【書評:2119冊目】話し方を変えれば運はよくなる(有川真由美)

【言葉が人をつくり、言葉が変われば人も変わる】
作家・写真家/有川真由美氏が、『話し方を変えれば運はよくなる』と題して、運、不運の明暗をわけるのは”話し方”だと提起し、幸運を呼び寄せる話し方を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

自分は運に恵まれている、とアナタはおもいますか?
それとも、運がないとおもっていますか?

 

本書は、運が良いか悪いかの明暗をわけるのは”話し方”であると提起し、心構えひとつで誰でもできるようになる、幸運を呼び寄せる”話し方”を伝授する一冊。

 

「運」という字は、「はこぶ」とも読みます。
ここから考えると、運がいい人とは「”なにか”がたくさん運ばれてくる人」だと解釈することができます。

 

この”なにか”とは、何か。
「幸せ」だったり、「挑戦する機会」だったり、「新たな出逢い」だったりという言葉が当てはまるでしょう。

 

では、これらをわたし達のもとに”運んでくる人”は誰なのでしょう。
言わずもがな、あなたと接点のある”人”です。

 

つまり、運がいい人=接点のある”人”達から熱心に応援されている人、だと捉えられます。
「あなたにはもっと幸せになってほしいから、いい流れをどんどん送るね!」という空気が、双方の間に流れている状態といえます。

 

ということは、接点のある”人”達との間にいい空気が流れる状態をつくっておくことが、極めて重要だということになります。
その環境づくりに必須なのが、本書のテーマである”話し方”です。

 

日頃からどう考え、どんな言葉を使い、どんな言葉選びをするか。
これにより、いい空気が起こるかどうかが決まると著者は指摘します。

 

そのうえで、いい空気が起こる=運を引き寄せる”話し方”のコツを示していきます。
心構えひとつ、意識して言葉、話し方を変えていくことで、誰でも運のいい人へと変わっていくことはできると語ります。

 

いまの自分は、いままでの言葉によって形づくられています。
ならば、未来の自分を運に恵まれた人にするためには、今からの言葉を変えていけばいいのです。

 

要点だけが端的にまとめられており、とても読みやすい構成になっています。
ぜひ、宝くじに託す前に”話し方”を。

 

◆文庫サイズなので手軽!

話し方を変えれば運はよくなる
有川真由美 三笠書房 2024-5-30
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■【要約】15個の抜粋ポイント

声かけをするときに「第一声はポジティブワード」を意識していると、会話だけでなく、自分の気持ちも明るくなってきます。
明るい言葉から始めるのは、「相手を不快にさせない」というマナーなのです。

 

「それを聞いて、相手はどう思うのか、どうするのか」と一歩先を読むクセをつけることが大事。

 

いい人間関係をつくっている人は、自分のこともちゃんと話しています。
自分の情報や気持ちを伝えて理解してもらうことで、幸運が生まれやすくなります。
ぜひ「私は〜ですけど、あなたは?」を意識して話してみてください。

 

「なにが正しいか」ではなく、「なにが好きか」で話したほうが、雑談は楽しいのです。

 

口に出してほめることを心がけていると、自分もうれしくなり、ほめることに誇りをもてるようになります。

 

(ほめられたときは)素直に「ありがとう」と受け取って、「うれしいです」とほめ言葉が与えてくれた効果や気持ちを「私(を主語にした)メッセージ」にして伝えましょう。

 

幸運な考え方の人は、安易にネガティブな言葉は使いません。
それをいちばん聞いているのは自分自身。
嫌な気持ちになって自分を傷つけることを知っているからです。

 

話を聞くためには、相手の話を「いい、悪い」とジャッジしないことです。

 

自分の意見を伝えるときは、「Yes,but・・・」ではなく「Yes,and・・・」の表現をするといいでしょう。

 

仕事の依頼など断りづらいとき、「NO」を言わずに断る方法があります。
「〜ならできます」と条件つきで引き受けようとすることで、なんとか力になりたい気持ちを表明するのです。

 

選択で迷ったときも、つい「これでいっか」と言いがちですが、意識して「これがいい」と言い換える習慣は、自分で責任をもって決める習慣にもなるのです。

 

幸運な人は「なんでわかってくれないの?」とは言いません。
それは、相手に変われと言っているようなもの。
「わかってもらえるにはどうすればいい?」と、自分が変わることで問題を乗り越えていく人は、相手に理解されて、うまくいく可能性が高いでしょう。

 

朝起きたら「今日はいいことがありそう」、新しい場所に行くときは「素敵な出逢いがありそう」など未来は明るいと信じましょう。
落ち込んでいるときも「大丈夫。そのうち元気になるから」と自分に声をかけて。

 

運のいい人は「トラブルのおかげ」と言い、不運な人は「トラブルのせい」と言います。
愛される人は「みんなのおかげ」と言い、憎まれる人は「あの人のせい」と言います。
「おかげさま」とは、目に見えない”陰”の力に対して感謝をする気持ち。
うまくいったときに「〇〇さんのおかげです」など口にしていると、自分だけの力でないことを実感します。
「おかげさま」は心をきれいにするお守りの言葉でもあります。

 

自分自身に「ありがとう」とつぶやいていると、自分と人生が、かけがえのないものに思えてくるはずです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2119-1】朝起きたら、鏡の自分に向かって「今日はいい日になる」と語りかける

【2119-2】ネガティブな言葉を使わないように意識する

【2119-3】自分の言葉を聞いて、相手はどう思うか/どうするか、を想像しながら発言する。

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】話し方を変えれば運はよくなる
【著者名】有川真由美著者情報
出版社三笠書房
【出版日】2024/5/30
オススメ度★★★☆☆
こんな時に明日の人間関係を良くしたいときに
キーワード話し方人間関係ことばのチカラ
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 相手に寄り添いながら話すと、運はよくなる
第2章 雑談がうまくなると、運はよくなる
第3章 「ほめる人」になると、運はよくなる
第4章 「聞き上手」になると、運はよくなる
第5章 上手に自己主張すると、運はよくなる
第6章 運がいい人がぜったいにしない話し方
最終章 運がいい人が使っている口ぐせ集

 

▼さっそくこの本を読む

話し方を変えれば運はよくなる
有川真由美 三笠書房 2024-5-30
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有川真由美さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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