【戦わずして勝つ思想】
明治大学文学部教授・齋藤孝氏が、世界最古の兵法書『孫子の兵法』の教えを、1分間でエッセンスを吸収できる形にまとめた一冊。駆け引き・段取り・競争…その教えは現代の生き方に通じる。
日々襲ってくるプレッシャー。
あなたは、それを跳ねのける方法を持っていますか?
本書は、世界最古の兵法書『孫子の兵法』のエッセンスを、激変する現代社会をたくましく生き抜く力に変えるためにまとめ上げた一冊。
『孫子』
中国の春秋時代の武将、孫武が書いたとされ、2000年以上も読み継がれる古典中の古典。
戦争を通して人間の生き方や考え方を深く洞察しており、その普遍的な人間学に通じる教えは、時代に関係なく生きる人のヒントになります。
「戦わずして勝つ思想」
生きる指針として、押さえておきたい一冊です。
◆普遍的な人間学の書。
準備の巧拙によって勝敗が決まるという孫子の原則は、現代でも変わりません。
たとえば、ビジネス交渉で勝ちたいのなら、相手について徹底的に調べることが不可欠です。
人が成果をあげるのは強みによってです。
その強みを伸ばすには、弱みを知ることが重要です。
自分も相手も過大評価せず、過小評価もしない。
そういう客観的で冷静な目を持つ人が勝者になります。
孫子の兵法の底流には、常に「戦わずして勝つ」哲学があります。
小よく大を制する方法を説きながらも、絶対に勝てるという時以外は安易に戦ってはならない、と強調するのです。
人は利益に弱く、得損で行動が左右されます。
戦いにおいて敵を思い通りに操るためには、利益の見せ方が重要になってきます。
「目的は一つ、手段はいくつもある」とは、トヨタ式の有名な言葉です。
「これしかない」と思っても、別の手段を考えろということです。
複数の手段を冷静に比較検討し、選んだ策こそが最善策だと言えます。
勝算がなければ、自分に有利な条件が整うまで決して戦ってはならないというのが孫子の考え方でした。
「自分のため」を捨てた無私の心で、「全体のため」「みんなのため」に考える人が正しく判断できるのです。
失敗を不運で片づけると、そこで終わってしまいます。
「自分のせい」と考え、「なぜ失敗したのか」を分析することが求められます。
失敗には必ず理由があり、その教訓を次に生かすことが大切です。
困難に直面した時、最もいけないのは悲観主義に陥ることです。
ただ立ちすくむだけで行動を起こさない悲観主義では、何も解決できません。
好機をしっかり待ち、チャンスが来れば瞬時に敵を突く緩急
現場において自分で考え、自分の責任で判断、実行することで、初めて知識は知恵になり、成果につながります。
あらゆるものは必ず変化します。
そして変化は予想外に早くやってきます。
逃げ口を残すのは自分の損害を減らすばかりか、相手側の損害をいたずらに増やすことも防げます。
いわば遺恨少なく勝つことができるのです。
相手は常に変化しているので基準にはなりません。
自分を基準にしてこそ、力を正しく蓄えていけるのです。
やる価値のある仕事と、さしたる価値のない仕事は区別し、前者にだけ集中すべきなのです。
【1128-1】自分の弱みを書き出す
【1128-2】失敗したときは、「なぜ失敗したのか」を考える
【1128-3】やる価値のある仕事を常に考え、それに集中する
考え続ければ、突破口はみつかる!
【書籍名】1分間孫子の兵法
【著者名】齋藤孝
【出版社】SBクリエイティブ
【出版日】2017/12/20
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】教養を伸ばしたいときに
【キーワード】哲学、教養、最高の自分
【頁 数】186ページ
【目 次】
第一章 自己に勝てる者が相手を制する
第二章 一つの戦い方に依存しすぎるな
第三章 情報を握る者が人心を掌握する
第四章 敵を破壊せずに敵の利を奪え
第五章 部分最適より全体最適が正しい
第六章 感情を統率するのは合理性である
第七章 時間と状況が味方につくまで待て
第八章 すぐれた上司ほど部下を追い詰める
第九章 できれば静かに生きられる道を選ぶ
この本で、あなたは変わる!
齋藤孝さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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