【褒め合う生態系を育もう】
マーケティングの専門家・田村直樹氏と日本褒め言葉カード協会代表・藤咲徳朗氏が、ほめ言葉マーケティングを提唱する一冊。褒める・認める・感謝することで、職場がビジネスが変わる!
相手のことを褒める。
日常生活でどれくらいされていますか?
本書は、社会学や心理学の理論をベースに、「褒める」ことが人間関係や顧客満足にどれだけ影響するかを、漫画ストーリーと解説を通して描く一冊。
褒められると嬉しくなる。
ほとんどの人に共通する人間の心理です。
しかし、褒めることが苦手という人が多いのも事実です。
多くの人が、嬉しくなるのはわかっているのに、うまくできないジレンマを抱えているのです。
どうしてなのでしょうか。
それは、相手をきちんと理解して言葉をかけないと褒めにならないからです。
相手の気持ちや状況を見極めないと、褒め言葉は逆効果になります。
人間関係の希薄化が叫ばれる昨今、「逆効果になるくらいなら…」と尻込みされる方もいるかもしれませんね。
この歯痒い状況を打破するために、「褒め言葉カード」というツールを本書は提唱しています。
「これだけ?」と思う簡単なカードを使って、褒め合う環境をつくっていきましょう!という取り組みです。
もちろん、”マーケティング”とタイトルに入っている通り、顧客満足度などのビジネスへの波及効果にも言及した実用性も備えています。
本書を参考に、社内でレクリエーションするのもおもしろそうです。
褒められたら、誰でも嬉しいもの。
このポジティブなギフトを、贈らない手はありませんよね?
◆褒め言葉のキャッチボール。
ポジティブで望ましい現実を生み出そうとするなら、相手の望む言葉でコミュニケーションする必要があるのです。
長所に目を向けることが、ほめることにつながります。
誰も欠点ばかりの人はいないのですから。
お互いを知り、相互理解を深め、ラポールを形成していきます。
そのプロセスがあってはじめて、「褒め言葉カード」が威力を発揮するのです。
組織で働くことで社会的(集団)欲求は満たされても、次の承認(自尊)欲求が満たされないと、ずっとそこで足踏みしてしまいます。
そのため、生産性の高い仕事にはなりにくいのです。
相手を理解していないと、ほめ言葉も的外れになり効果がありません。
むしろ、自分を理解してくれていないという気持ちになり、かえって不信感を抱かせてしまう結果になりかねません。
ここはとても重要なポイントです。
重要なのは、ディスカウントをして物事を見るのではなく、現実を正しく評価することです。
あいさつができる人というのは、自分から率先して言葉を出せる人なのです。
相手の出方をうかがって、相手が「おはよう」と言うのを待ってから自分が言うのは「返事」に過ぎないのです。
受け身ではあいさつになりません。
自主性が問われているのです。
自分から心を開いて、人との関係を作っていく姿勢が求められているのです。
脳というのは面白いもので、「ありがとう」という言葉を100回連続的に声にして発すると、脳は100個の感謝を探し出すというのです。
笑顔の練習を鏡で毎日するということは、自分で自分に笑顔を送るということ。
「また会いたい」と思ってもらえるかどうか、それはとても大切です。
笑顔は動画や写真よりも、フェイストゥフェイスの方がパワーがあります。
直接会うことの方が、圧倒的に多くの情報が行き交うからです。
直接会っての笑顔は、より強大なパワーで快さが相手に伝わります。
自分の好きなテーマで話をすると、心がポジティブになるのです。
顔も笑顔になります。
ここが重要です。
困っている人を見て見ぬふりをしないこと、この精神が「おもてなしの心」ということです。
わくわくする心が、文化を創造し、平和な世の中をつくりあげていくのです。
●サービスの4つの特徴
①無形性
②同時性
③消滅性
④変動性
消費者、顧客、市民、彼らはそれぞれ自分の価値観を持っています。
大切にしています。
自分の価値観、つまり世界観を楽しみたいのです。
その楽しめるもの、「快」をもたらすものをウェルカムとして生活しているのです。
【1260-1】相手の長所をストックする
【1260-2】挨拶は自分から率先する
【1260-3】ワクワクする気持ちを大切にする
褒めるとは、「あなたを理解していますよ」のサイン。
【書籍名】ほめ言葉マーケティング
【著者名】田村直樹、藤咲徳朗(日本褒め言葉カード協会)
【出版社】コスモトゥーワン
【出版日】2018/6/19
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】組織改革、ことばのチカラ、人間関係
【頁 数】254ページ
【目 次】
プロローグ ほめ言葉が世界をひらく
1章 ほめ言葉の実践で従業員満足が変わる
2章 承認欲求から自己実現欲求へ
3章 コミュニケーションが社会の最小単位
4章 顧客満足度ナンバーワンを実現!
この本が、あなたを変える!
田村直樹さん、藤咲徳朗さん、
素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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