【リーダーが動くほど部下は動かない】
NLPマスタープラクティショナー・山北陽平氏が、部下の行動を変えるリーダーメソッド『壁マネジメント』を紹介した一冊。結果を出すリーダーになりたければ、動かない。
「これお願い。」
そのあと、あなたは何をしていますか?
本書は、部下を望ましい「行動」に導くための独自のリーダーメソッド、「壁マネジメント」を詳細に解説していく一冊。
「部下はなんで思い通りに動かないんだろうか」
どんなリーダーも、悩むことだと思います。
この悩みに対して、業種やリーダーの性格に関わらず、誰でも実践できる方法を示したのが本書。
「NLP理論」「行動分析学」に基づいているため、再現性と継続性は折り紙つきです。
相手のやる気を引き出す。
これがメソッドの肝になっていると感じます。
ですので、リーダー向けの本ですが、応用範囲もとても広いです。
学校の先生だったり親御さんだったりにも、とても効果的だと思います。
「これお願い。」
そのあとの、あなたの行動が変わる一冊です。
◆やりきらせてこそリーダー
部下が動かないのは、動かなくてもいい体験を部下にさせ続けてきたからだ。
本来、優秀なのに動かない、残念な部下を作りだしたのは、上司自身なのだ。
指示しかしないマネージャーは、指示した後、その行動ができるようになるまでの管理、サポート、教育をしていない。
代わりに「意識が低い」「性格が悪い」「だらしない」と部下を批判だけする。
今「問題」が起きているのは、今の「行動」を続けているからだ。
別の行動をとることでしか問題は解決しないのだ。
このようにシンプルに考えることだ。
成果を出すためには、現在の「望ましくない行動」を「成果の出る行動」に変えることだ。
「痩せたい」と言いながら、食事内容を変えず、運動もしないのではダイエットは成功しないのだ。
せっかく成果が出る行動の仮説を導き出したとしても、部下がそのとおりに行動していなければ、組織に成果をもたらすことは望めないのだ。
「成果の出ない望ましくない行動」を止めさせ「成果の出る望ましい行動」を確実に実行させることだ。
それを実現するのが、行動改革のメソッド「壁マネジメント」術なのだ。
「指示だけマネージャー」は「やるべきこと」を伝えるだけだ。
「望ましくない行動」に対しては何もしない。
だから「望ましくない行動」が繰り返される。
部下は、永遠に成果の出る行動を選ばない。
長い間「成果の出ない行動」が習慣化していると、新しい行動に拒否反応を示し、反発する。
反発の強さは、組織内の空気と習慣の力に比例する。
マネージャー自身が、望ましいはずの部下の行動や意見を「認めない」「否定する」「怒る」こともある。
たとえば「新しいチャレンジをしろ」と言いながら、企画を出すたびに否定し続けるケースだ。
本来「望ましいはずの行動」に、上司が間違った壁を作ることがある。
そうならないように「必要な行動は何か?」を見極め、介入する必要があるのだ。
「壁マネジメント」の運用で必要な決め事は
「行動ルール」の設定、
行動ルールに対して漏れなく介入する「介入ルール」の設定、
そして、介入する際の「フィードバック方法」の3つだ。
まず「行動ルール」の設定だ。
ここでは一度に多くの行動をマネジメントしない。
「成果を出すのに必要な行動」だけをルール化し、その「行動ルール」にだけ介入する。
●3種類の介入方法
・リマインド型介入ルール
・アフター型介入ルール
・累積型介入ルール
最後に「フィードバック」だ。
「行動ルール」に漏れなく介入して常に望ましい行動を選択するように部下を誘導する。
そのために、部下へのフィードバック方法を設計し、行動を変えていく。
上司が部下の行動に徹底的に介入すれば、部下の行動はどんどん変わっていくはずだ。
これが、売り上げなど、組織の目指す成果につながっていくのだ。
【1061-1】問題を解決するには、行動を変えると考える
【1061-2】「必要な行動は何か?」を常に考える
【1061-3】成果をだす行動のみルール化する
成果を出させてこそ、リーダーである。
【書籍名】結果を出すリーダーほど動かない
【著者名】山北陽平
【出版社】フォレスト出版
【出版日】2017/9/8
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】リーダー、人間関係、行動科学
【頁 数】264ページ
【目 次】
第1章:なぜあなたの部下は 動かないのか?
第2章:チームの行動を変える「壁マネジメント」
第3章:結果を出す「壁マネジメント」の実践
第4章:成果につなげる「壁マネジメント」PDCA
第5章:「壁マネジメント」のスコアリング手法
第6章:「壁マネジメント」を他人に任せる方法
第7章:成功事例に学ぶ「壁マネジメント」
この本で、あなたは今後こそ変わる!
山北陽平さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2017年 10月 12日
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