【書評:1213冊目】読書という荒野(見城徹)

【読書はいばら道への入口】
幻冬舎・見城徹氏が、言葉に取り憑かれた人生を「読書という荒野」と題して語り尽くす一冊。荒野を走り回り、獲物に喰らいつき肉を貪る姿が浮かぶほど、読書への貪欲な姿勢に息をのむ。

■この本の紹介文

読書になにを求めているか。
そう聞かれて、なんと答えますか?

 

本書は、本を貪り読んで苦しい現実を切り拓け!と叫び、見城徹という人間がいかにして自分の言葉を獲得し、道を切り拓いてきたかを語り尽くす一冊。

 

読書とは、著者の言葉を全身に浴びる行為。
ただし、すべての言葉が自分にとって必要なわけではありません。

 

膨大な言葉の中から、自分にとって必要な言葉を選ぶ必要があります
ですが、どの言葉が自分にとって必要かは誰も教えてくれません。

 

自分で選び、自分で行動し、自分で血肉にするしかない。
読書を続ければ続けるほど、このように思っています。

 

しかし、この本を読むと「まだまだ読書への姿勢はお子様だな」
そう挫折感を味わうほど、著者の読書の世界は圧倒的です。

 

でも、挫折感を味わせてくれた言葉の数々を糧に、読書を続けていく。
それが読書なんだろうと思わせてくれる一冊です。

 

◆読書を貪り続けろ!

■本がわかる!15の要約ポイント

本には一人の人生を変える力があることを自覚した。
それを意識したからこそ、必然的に編集者という仕事に就いたのかもしれない。

 

人間は多様で、さまざまな価値観を持つ。
そうした他者への想像力を持たない者に、成長も達成もない。
そしてこの力は、一朝一夕に身につくものではない。
それは地道な読書によって厚くなっていくし、同時に実際の人生において、いじめられたり、理不尽を味わったり、地獄を経験すればするほど強くなっていくものなのだ。

 

生きることを真剣に考えると、必然的に読書に活路を見出すことになる。
先人の知恵や生き方を心のよすがにしたくなるのだ。
高野悦子や奥浩平のノートや日記を読めば、世の中に対して、自分の生き方に対して、これほど真剣に考えた若者がいたのか、と自分の情けなさを痛感させられる。

 

言葉とはその人の生き方だ。
言葉を持っている動物は人間しかいない。
生き方から搾り出されてきたものが言葉であり、そして自分の発した言葉がまた自分の生き方をつくっていくのだ。

 

感想こそ人間関係の最初の一歩である。
結局、相手と関係を切り結ぼうと思ったら、その人のやっている仕事に対して、感想を言わなければ駄目なのだ。
しかも「よかったですよ」「面白かった」程度では感想とは言えない。
その感想が、仕事をしている本人も気づいていないことを気づかせたり、次の仕事の示唆となるような刺激を与えたりしなければいけない。

 

仕事を進める上で譲れない美意識を持っているということは大切だ。
見栄や利害損得で行動する人は大きなことを達成することはできない。
その瞬間自分が損をすることになっても、やせ我慢して貫く美学を持っていれば、それが魅力として外にあふれ出し、人がついてくる。
仕事とはどこまでいっても、人と人がやることだ。

 

人間は「極」をどれだけ経験したかで、度量が決まる。
真ん中を歩いている人からは何も生まれてこない。
極端を経験してこそ、豊饒な言葉を発することができるのだ。

 

テクニックで書いてもその人に切実な表現したいものがない限り何も伝わらない。
本来はあふれ出る情念と向き合いながら、血反吐を吐く思いで書いたものが、人の心を打つ文学となりうる。
そうして書かれていない作品は、ほとんどすべて偽物なのだ。

 

読書、旅、恋愛。
この三つをやりきることで、人生を豊かに生きることができる。

 

テクノロジーが発達した現代でも、本というローテクなものの価値は失われていない。
一心不乱に本を読み、自分の情念に耳を澄ます時期は、必ず自分の財産になる。
だから、手軽に情報が取れるようになっただけになおさら、意識して読書の時間を捻出すべきだと僕は考えている。

 

本から何を読み取り、どう動くか。
どう自分の生き方に作用させるか。
読書は単なる情報収集の手段ではないのだ。

 

「夢」「希望」「理想」「情熱」「野心」「野望」について熱っぽく語る人間は嫌いだ。
これほど安直な言葉はない。
(略)
悪戦苦闘して匍匐前進している人たちは決してそんな言葉を口にしない。
何かを目指す者は「地獄」と「悪夢」を身をもって生きたらいい。
結果はそこからしか出てこない。

 

「僕は成功したい」という人に対しては「君は成功をどういう概念で捉えているのか。何が成功なのか、君の言葉でちゃんと説明してごらん」と言うと、大体の人は答えられない。

 

実践者になるということは、血を流したり、返り血を浴びたりしながら、清濁併せ吞むことを意味する。
人間は、認識者から実践者になることで真に成熟し、人生を生き始めることができる。

 

読書を通じて数々の言葉に出会い、そこから人生の指針となる言葉をすくい上げ、肉体化し、実践していけば、言葉を自分のものとして獲得できるのだ。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1213-1】著者や登場人物を想像しながら読む

【1213-2】読書・旅・恋愛を楽しむ人生にする

【1213-3】言葉を獲得する姿勢で本を読む

 

■ひと言まとめ

言葉を摂取し、体を動かし、肉体を創りあげろ!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】読書という荒野 (NewsPicks Book)
【著者名】見城徹
出版社幻冬舎
【出版日】2018/6/6
オススメ度★★★★★
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワードことばのチカラ読書術思考
【頁 数】237ページ
【目 次】
はじめに 読書とは「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」だ
第1章 血肉化した言葉を獲得せよ
第2章 現実を戦う「武器」を手に入れろ
第3章 極端になれ! ミドルは何も生み出さない
第4章 編集者という病い
第5章 旅に出て外部に晒され、恋に堕ちて他者を知る
第6章 血で血を洗う読書という荒野を突き進め
おわりに 絶望から苛酷へ。認識者から実践者へ

 

この本が、あなたを変える!

 

見城徹さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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