【書評:1513冊目】誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本(石原加受子)

【「さみしさ」という現代病への処方箋】
心理カウンセラー・石原加受子氏が、『誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本』と題して、いつでも穏やかな自分に立ち戻れる「自分中心心理学」を指南する一冊。

■書籍の紹介文

ひとりになりたい。
なのに、ひとりになるとさみしさを感じる。
こんな矛盾を経験したことはありませんか?

 

本書は、さみしさの根源は「自分で自分を認められない」ことだと提起し、「自分の心」に気づき、自分自身を理解するのに役立つ「自分中心心理学」を指南する一冊。

 

さみしさとは、どこから来るのでしょうか。
それは、自分の心が「自分」から「他者」に移ることでやって来るのです。

 

本来、自分の心を満たせるのは自分だけです。
ここから逸脱し、他者に自分の心を委ねてしまうのが、自分の心が「他者」に移るということです。

 

他者の影響を受けてしまうことで、心は揺さぶられ、孤独・不安・さみしさが現れるわけです。
つまり、孤独・不安・さみしさを感じるということは、心が自分から離れている証拠なのです。

 

であるならば、対策は明白です。
自分の心を自分で満たすという正常な状態に戻せばいいのです。

 

この本では、著者が提唱する「自分中心心理学」をつかって、心を正常な状態に保つ方法を示していきます。
方法を理解していくことで、いつでも穏やかな自分に立ち戻ることができるようになります。

 

心が乱れると、何事もネガティブな面からしか見ることができなくなります。
ぜひ、穏やかさを保ち、何事もポジティブな面から見る自分でいましょう。

 

◆「さみしさ」を心から追い払おう!

誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本
石原加受子 SBクリエイティブ 2019-8-22
売上ランキング(公開時):18,360
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■【要約】15個の抜粋ポイント

人と一緒にいてもさみしいし、満足するよりも、傷ついて、ネガティブな気持ちが増大するばかりという人もいるに違いありません。
それは、人と「心が通い合う」会話ができないからです。
あるいは、人と一緒にいても、「満足する」というポジティブな感度が乏しいからかもしれません。

 

問題の本質から目を逸らして一時的な満足を得たところで、本当の意味で満たされるということはないのです。

 

その焦りや不安となる原因や理由に、具体的に対処し、解決できれば、「いつも焦る。いつも不安」という恒常的な状態が次第に緩和されていったり消えていったりするということが、臨床的にもわかっています。

 

協力したいという気持ちは「ポジティブな関係」の中でしか育ちません。
これは”したい”という欲求です。
お互いにこの欲求が満たされると、安心感や満足感や信頼感が芽生えます。

 

自分で自分の心の満たし方を知らなければ、相手にそれを求めます。
けれども他者に求めている限り、自分の心は、相手の反応によって絶えず揺れ動くことになります。

 

「自己否定」は孤立感、孤独感と直結しています。

 

ネガティブな言動をとっていけば、他者と対立し合うので、いっそう孤立してさみしくなる可能性のほうが高いでしょう。

 

自分が「愛を感じている」とき、それは、自分自身が自分を愛している状態であり、また、その感じている状態が、同時に、相手に「愛を送っている」ことにもなるのです。

 

他者中心になってしまうと、自分で自分を認めることを忘れてしまいます。

 

どんなに他者によって自分の心を満たそうとしても、自己信頼の不足とそれによって生じる不安定さを払拭することができないのが、他者承認の最大の難点だと言えるでしょう。

 

どっちに転んでも後悔するとしたら、どっちに転んでも「よかった」という捉え方もあります。

 

「自分を育てる」という自分中心の視点から、能動的に行動することで、「被害者意識」を薄めていくことができます。
また、そうすることで、受け身的なさみしさも、緩和されていきます。

 

「いまの瞬間を感じる」中にしか、さみしさを満足や幸福に変える方法はありません。

 

私たちの肉体は、心と同様に、非常に微細な機能を備えています。
風のそよぎに心地よさを覚えるほど細やかです。
アリが皮膚を這っても、それを感知します。
心と身体はつながっています。
心だけでなく、身体にも、もっとやさしく接してあげたいものです。

 

自己承認を満たせるかどうかは、自分次第です。
その決定権は自分にあります。
他者によって脅かされることはありません。
他者に依存することも縛られることもありません。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1513-1】焦りや不安を感じたら、原因と理由を考える

【1513-2】今この瞬間を感じることに集中する

【1513-3】「自分を満たせるのは自分だけ」からブレない

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本
【著者名】石原加受子著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2019/8/22
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に心の平穏や導きがほしいときに
キーワード心理学自己対話子育て
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 ひとりじゃないのに、なぜかさみしさが消えない
第2章 ネガティブな人間関係をポジティブに変えていく
第3章 あなたのさみしさの原点はどこにある?
第4章 自分を愛するとはどういうことか?
第5章 自己肯定感を高める習慣でさみしさが消える
第6章 孤独と「死」、ふれあいと「生」

 

この本が、あなたを変える!

誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本
石原加受子 SBクリエイティブ 2019-8-22
売上ランキング(公開時):18,360
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石原加受子さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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