【書評:790冊目】クリエイティブ思考の邪魔リスト(瀬戸和信)

【思考を腐らせないために】
テクノロジーマーケター・瀬戸和信氏が、『クリエイティブ思考の邪魔リスト』と題して、規則や常識に封印された”創造性”を、15の悪習慣リストを活用して解き放つ方法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

いいアイデアが浮かばないな・・・。
こんな溜息をつく回数、最近増えていませんか?

 

本書は、日常生活を送るうちに、知らず知らずと封印されてしまっている「考える力(クリエイティブ思考)」を、いま一度解き放つ方法を指南する一冊。

 

この本を読むと、あなたはきっと「疲れる」でしょう。
なぜなら、最初から最後まで、考えることをくり返し求められるからです。

 

ただ、この疲れを自覚することがとても大切です。
感じる疲労度が大きければ大きいほど、あなたの「考える力」が衰えている証拠だからです。

 

クリエイティブな人達は、考えることに疲れを感じません。
考えれば考えるほど、ワクワク楽しくなる人達です。

 

そう感じられないのは、あなたの「考える力」が封印されてしまっているからです。
毎日の日常生活に、社会の規則に、世間の常識によって・・・。

 

本書では、「考える力」を妨げ封印する要因を『15の悪習慣リスト』にして提示します。
このリストを1つ1つ消化していくことで、あなたの「考える力」は解き放たれていきます。

 

最初のうちは、読み進めると疲れを感じて頭が重たくなるでしょう。
しかし、それが徐々に軽くスッキリしていく感覚は、まさに爽快!のひと言です。

 

ぜひ、この感覚をあなたも味わってください。
「今日は頭の回転がいいかも♪」とニヤッとする機会が増えます。

 

◆考えるを放棄しない。

クリエイティブ思考の邪魔リスト
瀬戸和信 朝日新聞出版 2016-7-20
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■【要約】15個の抜粋ポイント

クリエイティブ思考とは、日常、僕たちが働いている仕事の現場や日々のさまざまな活動の中で、何か新しいことを考えるための力(スキル)です。
そして、明確な目的を持ち、自分の能力を生かし、最後までやり抜いて、大きな達成感を得るための力です。
この力を自在に使えるようになれば、日々、新たなアイデアを取り入れる余地が生まれます。
そして常に新しいことを学びとることが可能になり、仕事の質を高めることができるのです。

 

知ったかぶりをせず「知りません」と認めると、逆に相手はいろいろと教えてくれるのです。
自分の「型」を持ちつつも、知らないことは知らないと自分で認めることで、偏った思い込みから抜け出せます。
相手と素直に会話すると、クリエティブ思考を使える環境が整うのです。

 

ただただ忙殺されるのではなく、仕事に好奇心を持ち、意欲的に取り組み、改善を繰り返しながら楽しめているとき、人は「クリエイティブ思考」を使っている可能性が高いといえるでしょう。

 

ふつうに生きているだけで、年齢を重ねるにつれ、クリエイティブ思考はどんどん失われていくものだということを、知っていなければいけません。

 

●重要視される3つの役割を担える人材
(1)データを分析できる人、データを意味づけして意思決定に結びつけることができる人
(2)顧客が想像もつかない新しいサービスを端的に説明できる人
(3)変化を避ける人たちに、変化するように促せる人

 

制約は、多くの場面でクリエイティブ思考を利用する助けとなります。
逆に制約がないことは、クリエイティブ思考の邪魔をする要因になります。

 

クリエイティブ思考とはアイデアで終わってしまってはいけない。
勝負はそこからアイデアを育て、市場に受け入れられるまで何度も修正しながら仕上げること

 

人を妬むことは、頭を悪くする。
僕は身をもって実感しました。
つまり、妬みとは自分をクリエイティブ思考が使えない環境へと仕向ける感情なのです。

 

慣れた場所を離れ、劇的に環境を変えてみると、成功を妨げていた「強要」はすべてなくなります。

 

どうすれば相手を理解し信頼できるようになるのでしょうか。
どうすれば新鮮な目で見ることができるようになるのでしょうか。
その方法とは「立場を入れ替える」ことです。

 

●男性よりも女性が長けているクリエイティブ思考にかかわる4つの力
(1)豊かな色彩力
(2)嘘を見破る
(3)笑顔で感謝する
(4)固定観念通りの行動をとらない

 

コミュニケーションをするとき、自分にとって当たり前のことが、相手にとってはまったく理解できない感覚である可能性を忘れてはいけません。
これを自覚すると、たとえコミュニケーションがうまくいかなくても寛容になれます。

 

グローバルな時代だからこそ、自国をより知ることから始めることが賢明です。
そうすることは結果として他国を理解するのに役に立ちます。
普段から見慣れているものを、あらためて見直すようになり、新しい気持ちをもって考えるようになります。
このプロセスは自分にはない視点を得るためにとても大切です。

 

自分が何をするかということは確かに大切ですが、他人の目から見て、自分が何をしているのかということも、それに劣らず大切です。
もしも自分が何をしているのかという情報がないと、他人があなたを見つけたときに、どのようにして絡めばよいかわかりません。

 

まずは一つでいいのです、「邪魔」を取り払ってみてください。
すると、あなたの頭には、何かとても新鮮なものが芽生えてくることをお約束します。
僕の好きな言葉に、こんな言葉があります。
”Small steps , big impact.”

 

■【実践】3個の行動ポイント

【790-1】「知っていること」と「知らないこと」を明確に内外に示す

【790-2】日本の歴史・文化への教養を高める

【790-3】人の役に立ちそうな情報を発信する

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】クリエイティブ思考の邪魔リスト
【著者名】瀬戸和信
出版社朝日新聞出版
【出版日】2016/7/20
オススメ度★★★★☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワード発想力思考問題解決
【頁 数】256ページ
【目 次】
Chapter.1 クリエイティブ思考って何?
Chapter.2 いま、世界中が注目する理由
Chapter.3 クリエイティブ思考の邪魔リスト
Chapter.4 結び

 

この本が、あなたを変える!

クリエイティブ思考の邪魔リスト
瀬戸和信 朝日新聞出版 2016-7-20
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瀬戸和信さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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