【理解するから、短く言える!】
放送作家・石田章洋氏が、短い言葉の中に情報を凝縮して説明するためのノウハウを解説する一冊。「わかる」とは何なのかを理解することで、「ひと言で伝えろ!」と怒鳴られなくなる!
短く端的に説明すること。
いつの頃から、苦手意識をもっていますか?
本書は、伝えたいことが伝わる説明の技術、「短く」「わかりやすく」のノウハウを徹底的に解説する一冊。
説明は短く簡潔、かつ、内容が明確で説得力がある。
これを実践している人が「この人、できる」という印象を獲得すると、著者は言います。
情報過多の時代、情報はどんどん流されます。
その中で、きちんと相手の中に残るような伝え方をしなければいけません。
どうすれば、それが叶うのか。
著者は、『「短く」「わかりやすく」伝える』ことに尽きると言います。
一生懸命説明した後にやってくる、相手の”あの”無表情な反応。
強烈なトラウマになりますよね。
しかし、あの瞬間、相手も大変な状況になっているのです。
なぜなら、相手は「(あなたは)何を言いたかったのかな?」と考えていて反応を返すに返せない状況に陥っているからです。
つまり、『「短く」「わかりやすく」伝える』ことさえできれば、トラウマは解消できるのです。
そのために身につけておくべきノウハウを、徹底的に解説しています。
あなたが、『「短く」「わかりやすく」伝える』ことができたとき。
伝えた後の相手の表情を見て、あなたは「良し良し」と心の中でガッツポーズできるのです。
◆コツを抑えれば、身につけられる!
「わかる」とは、「自分の持っている知識によって、ある要素や構造を解釈すること」と言えるかもしれません。
短い説明は、要素が絞り込まれていて、構造も極めてシンプルです。
だから相手の知っているパターンに当てはまりやすい。
つまり理解してもらいやすいのです。
1回の説明に、メッセージはひとつ。
これが、わかりやすい説明の鉄則です。
ビジネスの場では「何が(What)+どうした(How)+だから何なのか(Why)」の型も、短くてわかりやすい説明の基本です。
●つかみの代表的な3パターン
(1)「自分に関係があることだ」と思わせる
(2)不安を喚起させる
(3)相手の頭に「?」を浮かべさせる
最初にテーマがわからないと、相手に内容がなかなか伝わりません。
テーマとは、ようするに「何について話すか」を告げること。
まずはそれを短いひと言で伝えておけば、相手はある程度のパターンを頭に浮かべるので、説明の内容が伝わりやすくなります。
何かを説明するときは、「これを新聞の見出しにしてみるとどうなるだろう」などと考えてから話してみるといいでしょう。
図で伝える最大のメリットは、全体像を伝えやすいことです。
「物事が理屈にかなっている」説明とは、内容に矛盾するところがなく、整合性があり、しかも一貫性があって、論理の破綻がないこと。
ひと言でまとめると「論理的である」ということでしょう。
●論理的な説明の3つの型
(1)PRD法(P:point、R:reason、D:Detail)
(2)クイズ法
(3)スリーポイント法
●概念化された説明をするための5つのステップ
①情報を集める
②本来の目的に従って情報を整理する
③情報を分析する
④分析した情報を抽象化して統合する
⑤統合した要素で説明する
何を見聞きしても「なぜ・何のため」を考えてみることにしましょう。
そうすることで、概念化能力が鍛えられます。
最も概念化能力が鍛えられるのは、自分がいつも読んでいるジャンルとは異なる分野の本を読むことです。
最初に結論を述べて、次にその理由を添え、続いて詳細をフォローするのがPRD法でした。
これをベースにして書けば、短くわかりやすいビジネスメールがすぐに組み立てられます。
わかりやすいメールを書くように心がけていれば、説明も上手になります。
【1269-1】最初に伝える内容のテーマを伝える
【1269-2】「新聞の見出しにしたら?」を意識して伝える
【1269-3】見聞きした内容に「なぜ・何のため」をぶつける癖をつける
相手がキャッチできるボールの数は、いつだって1球。
【書籍名】ひと言で伝えろ
【著者名】石田章洋 ・ 著者情報
【出版社】WAVE出版
【出版日】2018/8/4
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】伝える力を身につけたいときに
【キーワード】ことばのチカラ、文章力、情報整理
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 伝わらない原因は「不足」ではなく「過多」
第2章 必要な情報だけをわかりやすく伝える
第3章 相手の「印象」と「記憶」に残る効果的な説明
第4章 すべては「この3パターン」に落とし込める
第5章 実際に「短く」「わかりやすく」伝えてみよう
第6章 メールも「短い」ほうが「わかりやすい」
この本が、あなたを変える!
石田章洋さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2018年 9月 06日
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