【アイデアは、人の話に、潜んでいる!】
NHKディレクター・吉田照幸氏が、『発想をカタチにする技術』と題して、組織のなかでも受け入れられる、尖っているのに愛されるアイデアの発想法と実現法を指南する一冊。
■書籍の紹介文
アイデアが浮かぶとき。
それは、どんなときだとおもいますか?
本書は、会社組織など「制約」がある環境下でも実現させることができる、そんな「発想をカタチにする技術」を指南する一冊。
自由な環境のときほど、アイデアは出やすい。
こんなイメージがありますよね。
しかし、アイデアもきちんとカタチにしなければ意味がありません。
そして、アイデアをカタチにするのは会社組織などの制約がある環境下でとなります。
ここをうまく消化しないと、アイデアだけの人になってしまいます。
つまり、実現してこそ、アイデアに価値が生まれるのです。
本書では、アイデアを実現するための方法が網羅的に学べます。
その内容は、とても実践的で実用的です。
「自分の中のイメージ」と「自分の外(他者)のイメージ」をうまく化学反応させる。
すると、周りを巻き込んだ画期的なアイデアが生まれるのです!
◆発想が、現実に。
発想をカタチにする技術
吉田照幸 日本実業出版社 2013-11-14
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■【要約】15個の抜粋ポイント
サラリーマンNEOをつくる過程は、自分にとっても、局にとっても前例のないものだった。
そのため、暗中模索を繰り返した。
その中で、うまくいくコツに気づいた。
それは「自分から離れる」ということだ。
離れてみて良いことの1つは、自分の考えに固執しなくなることだ。
つまり、人の声に耳を傾けるようになることだ。
NEOは、友人の「コントが見たい」という一言がきっかけで生まれた。
直感とは、心の内から出たものだ。
それはとてもパワーがある。
一見いいかげんなもののようだが、実は潜在意識に眠る情報集積のたまものだ。
いわば、あなたの経験から得た知恵なのだ。
企画のキモは、共感できる新しさだ。
そのためのスタートは、他人の声だ。
自分の興味はどうでもいい。
大事なのは、人の声に耳を傾けることだ。
つまり、エゴ=自分から離れることだ。
自分の提案も意見も全然通らないという人は、一度振り返ってみてほしい。
「自分の意見を聞いてほしい」という気持ちと同じくらい、人の声を聞いているだろうか?
提案する際に大切なことは「感情から論理へ」だ。
相手を説得する時は、論理思考の説明になりがちだ。
「こういうポイントがあり、インターネットの調査でも、うんぬんかんぬん」という具合だ。
思いついたアイデアを説明する時は、相手に想像させることが大事なのだ。
その絵をイメージしてもらうのだ。
情報は、頭で受け取るが、感情は心で受け取るものなのだ。
コンセプトやデータの説明に時間を割くより、まずは「想像してみてください」の一言から始めるべきだ。
結局、心に響かないアイデアは、社内で通っても、売り出したらウケないのだ。
何か問題が起こったら「しめた!」と思うべきだ。
それこそが、本当に新しいものを生む方法なのだ。
自分自身が変わり続けていないと、自分を維持することはできない。
「変わる」というと「向上しなければいけない」と捉える人が多いが、それでは辛いだけだ。
あまり自分を追い込むべきではない。
むしろ「今までの自分とは違う自分にチャレンジする」という程度のほうが、やりやすい。
自分を更新するとか、自分を試すということが大事だ。
コツコツ、色々と試してみるのだ。
編集の仕事も1つの試しだ。
それはあとで必ず効いてくるし、自分を成長させる一因になる。
自分でできることを伸ばしても、限界があるし、そもそも飽きて、おもしろくない。
いつもの自分と違うことをやれば、意外と今までの経験と、つながったりして、新しい発想も生まれてくる。
「試す」ことは、誰にでもできる。
「こうやったら、もっと効率的になるんじゃないか」とか「どうしたら、人は動くのか」などだ。
「ちょっとやってみよう」と思い、それを行動に移すだけのことだ。
このように、少し視点を変えて、自分から離れてみるだけでいい。
色々な不満に対しても、解決策が見えてくるものだ。
ぜひ、自分でも、あっと、驚くようなことをやってみて欲しい。
■【実践】3個の行動ポイント
【128-1】直感を信じて行動する
【128-2】提案する時は、「想像してみてください」から入る
【128-3】こうすればいいのでは?という「試し」を書き留め、実践する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】発想をカタチにする技術
【著者名】吉田照幸
【出版社】日本実業出版社
【出版日】2013/11/14
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】考える力を身につけたいときに
【キーワード】アイデア、発想力、思考
【頁 数】226ページ
【目 次】
第1章 直感を形にする方法
第2章 思いつきの「アイデア」を伝える
第3章 新しさは「直感」から生まれる
第4章 問題と友達になる
第5章 企画の「エッジ」をなくさないために
第6章 努力はするな。コツコツ試せ。
この本が、あなたを変える!
発想をカタチにする技術
吉田照幸 日本実業出版社 2013-11-14
売上ランキング(公開時):ー
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吉田照幸さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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