【書評:2145冊目】しんどくなったら、心より先に体を整えよう(いちい葉子)

【体を通じて心を整えるライフスタイル】
整体指導士・いちい葉子氏が、『しんどくなったら、心より先に体を整えよう』と題して、心と体の密接な関係に着目した、まったく新しい心を整えるメソッドを指南する一冊。

■書籍の紹介文

心の不調を、あなたはどのように感じ取りますか?
また、体の不調を、あなたはどのように感じ取りますか?

 

本書は、3万人をみてきた整体指導士が、忙しい日常においても「もっと自分の体の声を大事に聴いてほしい」と提起し、体へのアプローチを通して心を整えるメソッドを指南する一冊。

 

冒頭の問いかけに対して、こう思いませんでしたか。
「心の不調は分かりにくいけど、体の不調は分かりやすいと思う」と。

 

そう、心の状態というのは、なかなか見えにくいものです。
一方で、体の状態というのは、痛みであったりコリであったり、比較的に実感しやすいですよね。

 

そして、体の状態がいいときほど、心も軽やかに気力も湧きやすくなります。
反対に、体が不調だと気分も下がりがちになります・・・。

 

つまり、体の状態は把握しやすい、体の状態が良いと心の状態も良くなりやすいということです。
ここに着目して、体へのアプローチを通して心を整えるメソッドにまとめ上げたのが本書になります。

 

整体指導士の経験から、体との具体的な向き合い方、日々意識したい考え方などを解説。
そのうえで、習慣にしてほしい「まくら体操セラピー」をレクチャーしてくれます。

 

『心と体はつながっている』。
よく言われることですが、日々自覚しながら生活しています、という方は少ないとおもいます。

 

著者は、このことを非常にもったいないことだと語ります。
心と体のつながりを意識し日々実感できるようになるだけで、体調や心の安定はもちろん、ひいては自分の秘めた可能性を大きく広げることにもなると力説しています。

 

体を整えることで心を整えるアプローチ。
この機会に学び、日々の生活に取り入れてみてください。

 

◆「背骨」と「骨盤」がキーポイント!

しんどくなったら、心より先に体を整えよう
いちい葉子 アスコム 2024-11-27
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

これから、私はいくつかのメッセージをお伝えしていきます。
まずは、みなさんの抱える「しんどさ」の理由について。
そして、心と体のふしぎな関係や、ぼんやりとした不調を乗り越えて、しんどい心をほぐしていく方法について。
そのメッセージを「なんで?」「どうして?」「本当に?」と自分に引き寄せて、考えてみてほしいんです。
なぜなら、あなたを変えられるのは、私のアドバイスではなく、あなた自身の「思い」なのですから。

 

すこしメンタルが落ち込んでいる人や、やる気を失っていたり、引きこもり気味な人などは、たいてい腰が下がり、仙骨部分が硬く張り出し、尾骨がお尻の間に巻き込むような形になっています。

 

痛みを発したり、うまく動かなくなったり、体になにか症状が現れるのは、「もう働けません!」というカラダさんたちからのストライキなのです。

 

体にとっては、「良いものを入れる」ことよりも、まず先に、体にたまった「ゴミを出す」ことが大切です。
体のなかの悪いものを排出する。
それだけで、いろいろな体の不調は改善されていきます。

 

自律神経がうまく働いていれば、体のなかの消化や吸収、排泄のプロセスがスムーズになっていきます。

 

私たちがやることは、体がその本来の力を存分に発揮できるような土台を整えること。
それだけでいい。
そうすればスムーズに動く体を取り戻すことができます。

 

自律神経の乱れや内臓のトラブルは、実は背骨の歪みから起きている可能性が高いのです。

 

体から心を整えるためには、「背骨」と「骨盤」にアプローチするのがとても大切。
そこでとっておきの方法が、「まくら体操セラピー」です。
(自己流で実施してしまうと体を痛める可能性が高いので詳しくはP.114〜を参照下さい。効きます!)

 

日々体操をつづけていくと、あるとき自分の体が「わかる」ようになります。
それは「カラダさんの声が聞こえるようになる」と言ってもいいし、「体に対する感度が高くなる」と言いかえてもいいでしょう。

 

「体が硬直している人は思考もカタイ」

 

生きていく中で年齢を重ねる、季節が変わる、仕事が変わる、ライフスタイルが変わる。
そうした外的な変化にあらがうのではなく、それに合わせて内面を変化させていくことが、成長するということです。

 

心を見つめて答えは出なくても、体を見つめ、じっくり向き合う時間を積み重ねると、だんだん自分の感情に気づけるようになります。
自分の本音を受け止められるようになるのです。

 

体のセルフケアをしていくことは、巡り巡って、他者との関わり方にまで変化をもたらしていくのです。

 

体はとても正直です。
他人の目や世間の声など一切気にせず、「今の自分に必要なこと」を訴えかけてきてくれます。
だからこそ、体に向き合い、体を見つめることが「自分にとって」という軸をつくっていくことにつながるのです。

 

変わっていく自分を見逃さないようにして、自分の軸をつくる。
そうすれば、あらゆる「しんどさ」から解放され、あなたの人生は、すっきり軽やかに、こうありたいというものになっていく。
いつも新しいことを楽しめる毎日がやってくるはずです。
そのためには、いつだって「まず体から」。
このことを忘れないでいてくださいね。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2145-1】姿勢を正すことを意識する

【2145-2】「まくら体操セラピー」(P.114)を習慣にする

【2145-3】「良いものを摂取する」の前に「体内の老廃物を排出する」ことを意識して食生活などを考える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】しんどくなったら、心より先に体を整えよう
【著者名】いちい葉子著者情報
出版社アスコム
【出版日】2024/11/27
オススメ度★★★☆☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード健康法メンタルセルフケア
【頁 数】246ページ
【目 次】
第1章 心の「しんどさ」を乗り越えるカギは、体にある
第2章 あなたの心を救う「カラダさん」の取り扱い説明書
第3章 しんどくなったら、心より先に体を整えよう
第4章 どんな変化にも、しんどくならない自分でいるために
第5章 体が整えば、人間関係のしんどさも手放せる

 

▼さっそくこの本を読む

しんどくなったら、心より先に体を整えよう
いちい葉子 アスコム 2024-11-27
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

いちい葉子さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る