【失敗から発想は生まれる!】
フランス料理のオーナーシェフ・松嶋啓介氏が、「食」から考える発想のヒントを示しながら、やる気を引き出しチーム力を高める方法を指南する一冊。「食」も「仕事」も何のためにある?
発想力。
充分に備わっていると思いますか?
本書は、ビジネスはもとより人生においても重要な「発想力」の磨き方を、超一流シェフの視点から語った一冊。
発想力は、とても重要である。
ほとんどの人に異論はないでしょう。
と同時に、思うのです。
発想力ってそもそもなんなのか、と。
食を軸にさまざまなビジネスを展開している世界的な超一流シェフである著者からみた、「発想力」を語っています。
1つ1つの言葉が非常に力強く、こころを揺さぶってきます。
超一流の言葉に触れて、自分を考える。
こういう役割をきちんとこなしてくれる本です。
発想力は、どんな場面でも力を発揮します。
超一流シェフの言葉をきっかけに、発想力を伸ばしましょう!
◆発想力は、人生をより豊かに。
チームが出すべき結果を、リーダーは早い段階で示さねばならない。
その未来の「結果」が、チーム全員の目標であり、やる気を引き出すカギになるからだ。
リーダーがゴールを設定したら、次はスタッフに、それが「いかに素晴らしいか」について、インスピレーションを与える。
あの手この手で拠り所を与えるのだ。
一言で言えば「ヒント」だ。
結果を出すのに、人と同じことをしていたら、人と同じゴールしか挙げられない。
せっかくの仲間やチームを活かすには「人とは違う発想」が必要だ。
発想とは、人から教えられるものではなく、個人がさまざまなヒントを工夫して、独自に育んでいくものなのだ。
自分が相手の発想から刺激を受けて、やる気になるのだ。
発想力こそ、人生を前向きに生きる資源なのだ。
その資源のありかは、自分自身だ。
ひとりでも多く、新たな発想を試し、やる気になることだ。
そして、閉塞し停滞した「今ここ」を乗り越えるべきだ。
生活のためにお金を稼ぐ行為は、どんな仕事であっても働いていることに変わりはない。
仕事の価値は、自分の満足で決まるわけではないのだ。
人の役に立ってはじめて決まるのだ。
会社で働いている自分を自ら「サラリーマン」と称するのは、仕事に対する意識が低過ぎる。
経営者であろうと、従業員であろうと、プロとして結果を出す努力を怠らなければ、立派な個人事業主だ。
個人事業主の意識で先達の話を聞き、関連書籍を読み込み、自分なりに情報を活かせるように工夫する。
そうした編集処理こそが「一緒に働きたい」と思わせる「独自性」を形づくるのだ。
「独自性」を手に入れるには、自分なりの情報処理能力を身につけることだ。
自分の物差しを持ち、普段から世の中と向き合うことだ。
そうすれば、色々なことに疑問を抱くようになるはずだ。
重要なことは、失敗をネガティブに捉えず、失敗の原因の中にポジティブなヒントを見出すことだ。
失敗を失敗で終わらせず、修正して経験を積み重ねていくからこそ、独自の発想力が身につくのだ。
検索すれば出てくる情報と、自分で編集処理をして蓄えた情報では、考える時間が費やされているかどうかだけでも価値が異なる。
ネット上の知識と自分自身が持つ知識では、質からして違うのだ。
自分なりの発想は、本人の独自性に支えられている。
誰もが持てる知識でなく、個々でしか持てない見識を身につけてこそ、豊かな発想力が発揮できるのだ。
リーダーは、誰よりもスタッフに愛情を注ぐべきだ。
そして情けを懸けることだ。
スタッフが成長するのは、壁にぶつかり、困難に遭遇し、たくさん失敗をして、それらを克服していく過程にあるのだ。
チームとは、それぞれに個が立ってきて、はじめて結束するものだ。
全員がリーダーのスタイルに従っているうちはうまく機能しない。
「やる気」は「人の役に立っている」と知らされた時、「人の役に立とう」と思い切った時に発揮される。
自己利益を追求する時でなく、自他利益を追求するときにこそ現れる。
【1206-1】プロ意識を持って取り組む
【1206-2】失敗の中にポジティブな面を探す
【1206-3】知識が見識になっているか常に意識する
「やる気」を激らせよ!
【書籍名】「食」から考える発想のヒント やる気を引き出しチーム力を高める
【著者名】松嶋啓介
【出版社】実業之日本社
【出版日】2018/4/27
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】ヤル気、発想力、指導力
【頁 数】240ページ
【目 次】
序章 発想力こそ、人生を前向きに生きる資源
1 失敗は発想の源
2 食卓に学ぶ「コンセプト・ディテール・ロジック」の発想法
3 ソリューションを探る技術「スペースキー発想法」
4 プレゼンテーションとマーケティングの方法論
5 自分を育てる、人を育てる!
6 “KEISUKE MATSUSHIMA”ブランドのコンセプトと使命
終章 人が、その土地で、生きているということ
この本が、あなたを変える!
松嶋啓介さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
■メルマガ版も好評配信中■
ブログ版とは構成を変えてお届けしています!
ぜひ購読登録してください(^^)
登録はこちらから
■【仲間大募集中!】101年倶楽部■
書評ブロガーの読書術を教えていきます。
読書の質を高めたい方は、ぜひご参加下さい!
■応援お願いします!■
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
-
2018年 6月 03日
この記事へのコメントはありません。