【書評:078冊目】直感力(羽生善治)

【大丈夫、自分を信じよう!】
棋士・羽生善治氏が、『直感力』と題して、棋士が対局に臨むときに意識している”3つの心構え”を説きながら、どんな状況でも、自分を信じて突き進む力を養う思考法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

自分を信じる力。
どれだけ持てていますか?

 

本書は、棋士が使いこなす「直感」「読み」「大局観」の3つの心構えを通じて、『自分を信じる力』を養う思考法を指南する一冊。

 

羽生善治氏。
数々の偉大な記録を打ち立ててきた、言わずと知れた”天才棋士”です。

 

3つの心構えの中で、成熟するにつれて比重が大きくなるのが「直感力」。
本書では、この直感力について、捉え方、磨き方、使い方などを掘り下げていきます。

 

直感とは、
・1秒にも満たないような短時間でも、なぜそれを選んでいるのか、きちんと説明できるもの
・自分自身が築いたものの中から萌芽するもの
著者はこのように捉えています。

 

では、どうやって「直感力」を磨いていくのか。
さらに、「直感力」と「自分を信じる力」はどのようにつながっていくのか。

 

棋士らしい凛とした空気感の言葉を紡ぎながら説いていきます。
先の見通せない時代だからこそ、大きな学びを得られるとおもいます。

 

著者の言葉を、ひとつひとつ咀嚼していく。
咀嚼が進むにつれて、直感力と自分を信じる力が増していきます。

 

◆自分を信じよう!

直感力
羽生善治 PHP研究所 2012-10-15
売上ランキング(公開時):79,994
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

どんな状況でも自分なりにベストを尽くし、結果に責任を持つ。
個性を伸ばし、才能を磨き、成長を続ければ、やがて求めなくとも結果は返ってくるはずだ。

 

直感は、ほんの一瞬、一秒にも満たないような短い時間の中での取捨選択だとしても、なぜそれを選んでいるのか、きちんと説明することができるものだ。
適当、やみくもに選んだものではなく、やはり自分自身が今まで築いてきたものの中から生まれてくるものだ。

 

直感を磨くということは、日々の生活のうちにさまざまのことを経験しながら、多様な価値観をもち、幅広い選択を現実的に可能にすることではないかと考えている。

 

無駄だと思っていて、ある程度まで続けてみる。
そこに細かいながらも道が続いているかもしれないからだ。
もちろん、そのまま無駄で終わることが大半だが。

 

あえて「考えない」時間を意識的につくることが大切だと思っている。
それは、いわば頭の中に空白状態をつくることだ。
頭が飽和状態にあるとき、そこからは何も生まれてこない。
私はある程度の隙間、空っぽの部分があるときでないと、創造的な思考はもちろん、深い集中はできないと考えている。

 

モチベーションとは天気みたいなもの。
自分ではどうしようもないのだ。

 

何を選ぶかは、選ばなかったことに対してどれだけ多くの創造力を働かせることができるかによると思う。

 

人間であるからには誰でも、何かを間違えることはある。
そのミスを犯したときに、さらにそこで傷を深めるようなミスを重ねないことのほうが、むしろ、最初からミスをしたことよりも大事なことではないか。

 

まずは歩いてみる。
そして、歩けそうならば走ってみる。
急ぐ必要はない。
同じペースでラップを刻みながら行けばいい。
それは、無理をしないことだ。
自然にできることを続けていくという健全さなのだ。

 

どんなことでもいい。
これまでとの違い、昨日からの変化を見つけてみる。
そして、その先を思い描いてみる。
そうすることで、想像力が鍛えられていく。

 

情熱は、常に何かを探し続けることでも保たれる。

 

心がけるのは、常に何かを見つけていくこと。
それは現状に不満足でいることではなく、さらに違う何かを常に探し求めて行く姿勢だ。

 

やってみて、方向性がずれていると分かったら修正する。
それを繰り返すことによって望むべき方向へ進むことができるのではないか。

 

どんなに流行していても、いま最先端だと言われても、自分の個性、考え方にそぐわないものであれば、求めようとは思わない。
流行はやがて変わってしまうものでもあるし、そのときに思ったことには何か理由があるわけで、その原因を突き詰めていくほうが将来に対してより有意義なのではないか。

 

変わっていく、変化し続ける自分を、納得しながら楽しむ。
そうした自分から、その時々に浮かび上がってくるものを楽しみながら進んでいくことを、できる限り続けたいと思っている。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【078-1】無駄を無駄と思わない

【078-2】常に想像力を膨らませる

【078-3】いつもと違う選択を意図的にしてみる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】直感力
【著者名】羽生善治
出版社PHP研究所
【出版日】2012/10/15
オススメ度★★★★★
こんな時に自分を見つめ直したいときに
キーワードマインド決断自己対話
【頁 数】224ページ
【目 次】
第一章 直感は、磨くことができる
第二章 無理をしない
第三章 囚われない
第四章 力を借りる
第五章 直感と情報
第六章 あきらめること、あきらめないこと

 

この本が、あなたを変える!

直感力
羽生善治 PHP研究所 2012-10-15
売上ランキング(公開時):79,994
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

羽生善治さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

■お知らせ

▼書評ブロガーの読書術を公開中!

▼【聴いてね♪】書評ラジオ番組
「米山智裕のBook of the Week」

▼【仲間大募集中!】101年倶楽部

▼「いいね!」応援をありがとうございます!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る