【情熱×目的×習慣=?】
経営学者・モートン・ハンセン氏が、真の生産性向上を実現するために身につけるべき習慣を、GREAT@WORKと題して解説する一冊。「一生懸命働く」では、到達できない働き方を知る。
働き方改革。
どこに手をつければいいか、分かっていますか?
本書は、数千人のデータを統計学の手法で分析した結果にもとづき、その共通点を紹介しながら、真の生産性向上を実現するために身につけるべき習慣を解説する一冊。
翻訳本らしい、データから客観的に導き出された結果を考察しています。
論文のように・・・。
ゆえに、シビアに「生産性の向上」への道筋を浮き彫りにしていきます。
それを学べる点が、この本の意義です。
特徴としては、個人レベルで実践できる内容に注力している点。
本文中でも述べられていますが、職種や業種を選ばず、誰でも実践できるようにまとめられています。
しかし、誰でも実践できるようにしたことで、最大公約数的なまとめ方になっています。
したがって、自分の仕事の中でどう活かすかは、自分で意訳をしなければなりません。
あたり前といえばあたり前ですが、苦手な人にとってはハードルが高く感じるでしょう。
ですが、チャレンジする価値はあるとおもいます。
トップレベルの成果をあげた数千人のデータに裏打ちされた習慣だからです。
成果をあげて、充実した働き方をしたいのであれば、挑戦してみてください。
◆働き方改革への回答。
GREAT@WORK
モートン・ハンセン 三笠書房 2019-1-18
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少数の優先事項を選ぶことは、成功への方程式の半分に過ぎない。
大事なことは、重点分野にとことんこだわることだ。
「すること」を減らし、徹底することだ。
これが効率を超える習慣の一つ目だ。
価値とは「他者へのメリット×クオリティー×効率」だ。
仕事で大きな価値を生み出すとは「他者に大きなメリットを与える、効率的かつクオリティーの高いアウトプットを作り出すこと」なのだ。
価値を創造するには、まず「無意味なことを減らす」ことだ。
価値がない既存の活動を削除するのだ。
そして「正しいことを増やす」べきだ。
既存の活動のうち、価値の高い活動だけを増やすのだ。
「より速く、より安く」
上達する人は、結果を分析し、基準を踏まえたフィードバックを受け、見つけた欠点を矯正する。
フィードバックを踏まえた目的意識のある練習方法が、速くスキルをマスターする秘訣なのだ。
仕事をしながら学ぶために、練習だけを別に行うのではなく、会議やプレゼンテーションなど実際の仕事の活動を学習の機会として活用するのだ。
情熱と目的のどちらかしかない人は、両方ある人より業績が悪い。
仕事には「情熱」と「目的意識」の両方を持つことだ。
つまり「二乗」を目指すのだ。
「情熱×目的」を強力なエンジンにすることなのだ。
仕事を遂行するには、上司や部下、同僚、他部署の人たち、パートナーなど、周囲の支援を得る能力が決め手だ。
彼らが必要なリソースを持っているからだ。
説得力のある提言者にやる気を出させ、柔軟に説得できる人は、仕事で目標達成できる可能性が高い。
つまり「しなやかな説得力」で壁を突破することこそが、効率を超える上で重要なのだ。
解決は、明日に持ち越すべきではない。
今とことんやることだ。
チーム内で「意見を戦わせる」には、個人の能力より多様性を優先するべきだ。
よく戦った上で一つになれれば、チームでしっかり議論されているので、フォローアップ会議の必要性がなくなる。
効率を超えるには1つのプロジェクトに全力投球すべきだ。
組織や従業員は2つの落とし穴にハマりがちだ。
すなわち「他のチームと一緒に仕事をしない」「他のチームと一緒に仕事をしすぎる」だ。
「優れた業績を上げる人」は「最も一生懸命働いた人」ではない。
「最も賢く働いた人」だ。
統計学的に見れば「優れた業績」は、「日々の習慣」と相関している
誰でも「トップ・パフォーマー」になれることを意味している。
長時間、ひたすら働かなくても、天才でなくても、強運の持ち主でなくても「トップ・パフォーマー」になれるのだ。
【1380-1】業績をあげる上で、重点を置くべき項目を書き出す
【1380-2】解決は、その場でとことん行う
【1380-3】1つの仕事に全力投球する
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
【書籍名】GREAT@WORK
【著者名】モートン・ハンセン
【出版社】三笠書房
【出版日】2019/1/18
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、マインド、最高の自分
【頁 数】333ページ
【目 次】
1 効率を超える習慣1 「すること」を減らし、そこに徹底する
2 効率を超える習慣2 今そこにある仕事を「再設計」する
3 効率を超える習慣3 「成長のサイクル」を巧みに回す
4 効率を超える習慣4 「情熱×目的」を強力なエンジンにする
5 効率を超える習慣5 「しなやかな説得力」で勝ち抜く
6 効率を超える習慣6 解決を明日に持ち越さない
7 効率を超える習慣7 1個のプロジェクトに全力投球する
8 「スマートな働き方」から広がるプラス効果
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GREAT@WORK
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モートン・ハンセンさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2019年 3月 06日
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