【書評:1450冊目】実験思考(光本勇介)

【390円で書籍を売る実験!】
起業家・光本勇介氏が、すべてのビジネスは実験であると提起し、自分の考えたアイデアや仮説を「世の中」というビーカーにぶち込む『実験思考』を解説する一冊。実験だから楽しめる!

■書籍の紹介文

読み終わったら答えてください。
あなたは、この本にいくら払いますか?

 

本書は、すべてのビジネスは「実験」だと提起し、失敗を恐れずにチャレンジしていく思考になれる『実験思考』を解説する一冊

 

実験とは、こうすればうまくいくかもしれないと仮説を立てて行います。
つまり、仮説どおりなのか、仮説とは違うのか、これを検証するのが実験です。

 

したがって、実験には失敗がありません。
仮説とは違ったという「検証結果」が得られるだけなのです。

 

日常生活の中で、「これ不便だな、こうすればいいのに」と浮かぶことがありますよね。
この「こうすれば」が仮説であり、実際に試してみるのが「実験」というわけです。

 

こうした実験をベースにした思考法。
これこそ、著者がすすめる『実験思考』です。

 

実験と捉えると、たしかに楽しくなりますよね。
子どもがファミレスのドリンクバーでジュースを混ぜて「ウマ!」「マズ!」と遊んでいるのも、いってみれば実験です。

 

ただ、子どもにとっては遊びでも、飲料メーカーの社員がやれば新味の商品開発です。
まさに、好奇心を呼び覚まし、遊び心を刺激するのが『実験思考』といえます。

 

やってみなければわからない。
ならば、やってみる回数を増やそう。

 

ぜひ『実験思考』の世界を楽しんでください。
ひさしぶりに読んで楽しくなった一冊です。

 

◆さて、いくらの値札をつけようかな^^

実験思考
光本勇介 幻冬舎 2019-5-9
売上ランキング(公開時):1,648
Amazon Kindle

■【要約】15個の抜粋ポイント

常識をいったん全部脇に置いて、「そもそも何でだっけ」と考えるのです。

 

ぼくはずっと「起業のネタ帳」を書いています。
クライアントと打ち合わせをしながらも「こういう市場なら、ここに絶対需要あるじゃん」と思ってネタ帳に書く、ということが習慣になっていました。

 

ぼくがいちばん嫌いなのが、「あのときあれをやっていたら、どうなっていたんだろう?」と後悔することです。

 

「モノ」というのは、思っている以上にものすごい価値があります。

 

発想の転換ひとつで世界の景色はガラリと変わります。
みんなが上から見ているときに、ぼくは下から覗き込んでみます。

 

ぼくは「普通の生活者」でいようとします。
走ったり、シャワーを浴びたりすることで、アイデアが出やすいようにはしていますが「考えようとして考える」ことはありません。

 

ぼくは「Captio」というメモアプリを使っています。
メモを書いて送ると、自分のメールアドレスに届くというものです。

 

全力で「普通の生活」をしていると、世の中は不便なことだらけだと気づきます。
「これ、こうなったらもっと便利なのに」「なんでこんなふうになってるんだろう」など、1日過ごすだけで思うことがいっぱいある。
そのたびに「ぼくだったらこうするな」とメモに書いていくのです。

 

ちなみにぼくは人に相談をしません。
「人に相談しない」というのは「自分の感覚を大切にしている」ということです。
人に相談すると、自分の考えがブレてしまう。
それがイヤなのです。

 

ぼくは「どう表現するか」がものすごく重要だと思っています。
言ってみればCASHだって、ただの「買取アプリ」です。
でも、ぼくらは一貫して「買取」という言葉を絶対に使いませんでした。
ずっと「目の前にあるアイテムが瞬間的にキャッシュに変わるアプリです」と言い続けています。

 

今後は「モノもお金」という時代になっていきます。
つまり、モノにも価値が認められるようになり、お金の代わりにモノで払ったり、お金を介さなくてもモノとモノで取引できたりするようになっていきます。

 

現実味がまだないかもしれませんが、きっとそういう時代が来ると、頭の片隅にアイデアを置いておくだけで、点と点が線になって、具体的なサービスにつながることがあります。

 

新しいテクノロジーを駆使して、これまでの常識やあたりまえを破壊していく。
そこに大きな可能性が隠れているのです。

 

ぼくは今後、どんどん「思考停止」の時代になっていくと考えています。
よって、「どれだけ思考停止させたまま、サービスを提供できるか」というのはすごく意識しています。

 

よくも悪くも、世の中は圧倒的に便利になってきていて、消費者は思考を巡らせるのがめんどくさい人であふれてきています。
どれだけ頭を使わないで、いままでの世の中を再現できるか。
ぼくはいつもそこを意識しているのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1450-1】メモアプリ「Captio」を使ってみる

【1450-2】日常生活で感じる不便と「自分ならこうするな」をどんどんメモする

【1450-3】安易な表現は使わず、「どう表現するか」にこだわる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】実験思考
【著者名】光本勇介著者情報
出版社幻冬舎
【出版日】2019/5/9
オススメ度★★★★☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード発想力アイデア働き方
【頁 数】197ページ
【目 次】
1 ぼくはこんな「実験」をしてきた
2 ぼくの「実験思考」のすべて
3 こんな「実験」がやりたい

 

この本が、あなたを変える!

実験思考
光本勇介 幻冬舎 2019-5-9
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光本勇介さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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