
【自分と向き合う術を身につける】
日本アンガーマネジメント協会ファウンダー・安藤俊介氏が、『12歳から始めるイライラしない技術』と題して、子どもの心の成長にもつながる、怒りの感情と向き合う方法を解説する一冊。
■書籍の紹介文
怒りの感情を抑えきれずに失敗した・・・。
そのような経験をしたことはありませんか?
本書は、適切なコントロールをしないと大きな問題につながりかねない「怒りの感情」に対して、上手に解決できるようになる方法を、わかりやすくかみ砕いて解説する一冊。
「怒りの感情」との向き合い方は、大人でも子どもでも変わりなく大事なことです。
うまく対処できないと、人間関係が気まずくなったり、仕事上の大きなトラブルになったりしてしまうからです。
学ぶ上で大切なのは、決して怒ってはいけないわけではない、ということです。
怒ること自体を”悪”と捉えてしまうと、心の状態が余計におかしくなってしまうからです。
そもそも、人は絶対に怒らないということは絶対にできません。
もし出来るのであれば、今日までの進化の過程で、人類は「怒りの感情」を捨てているはずです。
ゆえに、「怒りの感情」そのものを消そうとするのではなく、湧き上がった「怒りの感情」をどうコントロールするか。
自分はどんなときにイライラするのか、イライラするとどんな行動をしてしまうのか、そういったことを理解することこそが重要なのです。
そして、理解するために、コントロールするために必要なこと。
それらをまとめ上げたのが本書です。
◎「怒りの感情」と向き合う方法
◎「怒りの感情」を解決する方法
これらが、『12歳から〜』のタイトルのとおり、とても分かりやすく解説されています。
対象年齢のお子さんがいれば、親子で一緒に学ぶのもよい機会となるのではないでしょうか。
「怒りの感情」に心が支配されて、一番傷つくのは自分自身です。
反対に、「怒りの感情」を上手にコントロールできれば、自分も周りの人も皆がハッピーになれます。
大人の学び直しにも、お子さんへのアドバイスにも適した内容です。
「怒りの感情」で自分が傷つかないためにも、この機会に学んでみてはいかがでしょうか。
◆怒りを爆発させない技術を学ぶ。
12歳から始めるイライラしない技術
安藤俊介 秀和システム 2024-12-7
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■【要約】15個の抜粋ポイント
私たち人間は社会的な動物なので、社会の中で大切にしているものがあります。
それは考え方、価値観、立場、プライドといった個人の内面にあるものから、家族、友だちといった人間関係のつながりのあるものです。
大切にしているものは、意識しているものもあれば、無意識のうちに大切に思っているものもあります。
こうした大切なものが、あぶない目にあうとき、言い方を変えれば、攻撃されたり、侵害されたりしそうになるとき、それを守るために人は怒るのです。
怒りの感情にとらわれる人、イライラに負ける人は、変えられないこと、不公平なことに不満ばかりを言います。
逆に、不公平を受け入れ、それを前提に考え行動できる人には、より多くのチャンスがめぐってきます。
なぜ多くの大人が、悪いことに反対するのかと言えば、みんな知っているからです。
子どものころにカッコいいと思えた悪いことは、あとから考えると顔から火が出るほどはずかしいことになっていることを。
あなたの不満は、何かをよりよくするためのきっかけになるのです。
おかしなことに気づき、そのことに不満を感じ、それをどうにかよくしたいと思うことは、とても前向きなことです。
「いつも」怒られる。
「みんな」持っている。
自分「だけ」がうまくいかない。
「絶対」ウソをついている。
思いこみ言葉は、大げさな表現とも言えます。
上手に伝えるコツは、傷ついていると同時に、感じているほかの気持ちも一緒に伝えることです。
傷ついて悲しい、傷ついて怒っている、傷ついてつらい、傷ついて困っている、傷ついて落ちこんでいる・・・といった具合です。
二つの気持ちをあわせて伝えることで、相手はあなたの気持ちをもっと理解しやすくなります。
理解できれば、同じことはしなくなるでしょう。
人は、大切なものが何もなければ、不安を感じることはありません。
大切なものがない人なんていませんから、だれもが不安を感じます。
自分の考えたこと、思ったこと、気持ちを言葉にしましょう。
言葉にすることで、ぼんやりしていたものが、はっきりと形が見えるようになります。
それが自分の心の声を聞くことになります。
最終的に信じるのは自分自身であり、自分の選択です。
自分を信じるためにも自分の心の声を聞く練習をしていきましょう。
「逃げるは恥だが役に立つ」とは「逃げることははずかしいことだが」という意味ではなく「はずかしい逃げ方をしたとしても」という意味です。
逃げることそのものは、はずかしいことではないのです。
やる気が出ないときの解決策は、やる気が出ないときでもできることを見つけることです。
人は美術品ではありません。
アート作品のように、ながめていれば満足することはないのです。
だれかと一緒にいること、それはその人との関係をつくることでもあります。
人間関係をつくるときは、内面のほうが外見よりもはるかに大切です。
あなたは、あなたが毎日当たり前にやっていることなんて、成功とは言えないと思うかもしれません。
ですが、成功しているから、毎日あなたは生きているのです。
今日からできたことを、1日3つ書き出してみましょう。
どんな小さなことでもかまいません。
あなたが毎日つける成功の記録は、あなたに自信を持たせてくれるでしょう。
もっと自分の気持ちに素直になりましょう。
あなたが自分の気持ちを表現することは、あなたの人生をゆたかにするためにも必要なことです。
自分の気持ちを表現するときに、次の質問を思い出してください。
「自分にとって、まわりの人にとって、長い目で見たときに、健康的か?」
私が考える人生最大の幸運は、自己理解ができることです。
自己理解ができていれば、自分が心から望むことに情熱を燃やすことができ、人生のどんな苦難にも前向きに立ち向かうことができます。
■【実践】3個の行動ポイント
【2153-1】自分の心の声を言葉にする練習をするために、日記をつける
【2153-2】怒りそうになったら、深呼吸して6秒数えながら冷静になる
【2153-3】1日3個「できた!」というものを日記に書き出す
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】12歳から始めるイライラしない技術
【著者名】安藤俊介 ・ 著者情報
【出版社】秀和システム
【出版日】2024/12/7
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】自分を変えたいと思ったときに
【キーワード】人間関係、メンタル、子育て
【頁 数】240ページ
【目 次】
第1章 友だちにイライラしなくなる考え方
第2章 もう親や先生のことでムカムカしない!
第3章 将来が不安なときは「心の声」を聞こう
第4章 自分にイライラしてもよくなる方法
第5章 自分の気持ちを理解するのは何のため?
▼さっそくこの本を読む
12歳から始めるイライラしない技術
安藤俊介 秀和システム 2024-12-7
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安藤俊介さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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