【言葉を変えると世界が変わる】
コピーライター・藤田卓也氏が、『伝え方で損する人 得する人』と題して、悩みの原因の多くは伝え方にあるかもしれないと提起し、即効(速攻)性を重視した「伝え方の極意」を伝授する一冊。
■書籍の紹介文
伝えたことに対する相手の反応が想像(希望)と違うことが多い。
こうした悩みを抱えていませんか?
本書は、言葉を扱うのが苦手なところからコピーライターとして数々の実績を重ねてきた著者が、何かを伝えるという”次の”機会から意識してほしい、「得する伝え方」を伝授する一冊。
『得する伝え方』とは。
言われることでほんの少しでも心の中にポジティブな変化が生まれ、行動が変わるような伝え方。
本書で著者は、このように定義しています。
そして、この感覚をあなたが掴むために、断り方・ほめ方・謝り方など仕事や日常のシーンごとに『損する人』と『得する人』の言い回しを、複数パターン提示しながら比較解説していきます。
「この仕事、お願いね」と「君の力をぜひ貸してほしい」という表現。
どちらが『得する人』の言い回しか、すぐに判断できますか?
「仕事を依頼する」という伝える内容は同じでも、相手の受け取り方は違ってきます。
受け取り方が違うということは、その先にやってくる世界も変わるということにつながります。
言うまでもなく、何かを伝える機会は日常生活において数えきれないほどやってきます。
その1つ1つで著者のいう「損する人の伝え方」を自分がくり返していると想像すると・・・、おもわずゾッとしますよね。
その恐怖を脱するために、即効性と速攻性にこだわった「伝え方の極意」が収録されています。
これからも無数にやってくる”何かを伝える機会”に、すぐ活用してほしいと著者は力説します。
なぜなら、積み重ねるほどに違いが大きくなるからです。
人間関係や仕事、人生など影響範囲がとても大きいからこそ、感覚を掴んでどんどん実践してほしいというわけです。
もちろん、著者は本書を『得する伝え方』で書き上げています。
つまり、読み終わった後のあなたの心の中には「やってみるか」というポジティブな変化が生まれているはずです。
ぜひ、この変化を体感してみてください。
そのあとは実践あるのみです。
◆読んでいるとノッてくる一冊!
伝え方で損する人 得する人
藤田卓也 SBクリエイティブ 2024-11-2
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■【要約】15個の抜粋ポイント
あなたが何かを伝える。
それによって相手は「お返し」という形で何か行動を取りたくなる。
このシンプルな構図が、伝え方における原点にして王道なのです。
もしあなたが「察してほしいな」と思うことがあるのなら、それは相手の察しが悪いのではなく、あなたの抱えている事情を相手に伝えられていないのが原因です。
ポイントは、自尊心を一緒に満たすという心がけです。
(略)
あなたの自尊心を押し付けるわけでも、相手の自尊心を神のごとく扱い、傷一つつけないように振る舞うわけでもないのです。
◆お願い
【損】この仕事お願いできる?
【得】君の力を貸してほしい
◆提案
【損】それはやめた方がいいです
【得】最悪の場合、こうなります
◆説得・交渉
【損】ぜひ引き受けてほしい
【得】誰が適任か悩み抜いた上で、あなたに引き受けてほしい
◆お誘い
【損】また誘ってください
【得】次は私からお誘いしますね
◆断り方
【損】今は結論が出せません
【得】いったん状況を整理させてください
◆マイナス意見・ダメ出し
【損】意見してもいいですか?
【得】ちょっと違う考え方をしてもいいですか?
◆注意・叱り方
【損】また同じミスしてるよ
【得】前回と今回で変えたところは何?
◆報告・相談
【損】困ったら相談してね
【得】相談するか迷ったら相談してね
◆ほめ方
【損】君なら大丈夫
【得】君になら安心して任せられる
◆励まし方
【損】普通にやればできるよ
【得】いつも通りで大丈夫
◆謝り方
【損】原因は不明です
【得】原因は調査中です
●言葉を生み出す4つのプロセス
(1)収集:解決したい課題のことをよく調べ、情報を整理しておく
(2)観察:集めた情報をより吟味し、ヒントを得る
(3)考案:楽をせず、具体的に多角的に言葉にしてみる
(4)検証:生み出した言葉が、本当に有効なのか冷静にジャッジする
■【実践】3個の行動ポイント
【2146-1】相手のアウトプットをよく観察し、相手の”自尊心”を観察する癖をつける
【2146-2】「自尊心を一緒に満たす」という心意気で伝え方を工夫する
【2146-3】「未来(良い面も悪い面も)を共有する」という意識で伝え方を工夫する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】伝え方で損する人 得する人
【著者名】藤田卓也 ・ 著者情報
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2024/11/2
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】伝える力を身につけたいときに
【キーワード】話し方、ことばのチカラ、リーダー
【頁 数】336ページ
【目 次】
序章 「ノー」を言われないための「損しない伝え方」
1章 「お願い」で損する人 得する人
2章 「提案」で損する人 得する人
3章 「説得・交渉」で損する人 得する人
4章 「お誘い」で損する人 得する人
5章 「断り方」で損する人 得する人
6章 「マイナス意見・ダメ出し」で損する人 得する人
7章 「注意・しかり方」で損する人 得する人
8章 「報告・相談」で損する人 得する人
9章 「ほめ方」で損する人 得する人
10章 「励まし方」で損する人 得する人
11章 「謝り方」で損する人 得する人
12章 一言を魅力的に見せる方法
▼さっそくこの本を読む
伝え方で損する人 得する人
藤田卓也 SBクリエイティブ 2024-11-2
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
藤田卓也さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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2025年 1月 07日
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