【明確なビジョン×行動=生き様!】
映画「Dr.Bala」でその生き様が描かれた耳鼻科医・大村和弘氏が、『破天荒ドクター』と題して、生き様を定めるまでに築き上げた行動哲学を、56の流儀として語る一冊。
■書籍の紹介文
「どう成りたいですか?」。
こう問われて、あなたはどのようなストーリーを語りますか。
本書は、その生き様を描いたドキュメンタリー映画「Dr. Bala」が上映され、8か国で17の映画賞を受賞した医師が、生き様を定めるまでに築き上げた行動哲学を、56の流儀として語る一冊。
鼻副鼻腔疾患に対する内視鏡下手術で日本一といわれる技術力を持つ医師。
著者である医師は、現在このように紹介される人物です。
この本では、そこに到達するまでの壮絶な道のりを反芻しながら、時々の言葉が紡がれていきます。
そして、道のりの途上で気づき、学び、人生訓としたことを「56の流儀」としてまとめ上げています。
混沌とした社会情勢、見通せない将来に不安ばかりが増大して消極的になりがち・・・。
これだ!と熱量をもって打ち込めるものがないと言い訳するうちに、時間ばかりが過ぎ去っている・・・。
そんな、なんとかしなきゃいけないとは分かっているけど、どうしようもなく動けないという人にオススメしたい。
そう思わせる、読み進めるほどに内側からメラメラするものが湧き上がってくる感覚を強く覚える内容です。
最初はやる勇気が出なくても、やっていくうちにやることが当たり前になっていく。
だったら、どんどん行動を起こして、当たり前の数を増やしていったほうが人生楽しい。
並行して、「自分はどう成りたいか?」という問いを真剣に深く明確に考えていこう。
なぜなら、「明確なビジョン」と「行動」が合わさったとき、自分の生き様が定まるからだ。
こうした熱い言葉によって語られる著者のメッセージ。
きっと、あなたの心の火を熱くさせることでしょう。
注意すべきは、「成りたい自分なんてないよ」などとネガティブに考えないことです。
すでに、あなたの心の中には「こう成りたい」というビジョンの種があるはずです。
それに気づけないのは、長く遠ざけたり蓋をしたりして封印しているからです。
ぜひ、著者の熱い言葉のパワーを使って、ビジョンの種を掘り起こしてみてください。
行動が人生を変える、という見本のような生き様。
オススメの一冊です。
◆熱い、とにかく、熱い!
破天荒ドクター
大村和弘 代官山ブックス 2024-4-25
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■【要約】15個の抜粋ポイント
夢を叶えることは現実世界で火を自分で起こすのと同じだ。
火種をつくり、それを燃えやすい木屑に移して、さらに火が消えないように風から守ったり、焚き木をくべたりと努力が必要になる。
その大切に育てた火をなるべく大きく、そして長く燃え上がるようにしようと、あとは覚悟を決めるだけだ。
僕は「人生は舞台である」と考えている。
火種をもつことができたら、その火種を使って、「自分の人生の舞台をどんな物語にしたいか?」と物語を描くのだ。
火種が趣味に関わるものであれば主人公の趣味が決まるし、職業に関わるものであれば主人公の職業が決まる。
そして何よりも大切なことは、「その物語(夢や目標)は自分が描く」という覚悟をもつことだ。
人が描いてくれるものではない。
うまくできないからやらないのではなく、うまくできないからやる。
僕が現地にいち早く溶け込むために大切にしていることは、”現地の人たちへの尊敬の念をもつこと”である。
リーダーはチームを円滑に回し、目的を実現するためであれば嫌われることを恐れてはいけない。
自分に嘘を極力つかない。
自分の心を削ることはなるべく少なくする。
そうすれば自分が自分を嫌いにならない。
その結果として、1人ででもやり続ける覚悟をもつ心が残る。
自分の中に生まれた貴重な”火種”は、他者からも、自分からも、簡単に消させてはならないと僕は思っている。
本当に大切なものだけはしっかりと意識し、それ以外のものは削ぎ落とすことを他の人にも勧めている。
チャンスが来たらトライするだけでなく、結果まで必ず出す。
そう考えて努力を続けてきた日々の積み重ねが、その後の僕のキャリアに大いに役立ったことは言うまでもない。
誰が見ても正しいというものは少ないからこそ、「突き抜けるときに批判は付き物」であり、「自分が感じた違和感を解決することのメリットを最後まで信じることができるのは自分だけである」ということだ。
失った信頼は元には戻らない
できるようになるためには、今、やるしかない。
物事の成功率を高めるためにできる事前準備や対策はたくさんある。
僕は夢を描いたら、その夢を実際に達成している人のところに行き、話を聞くようにしている。
それは夢を”曖昧なイメージ”でとどまらせずに”具体的な未来”へと変え、そこに到達するプロセスを明確にするためだ。
僕の好きな言葉に、京都大学元総長の平澤興先生の言葉「人生はにこにこ顔の命がけ」というものがある。
この言葉で大切なのは”にこにこ”というところだ。
命懸けだと表情は緊張の面持ちになりそうなのにニコニコしている。
しかも顔だけはにっこり笑っているというイメージだ。
夢の実現には時間がかかるが、その過程も、実現した未来も、全てが僕自身の生きる喜びになっている。
今年できなくても、5年後できなくても、具体的なビジョンを明確に描き、行動を続けていれば、いつかできる!
毎年、夏休みのたった1週間だけでも国際協力をすることで見えてくる世界が格段に広がる。
1週間は1年の52分の1。
つまり人生のたった52分の1。
それをどう使うかは自分次第だ。
■【実践】3個の行動ポイント
【2122-1】近隣で募集しているボランティアを探して参加してみる
【2122-2】自分が描く夢を、すでに叶えている人の話(夢を叶えるまでのストーリー)を聞きにいく
【2122-3】何事も「まずは行動を起こすこと」にこだわる
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】破天荒ドクター
【著者名】大村和弘 ・ 著者情報
【出版社】代官山ブックス
【出版日】2024/4/25
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】他人の生き方に触れたいときに
【キーワード】リーダー、生き方、働き方
【頁 数】272ページ
【目 次】
第1章 夢を描いて動く
第2章 動いて感じる
第3章 突き抜ける
第4章 挑戦を続ける
第5章 個の力を高める
第6章 人を笑顔にする
▼さっそくこの本を読む
破天荒ドクター
大村和弘 代官山ブックス 2024-4-25
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大村和弘さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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2024年 8月 20日
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