
あなたが描くべき題材に対して、その周辺に浮かんでいる言葉を掴みにいく、そんな作業です。
そもそも、リアリティなんて別になくてもいい。
そもそも、相槌は全部なくていい。
意味のある、もしくはおもしろい相槌はあってもいいけど。
「都合のいいセリフ(説明セリフ)」はあっていい。
おもしろければいい。
憑依して書くべし。
「うまいこと」は「すごいなぁ」とは思うけど、心を震わすとは限らないと私は思っています。
いつだって脚本が先にあるべきなのです。
使命感が先にあるべきなのです。
映画はとっ散らかっていていい。
整頓なんてされていなくたっていい。
あなたが感じるままに、散漫に、奔放に、書き散らかしたものが私は観たい。
他人の心なんて実際わからないのだから、
偉そうにわかった気になって書くよりも全然いい。
むしろ他人の心がわからなくて、混乱し奔走するあなたの物語が観たいのです。
あなたが体験したことは、あなたしか知らない。
あなたはあなたの人生の当事者であり、
あなたが感じた感情は、
絶対に誰も否定することのできない
「正しい」感情である。
(略)
脚本は「他人の物語」を書かなくてもいい。
「自分の物語」を書いていい。
自分の中に浮かんだ物語は、自分が作らない限り、存在しないから。
これはスピじゃなくて、事実として、物理的に、そうなのです。
当たり前だけど、作らないと、存在しない。
書かないと、存在しない。
あなたの脳の中を読み取ってくれる魔法使いはいないし、最新テクノロジーを駆使してもできない。
テレパシーでも送れない。
だから書いて形にしないといけない。
書かなければ誰も見ない。
誰も救わないまま消えていく。
■【実践】3個の行動ポイント
【2212-1】心動かされた瞬間・違和感のあることをメモする習慣をもつ
【2212-2】ニュースをよく見る、感じる、考える習慣をもつ
【2212-3】好きなように妄想する習慣をもつ(周囲に怪しまれないように注意要)
■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】あなたにしか作れないけれど、世界に通用してしまう 脚本の教室
【著者名】長久允 ・ 著者情報
【出版社】ダイヤモンド社
【出版日】2026/3/11
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】書く力を身につけたいときに
【キーワード】発想力、アイデア、伝える
【頁 数】240ページ
【目 次】
Lesson0 世界一になるまでの変則ルート
Lesson1 何を書く?
Lesson2 王道! ハリウッド式脚本法
Lesson3 誰でもできる長久式脚本法
Lesson4 迷ったとき役立つかもしれない裏技集
Lesson5 書いたあとどうする?
Lesson6 あなたにしか作れないものがある
▼さっそくこの本を読む

あなたにしか作れないけれど、世界に通用してしまう 脚本の教室
長久允 ダイヤモンド社 2026-3-11
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
長久允さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。