【「約束は守るもの」でヤル気を引き出す!】
経済学者/イアン・エアーズ氏が、『ヤル気の科学』と題して、「人はなぜ目標を達成できないのか?」を紐解きながら、行動経済学が教える成功の秘訣を指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
なぜ、人は目標達成に苦労するのでしょうか?
あなたは理由をどのように考えますか。
本書は、「コミットメント=約束」の効果を最大限に活用した、目標達成へと導く最適な「アメとムチ」を組み立てる方法を指南する一冊。
目標とは、達成するために設定するものです。
言い換えれば、達成できるからこその目標設定なのです。
にも関わらず、多くの人が目標達成に苦労しています。
とくに、ダイエットや勉強などのプライベートな目標になると、さらに苦労します。
自分で設定したのに、達成できない。
これは想像以上にメンタルにダメージを与えます。
このジレンマから脱出する方法が書かれているのが本書です。
行動経済学が導き出した「コミットメント契約」を活用して、目標達成力を高めていきます。
自分にとっていちばん効くコミットメント契約を構築する。
これが、ヤル気のガス欠を防ぎ、目標達成へと自分自身を導くのです。
根性論やヤル気の空回りを防ぎ、目標の達成へと導いていく方法。
この本で、身につけてしまいましょう!
◆精神論ではないヤル気の出し方。
ヤル気の科学
イアン・エアーズ 文藝春秋 2012-10-25
売上ランキング(公開時):80,480
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■【要約】15個の抜粋ポイント
コミットメントを契約として構築するときの選択肢は無数にある
一年後にリンゴ一個と一年と一日後にリンゴ二個
という選択だと誰もが後者を選ぶ。
しかし、今日リンゴ一個と明日リンゴ二個
だと、今日の方がいいという。
日が近づいてくるにつれて、人々はどこかで選好を逆転させてしまう。
「何に対し?」
「だれに対し?」
「どんな結果で?」
理想的には、この三つの問題すべてが同時に答えられて、最適に調整した個人的なコミットメントを作りたいところ
インセンティブは行動に「値づけ」して「選択肢のどれかに誘導する」もの。
すなわち、将来のよろしくない行動に「選択制約」をかける
人はすでに手元にあるものを手放すのが大嫌い
アメや鞭で行動は変わる。
ただ、コミットメントを成功させるには損失忌避という人間の性質を考慮したフレーミングなど、細部に注意を払うのが重要。
だれが成功を判定するかが成功を左右する。
成功や失敗をだれに知らせるかも効いてくる。
ガミガミ屋でも、有効なのとそうでないのとがいる。
自分一人の話ではない。
自分と似た人が成功していると知れば、自分の成功率も上がる。
例外はそれ自体がきちんと定義されていなくてはいけない。
法は「決まり」と「目安」を分ける。
決まりというのは具体的な命令だ。
適切な困難さのある正しい目標を選択すること、さらにその目標に柔軟性を含めておくことも、コミットメントをはじめるときにきわめて重要
コミットメント契約は、たとえば政府が推進することで信頼性を与え、メッセージを発したり、ウソや不正確な発言を減らすコミュニケーションツールにもなる
幸福の追求は人が求める究極のものだが、でも信頼できるコミットメントは外的に検証できる行動や事象に限られる。
幸福は内面的なものだから、コミットメントのレーダーにはひっかからない。
人生には、インセンティブやコミットメントの手の届かないままにしておいたほうがいい領域もある、ということを忘れないように。
stickKの成功率は6割以上
「人生とは、自分たちが設計されたとおりのものにまさになろうとする、必死の闘争なのである」
コミットメント契約の仕組みは、自分の心を深く見直す契機にもなる
■【実践】3個の行動ポイント
【461-1】コミットメント契約を1つ実践して効果検証する
【461-2】コミットメント契約を作成する際は「何に対し?」「だれに対し?」「どんな結果で?」を意識する
【461-3】コミットメント契約を作成する際は、柔軟性を持たせる
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】ヤル気の科学
【著者名】イアン・エアーズ
【出版社】文藝春秋
【出版日】2012/10/25
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】自分を変えたいと思ったときに
【キーワード】ヤル気、行動科学、指導力
【頁 数】325ページ
【目 次】
序章 コミットメント契約という魔法
第1章 今日の一個のリンゴと、一年後の二個のリンゴ
第2章 インセンティブかコミットメントか
第3章 損失は大きく見える
第4章 ガミガミ言われる気分
第5章 持続性と意識化
第6章 コミットメントは人を語る
第7章 やりすぎる危険
第8章 コミットメント店舗
この本が、あなたを変える!
ヤル気の科学
イアン・エアーズ 文藝春秋 2012-10-25
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イアン・エアーズさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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