
【プレゼン・スピーチが苦手な人必読!】
日本つかみ協会代表・森田翔氏が、『つかみ大全』と題して、3,000人以上の”プレゼン下手”を劇的に改善した「つかみメソッド」を使った、「伝え方」の極意を解説する一冊。
■書籍の紹介文
自分はプレゼンや商談で相手の心をつかむのが苦手である。
このような認識をお持ちではないですか?
本書は、3,000人以上の”プレゼン下手”を劇的に改善した「つかみメソッド」を用いて、「理解した」を「実践できる」へ変えるべく再現性を徹底的に追求した、一生モノの「伝え方」の極意を解説する一冊。
知識やテクニックを学習して「理解する」ことは誰にでもできます。
しかし、理解した知識やテクニックを自在に扱える、「実践できる」状態になれるかどうかは、人によって大きく差がつきます。
この差はなぜ生まれてしまうのか。
著者はその原因について、『「いつ」「どこで」「どのように使うのか」を体系的に学べる機会を持てていないからだ』と分析します。
つまり、武器は持っているのに、その使い方がわかっていない。
宝の持ち腐れ状態に陥っているというわけです。
であるならば、やるべきことは1つ。
体系立てて学べる機会を提供すればいい、ということでまとめられたのが本書です。
プレゼンや商談などで、成果を得られるかどうかは「相手の心をつかめるか否か」で決まります。
そこで、だれでも再現可能な『つかみの21の型』をアナタに提示し、まずはテクニックを「理解する」ことを求めます。
そのうえで、各テクニックを「いつ」「どこで」「どのように使うのか」。
使うべきシチュエーションやタイミングまで明確にすることで、「実践できる」土台づくりにこだわって”つかみの極意”を指南していきます。
この2段構えをくり返し訓練し習得していくことで。
最終的に、自らの力で戦略的なトークシナリオを組み立てることができるまでに、アナタを引き上げていきます。
「体系立てて」という部分を、見事に実現している書籍です。
内容は非常に濃いですが、自然と次へ次へと学習意欲を駆り立ててくる熱量をひしひしと感じます。
「伝えること」「相手の心をつかむこと」が苦手な人はぜひこの機会に読んでみて下さい。
この一冊を使い倒すことで、アナタの「伝え方」はきっと大きく変化することでしょう。
最後に一点だけ読む際の注意を。
『あくまで本書のメソッドは、目の前の人と真摯に向き合っている場合に限り有効』です。
◆やるべきことがとにかく明確!!
つかみ大全
森田翔 翔泳社 2025-6-11
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■【要約】15個の抜粋ポイント
プレゼンテーションの主役は、「情報」でも「話し手」でもなく、「聞き手」です。
(略)
聞き手は「この話は自分にとって価値があるか」について注目しています。
●プレゼンターが越えるべき3つの壁
(1)興味の壁(聞かない)
(2)信頼の壁(信じない)
(3)行動の壁(動かない)
つかみとは「!」と「?」をつくることです。
「!」と「?」とは、言い換えれば、「驚き」と「謎」です。
あなたのプレゼンテーションに驚きと謎はありますか?
興味づけの基本は、4つの意識改革です。
聞き手の中に眠っている【当事者意識】【問題意識】【理想意識】【プロセス意識】を呼び覚まします。
人間の脳は、問いかけられると反射的にその答えを探し出そうとします。
つまり、問いかけるだけで瞬時に相手の心をつかむことができるのです。
自分の未来がどれだけ良くなるのか、私たちはそのこと以外について一切興味がありません。
したがって、その話がいかに「自分に関係がある」と思わせるかが勝負です。
私がプレゼンテーションの審査員やコンサルティングをおこなうとき、その良し悪しを判断する基準として、冒頭で「誰向け」というメッセージが発信されているか、さらには、そのメッセージが強めに発信されているかということを必ず見ています。
「○○ができないことを、一般に『○○問題』や『○○の壁』と言います」など、ズバリと言い当てることで問題意識を強く抱かせてください。
相手にイメージさせたいとき、「もし〜」からはじまるフレーズを使うと効果的です。
「もしこのサービスをスタートしたら、どうなりますか?」と仮定の話をすることで、相手は「購入した後のこと」を思い浮かべます。
すると、より良い未来のシーンを具体的にイメージできるので、購買意欲が高まります。
イメージを膨らませて、ドラマチックな夢の世界へ誘いましょう。
プロセスを伝えるとき、いかに簡単そうに見せられるかがポイントです。
なぜなら、人は難しそうなものは「できない」「めんどくさい」と感じ、行動しなくなるからです。
まずは「結論と理由をセットで伝える」ということを徹底してください。
「結論から言うと〜」と「その理由は〜」を口癖にするといいでしょう。
ただし、説明に要する時間は3分まで。
3分でまとまらない話は何時間かけても無駄であり、この時間制限はとても重要です。
結論は【解決策意識】、理由は【数字】【たとえ話】【対比】【社会的証明】を活用して、それらを適切な量に抑えることで、聞き手の納得が得られるのです。
人は行動を起こす直前、必ず一度ブレーキを踏みます。
なぜなら、「現状維持バイアス」という脳の制御システムが働くからです。
そのため、いったん躊躇するのは生物学的に必然であり、それを無視してクロージングをおこなっても成約率は上がりません。
そのブレーキを解除するためには、【想定問答】を先出しして相手の「やらない理由」をなくしてください。
やらされ仕事や受け身の姿勢では、やってみたとしても長続きはしません。
自らの意思で一歩を踏み出してもらうように、【譲歩】を活用して相手の「やらない選択肢」をなくしてください。
●つかみの達人になるための5ステップ
STEP1:興味喚起(無関心→関心)
STEP2:信用獲得(関心→疑心→信用)
STEP3:信頼保証(信用→期待→信頼)
STEP4:躊躇排除(信頼→不安→安心)
STEP5:行動要請(安心→ストレス過多→ストレスゼロ)
●思考を現実化する「3つの『お』」
・置き換え思考(自分ごとに置き換えて学ぶ)
・落とし込み思考(活用する場面を5W1Hで明確に)
・追い込み思考(一定期間、自分を追い込む)
■【実践】3個の行動ポイント
【2184-1】相手が普段どんな言葉を使っているかを意識し、相手目線の言葉選びを心がける
【2184-2】「結論と理由をセットで伝える」ことを徹底する
【2184-3】伝える際、「自分の話に聞き手は無関心である」がスタートラインだと常に意識する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】つかみ大全
【著者名】森田翔 ・ 著者情報
【出版社】翔泳社
【出版日】2025/6/11
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】伝える、指導力、交渉術
【頁 数】232ページ
【目 次】
序章 プレゼンテーションで「成果が出る人」と「成果が出ない人」の違い
第1章 ゼロからはじめるつかみメソッド
第2章 瞬時につかむ12個のアプローチ〜興味の壁を越える「3秒」の世界〜
第3章 強力に鷲づかみする5個のアプローチ〜信頼の壁を越える「3分」の世界〜
第4章 永久につかみ続ける4個のアプローチ〜行動の壁を越える「3年」の世界〜
第5章 つかみの達人になるための完全ロードマップ
終章 成果を出し続ける人の思考
▼さっそくこの本を読む
つかみ大全
森田翔 翔泳社 2025-6-11
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森田翔さん、素敵な一冊をありがとうございました!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
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