
【人は使う言葉に相手の人間性を見る!】
明治大学文学部教授・齋藤孝氏が、『入社1年目の語彙力ノート』と題して、不必要に自身の評価を下げることを防ぐためにも、身につけておきたい社会人レベルの語彙力を解説する一冊。
■書籍の紹介文
自分自身の”語彙力”。
あなたは自信を持っていますか?
本書は、社会人になると「どんな言葉遣いをするか」が自身の評価に直結してしまうと指摘し、身につけておきたい社会人レベルの語彙力を解説する一冊。
この人は、なんか言葉遣いが幼稚(な人)だな。
この人は、なんとなく言葉遣いが軽薄(な人)だな。
こうした何気ない判断をした経験があるとおもいます。
それほど、わたし達は相手の発する言葉を、相手を判断する材料にしています。
にも関わらず、社会人となれば、このことを学校のカリキュラムのようには教えてくれません。
社内教育で取り組んでいるといった場合以外においては、ひっそり聞かれひっそり判断されてしまうだけです。
そして、判断はそのまま「(あなたの人物)評価」にも直結してしまうのです。
つまり、使う言葉によって信用を失ってしまう、ということも起こりうるわけです。
そうならないためには、「自分で語彙力を磨く」しかありません。
本を読んで多様な語彙に触れたり、先人達の言葉遣いを真似てみたり、というふうにです。
この本も、そうした努力の一助になればとまとめられたものです。
社会人として、こうした語彙をスラスラ使えるようになれるといいでしょう、というものが列挙されています。
使ってしまいがちな表現に、言い換えという形で身につけたい語彙を提示していきます。
また、端的な解説と例文が示されているので、すぐに使うことができるように構成されています。
大切なのは、自分が使う言葉への感度を上げることだとおもいます。
安易かつ平易で楽な表現ばかりを使っていると、自然とそういう人物評価になってしまうのです。
自分は大丈夫だろうか?と疑問に思ったときこそ、語彙力アップの絶好の機会。
まずは、社会人としての”基礎レベル”の語彙を本書で確認してみてください。
◆言葉は人を成す。
入社1年目の語彙力ノート
齋藤孝 SBクリエイティブ 2025-1-31
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■【要約】15個の抜粋ポイント
■合意
【元】了解しました
↓
【換】承知いたしました
【換】承りました
【換】かしこまりました
■語尾
【元】〜させていただきます
↓
【換】〜いたします
■添付ファイルがあるとき(メール)
【元】確認してください
↓
【換】ご査収ください
【換】添付ファイルにて○○の資料をご送付いたします
【換】添付いたしますので、ご査収ください
■忘れてほしいとき(メール)
【元】忘れてください
↓
【換】ご放念ください
■取り次ぎ
【元】お電話をお回しします
↓
【換】担当の者と代わりますので、少々お待ちください
【換】お電話をおつなぎします
【換】ただいま確認いたしますので、少々お待ちいただけますか
■素直に打ち明ける
【元】ぶっちゃけて言うと
↓
【換】ありていに言えば
【換】率直に言えば
【換】実を言うと
■迷惑
【元】迷惑です/困ります
↓
【換】大変困惑しております
【換】苦慮しています
【換】お控えください
【換】途方に暮れております
■嬉しい
【元】ありがたいです
↓
【換】幸甚(こうじん)に存じます(文書)
【換】幸いです
【換】幸甚の至り(文書)
【換】嬉しい(喜ばしい)限りです
【換】冥利に尽きます
【換】光栄でございます
■失態を悔やむ
【元】恥ずかしいです
↓
【換】面目ありません
【換】合わせる顔がない
【換】忸怩たる思い
【換】穴があったら入りたい
■褒める
【元】見る目がありますね
↓
【換】ご慧眼(けいがん)には恐れ入ります
■褒められたとき
【元】いえいえ、そんな
↓
【換】もったいない(身に余る)お言葉です
【換】もったいないことでございます
【換】過分なお褒めをいただき
■「考える」を言い換える
【元】考える
↓
【換】勘案いたします
■前の例を引き継ぐ
【元】〜を真似しながら
↓
【換】〜を踏襲しながら
■持ち物を伝える
【元】ご持参ください
↓
【換】お持ちください
【換】ご用意ください
■早まった判断
【元】早まりました
↓
【換】早計でした
■【実践】3個の行動ポイント
【2163-1】本を読み、自分の語彙力を増やす
【2163-2】使おうとした言葉に「その言葉の言い換え表現は?」と自問してみる
【2163-3】メールや文章は、送る前に必ず表現の見直しを行うようにする
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】入社1年目の語彙力ノート
【著者名】齋藤孝
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2025/1/31
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】文章力、ことばのチカラ、教養
【頁 数】208ページ
【目 次】
第1章 「自分の評価を落とさない」基本の語彙力ノート
第2章 「メール・手紙で信頼される」語彙力ノート
第3章 電話応対・来客応対で「相手を困らせない」語彙力ノート
第4章 「言いにくいことを伝える」語彙力ノート
第5章 「気持ちを伝える」語彙力ノート
第6章「上司や目上の人に可愛がられる」語彙力ノート
第7章 「会議・打ち合わせで使える」カタカナ語彙力ノート
第8章 「たった一言で信頼される」語彙力ノート
▼さっそくこの本を読む
入社1年目の語彙力ノート
齋藤孝 SBクリエイティブ 2025-1-31
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齋藤孝さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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