【営業はまず社内から】
リクルートで伝説のトップセールスマンと呼ばれる高城幸司氏が、仕事もキャリアもうまくいく戦略とアクションを、「社内営業」と称し提案する。どう考え、どう行動するか教科書にまとめる。
力を貸して欲しい。
このときに、立場に関係なく助けてくれる人がいますか?
本書は、仕事やキャリアで大切なことは、「いざという時に力になってくれる人をどれだけ持てるか」であると提起し、そのために必要な戦略とアクションを「社内営業の教科書」と称しまとめあげた一冊。
大事なのは、”仕事だから”助ける関係ではなく、仕事や立場、金銭などの立場をこえて助けてくれる関係を築けるかということです。
俗にいう「おまえのためなら、力になるよ」という関係性です。
こうした関係性を、どれだけ多くの人と築けられるかが、仕事の成果、ひいてはキャリア全体を左右するのです。
「力を貸して欲しい」
このひと言で自分のために集まってくれる人がいるのは、この上なく嬉しいですよね?
そのために、どう考え、どう行動すればいいのかが、効果的に学べる一冊です。
嬉しい気分にしてくれる”仲間”がほしいのなら、すぐに学び試行錯誤をはじめましょう!
◆社内営業という営業手法。
業種や業界問わず、仕事で大きな成果を出し、やりたい仕事、就きたいポジションを手に入れる上で「社内営業」は不可欠だ。
MBAホルダーなど、一流のビジネスパーソンも実践している。
最初のステップは、社内で「味方」を増やすことだ。
味方とは「自分のために動いてくれる人」だ。
お互いに負担がなく、さらっと終わる話題。
そんな「たわいない」やり取りを何度となく繰り返すことだ。
そのうちに「社内の知らない人」が「あなたの味方」に変わっていくのだ。
聞くことも立派なコミュニケーションだ。
会社で味方を増やすための、社内営業としてのコミュニケーションにおいては、むしろ「話す」ことより「聞く」ことが、むしろ効果的なのだ。
心がけるべきは、自分のことを話すのでなく、相手のことを聞き出すことだ。
だから、人とコミュニケーションを取る際は、自分のことは脇に置き、相手の状況や人となりを知ろうとするべきなのだ。
お願いをする時は「この件をお願いしたい」より「あなたにお願いしたい」が効く。
能力を評価していること、信頼していることを素直に表明し「期待に応えよう」と責任感を感じてもらうのだ。
頼んでから期限までの間、フォローやケアをしないと嫌われる。
達人は、フォローを入れつつ、コッソリ進捗確認もしている。
そして、結果については真っ先に報告し、お礼を述べている。
将来価値を見込んだキーマンを探し出し、その人に社内営業をかけておく。
また、公式な役職だけ見ていると、本当のキーマンを見つけることはできない。
非公式に影響力のある人がどこにでもいる。
キーマンは、自分に影響力があることを知っている。
だから、自分に近寄ってくる人には警戒心を持っている。
まずは、彼らとの間に信頼関係を築き、仲間になることを最優先で考えることだ。
共通項が見つかり、同じコミュニティの住人だと認識されれば「知らない人」から「面識がある人」になれる。
キーマンの影響力を使うのは、しばらく親交を深めてからにするべきだ。
パーソナルブランディングは、会社組織の一員として社内に自分の特長を知ってもらい「あの人に頼もう」「こういう仕事は彼に向いている」と言われるようにすることだ。
自分のことは、自分で売り込むより、誰か他の人に売り込んでもらったほうが効果的だ。
これを「ウィンザー効果」という。
そのために、自分のエージェントを見つけることだ。
エージェントにプロモーションをしてもらうには、さりげない「刷り込み活動」が必要だ。
これはある程度「仕込む」ことができる。
たとえば「次の課長って、誰がいいと思う?私以外で」と切り出す。
社内営業に成功し、順調に仕事で成果を出し、出世すれば、今度はあなたがキーマンになる。
社内営業を「する」ことで得られた恩は、社内営業を「された」時に返すべきだ。
社内営業を成功させるために一番大切なことは誠実さだ。
日頃から、誰に対しても誠実に向き合うことだ。
その点に注意して、ぜひ社内営業に勤しんでもらいたい。
それが成功をもたらすはずだ。
【994-1】たわいもない会話を心がける
【994-2】依頼するときは、「あなたに」を意識して依頼する
【994-3】自分の特長ややりたいことを、どんどん伝える
種を蒔いて、水をやらないと、花は咲かない!
【書籍名】社内営業の教科書
【著者名】高城幸司
【出版社】東洋経済新報社
【出版日】2017/5/26
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、職場環境、交渉術
【頁 数】223ページ
【目 次】
第1章 なぜ社内営業が必要なのか?
第2章 社内に味方が多い人のちょっとした習慣
第3章 相手が喜んで協力してくれる「お願い」の技術
第4章 影響力の強いキーマンを味方につける
第5章 自分を上手に売り込むパーソナルブランディング
第6章 社内営業の達人になるヒント
気になったら、今すぐお手元に!
高城幸司さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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