【書評:1386冊目】誰からも好かれるさりげない気遣い(菊地麻衣子)

【おもてなしの心が、マニュアルに変わる前に読みたい】
ホスピタリティマインドトレーナー・菊地麻衣子氏が、「誰からも好かれるさりげない気遣い」ができるようになる、好感度UPのマインドとコツを解説する一冊。

■この本の紹介文

「あっ、大切にしてくれている…」。
どんなときに感じることがありますか?

 

本書は、単にマニュアル化された接客やマナーとは一線を画す、相手と自分の心がしっかり通った「さりげない」気遣いが身につくコツを解説する一冊。

 

怒られない、クレームを受けないためにマニュアル化する。
つけいるスキを与えないために些細なこともルール化する。

 

社会人なのにこんなことまでルールで縛られるのかよという腹立たしさ。
ルール化されていないんだから何してもいいじゃんという単略さにみる虚しさ。

 

海外から賞賛される、日本の「おもてなし」「気遣い」の文化。
それが、内側から壊れはじめているのではないかと感じる機会が増えています。

 

あおり運転、アルバイトの悪ふざけ動画、モンスター○○、・・・。
「相手のことを考えれば…」と思わず口にしてしまう事例がニュースを埋めつくしていますね。

 

そう、便利がゆえなのか、”相手”のことを考えなくなっているのです。
だからこそ、「自分が良ければ」「自分が楽しければ」の考え方に毒されてしまうのです。

 

自分の言動の先に、相手がいることをしっかりと意識すること。
これが、「おもてなし」「気遣い」の基本だとおもいます。

 

このことを、改めて優しく説いていくのが本書。
仕事や日常のコミュニケーションが円滑になる「さりげない」コツをアドバイスしています。

 

なにも難しいことは書かれていません。
さりげなくも、深いことが書かれています。

 

◆自然に、さりげなく。

誰からも好かれるさりげない気遣い
菊地麻衣子 フォレスト出版 2019-2-20
売上ランキング(公開時):323,369
Amazon Kindle 楽天

■本がわかる!15の要約ポイント

●さりげない気遣いの3つの特徴
①「誰も見ていなくてもいい」「気づかれなくてもいい」と割り切る
②相手や状況に合わせて最適解を考える
③気遣いをする対象者を選ばない

 

気遣いはゆとりからしか生まれません。

 

「周囲の人も含めて皆がうれしい」という視点でプレゼント選びをするのが大人の気遣いです。

 

ささいな情報共有こそ、潤いのある仕事をするうえで重要なのです。
(略)
情報の集まりやすい人になるために、「Just information」にも何かしらの反応をする。
相手も自分もうれしい大人の気遣いです。

 

これは気遣いすべてに通じることですが、相手の申し出に対し、「いえいえ」「お構いなく」「結構です」と辞退する美学がありますが、私はしてくれたことに対しては「ありがとう」と喜んで甘えることが思いやりだと思います。

 

気遣いというのは、相手が心地よい状態をつくるものです。
その効果は仕事の成果として表れることも多いでしょう。
忙しい相手には「情報を絞る」というのも、大切な気遣いです。

 

●すれ違いをなくす3つのポイント
①短い前置きをする
②結論から伝える
③メールには2つ以上の用件を入れない

 

女性は目に見えたことをそのままほめられることは、あまりうれしくありません。

 

男性は結果や評価をストレートにほめられることでやりがいを感じます。

 

肩書き、収入、家族構成のことは、本人が発信するまで触れないだけ。
「○○しなければならない」だと難しく感じますが、「○○しない」と考えると、一気に難易度が下がります。
簡単な気遣いで対応できる場面はたくさんあるのです。
無意識に相手を傷つけないように気をつけたい大人の気遣いです。

 

プレゼントの場合は、どうしてあなたにそれを選んだのかがわかるストーリーを一緒にあげましょう。

 

「どうしよっか?」
「なんでもいいよ」
一見すると相手の意思を尊重しているように見えるこの言葉は、実は気遣いではありません。
相手の考える手間と貴重な時間のために、自分の意思と相手のことを思いやった提案ができるようでありたいものです。

 

気遣いの訓練の第一歩は「周囲に興味を持つ」こと。

 

1食を大切にする感謝の姿勢は必ず人といるときにも出てきますし、「こんなもの」と思いながら食べる食事と「ありがたい」と思いながら食べる食事では、自己肯定感が変わってくるからです。

 

何度も繰り返しますが、気遣いができる人は、利害関係で気遣いをする相手を選ばない人です。
他人や店員さんに対する振る舞いすべてが品性として表れてしまいます。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1386-1】時間にゆとりを持って行動する

【1386-2】相手のしてくれたことには、「ありがとう」と伝える

【1386-3】「いただきます」と手を合わせてから食事する

 

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】誰からも好かれるさりげない気遣い
【著者名】菊地麻衣子著者情報
出版社フォレスト出版
【出版日】2019/2/20
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード人間関係信用残高恋愛
【頁 数】213ページ
【目 次】
第1章 居心地がよくなるオフィスでの気遣い
第2章 関係を深めて成果に繋げる顧客への気遣い
第3章 すれ違いが消える異性を思いやる気遣い
第4章 オフの時間に試される身近な人への気遣い
第5章 自分のことが好きになる気遣い

 

この本が、あなたを変える!

誰からも好かれるさりげない気遣い
菊地麻衣子 フォレスト出版 2019-2-20
売上ランキング(公開時):323,369
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菊地麻衣子さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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