【シェア読書:1119冊目】日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人(ケント・ギルバート)

【日本人が忘れた日本人論】
日本在住40年のケント・ギルバート氏が、世界から尊敬されながら、肝心の日本人だけがその功績を知らない偉大な先人の系譜をまとめた一冊。日本人として知るべき人達が、ここにいる。

■この本の紹介文

この本に出てくる15人。
あなたは、何人の功績を知っていますか?

 

本書は、誰からも教えてもらえず日本人の記憶に根づいてこなかった、さまざまな分野で偉大な功績を打ち立ててきた日本人の系譜に光をあてた一冊。

 

日本の歴史というと、戦国時代や江戸時代ばかりを目にしている印象です。
現在の日本の礎を築いた、大正から昭和にかけての近代日本の歴史を目にする機会は非常に少ないです。

 

なぜなんだろう?
このあたりまえの疑問をもつことを、今の日本人は忘れている。

 

著者は、欧米に渦巻く「黄禍論」や戦後GHQの「WGIP戦略」の影響を指摘しながら、なぜ忘れてしまったのかを解いていきます。
その上で、日本人として知っておくべき「偉大な先人の系譜」を紹介します。

 

読んでみて、知らない人が半分もいたことに大きなショックを受けました。
もっと日本の近現代史に目を向けなければいけないという気持ちになります。

 

現代日本の礎を築いた人達のはなし
ぜひ、あなたも読んでみてください。

 

◆知らないことを、日本人は恥ずべき!

■本がわかる!15の要約ポイント

「黄禍論」とは、欧米社会が帝国主義の旗印のもと、植民地を拡大しようと目論んでいた時代に唱えられました。
日清戦争中の1895年頃から欧米社会に蔓延した、日本人を含む黄色人種全般に対する警戒論です。

 

日本の偉人の功績を正しく知り、この「黄禍論の呪縛」から、一刻も早く解き放たれて頂きたいと思います。
そして正しく、祖国に対する愛情を取り戻してほしいのです。

 

盛田昭夫は、その先頭に立っていた開拓者であり、日本製品、ひいては日本という国のブランドイメージを向上させた偉大な人物だと思います。

 

小林一三は、鉄道事業を中核にしつつ、自社の路線に設置する駅周辺の街づくりにも、積極的かつ総合的に携わる事業展開を行いました。
つまり、「鉄道会社が一から十まで街づくりに携わる」という斬新な手法を考え出して実行したのです。

 

学術界と実業界、どちらか一つの領域で、世界的な功績を残した人物は、数多く存在するでしょう。
しかし、両方の分野での成功者となると、世界中を探しても珍しいと思います。
なお、高峰譲吉は理化学研究所の創立時のメンバーの一員でもありました。
祖国である日本のことも気にかけていたのです。

 

「エコロジー」は、元々動物や植物を研究する学問の、「生態学」を指す言葉でした。
現在のように「環境保護」や「自然に優しい」というような意味でこの言葉を日本で初めて使ったのは、南方熊楠だそうです。

 

屋井先蔵による乾電池の発明は、明治期の日本の国際社会における大躍進の一助にもなりました。

 

誰も台所にいなくても炊飯ができれば、主婦たちは時間がものすごく節約できるわけです。
電気炊飯器の登場は、まさに「台所革命」といっていいでしょう。
この電気炊飯器を開発した人物が、昭和の中期に活躍した三並義忠という名の技術者です。

 

切れ味が悪くなると刃の先を折って、新しい刃を出して使うこのカッターナイフは、岡田良男という日本人が1956年に考案したものだということを、ご存じでしたか?

 

インダストリアルデザインとは、工業製品の意匠や、ロゴなどのデザインを指します。
ヨーロッパ、アメリカだけでなく、日本もこの分野では非常に大きな存在感を示しています。

 

フェアバンクスの共同創立者であり、アイディタロッド・トレイルの開拓者。
和田重次郎は、アラスカの歴史における偉大な人物なのです。

 

槇有恒のことを私のまわりの日本人たちに聞くと、ほとんどが「知らない」と答えます。
しかし槇は、日本山岳会の設立者の一人であり、日本人らしく、地道に努力を積み重ねて成功した人物です。

 

武士道は日本人の精神として世界中で知られていると思います。
騎士道の精神を理解する欧米人には一般的にイメージがよく、日本に嫉妬する中国と韓国、北朝鮮の人々を除けば、武士道の考え方自体が悪いとはとらえられていないはずです。
この「武士道」というものを海外に知らしめた先駆者が、新渡戸稲造です。

 

残念なことに、いまだに日本はGHQが構築した「閉ざされた言論空間」のままなのです。
誇るべき日本人たちの物語を広めることで、この言論空間に少しでも風穴を開けられたならば、著者として望外の喜びです。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1119-1】黄禍論について調べる

【1119-2】今、海外で活躍している人を調べる

【1119-3】日本の近現代史の学習をする

 

■ひと言まとめ

日本人として、もっと日本に誇りを!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人
【著者名】ケント・ギルバート
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2018/1/6
オススメ度★★★★☆
こんな時に教養を伸ばしたいときに
キーワード教養生き方マインド
【頁 数】192ページ
【目 次】
【序章】日本人が世界に恐れられた「黄禍論」の呪い
【第一章】現代日本の礎を築いた日本人
【第二章】「世界の当たり前」を創った日本人
【第三章】誇り高く学問を探求し続けた日本人
【第四章】新たな世界を切り拓いた日本人
【第五章】人道・平和に命を懸けた日本人

 

この本で、あなたは変わる!

 

ケント・ギルバートさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

 

ここまで読んで、ちょっと目が疲れたなと思ったらこちらを!!

 

■お知らせ

■メルマガ版も好評配信中■
ブログ版とは構成を変えてお届けしています!
ぜひ購読登録してください(^^)
登録はこちらから
※注意※
PCアドレスでの登録にご協力ください。
携帯アドレスだと未着の場合があります。

 

■【仲間大募集中!】101年倶楽部■
書評ブロガーの読書術を教えていきます。
読書の質を高めたい方は、ぜひご参加下さい!

 

■応援お願いします!■

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る