【シェア読書：192冊目】「欲望」のマーケティング（山本由樹）

【人々の欲望に火をつける方法とは？】
「美魔女」ブームの仕掛け人・山本由樹氏が、新しいマーケットをいかに見つけ、いかに人々の欲望に火をつけ、ブームをつくっていくかのマーケティングノウハウを大公開。

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■１分間紹介文
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本日ご紹介するのは、「マーケティング」に関する一冊。

著者は、山本由樹さん。
元STORY、元美ST編集長。「美魔女」をメガトレンド化したことで有名な方です。

・「情報」こそ「欲望」そのものだ
・ウェブの中に日常がある
・「憧れｂｕｔ手が届かない」ではなく「憧れａｎｄ遠くない」
このように、トレンドの移り変わりの激しい女性ファッション誌の世界で培われた”生の空気感”から紡ぎ出された言葉の数々が、たまらなく刺激的な一冊。

「欲望のマーケティング」とは、
「絞り込む(ターゲティング)+巻き込む(エンクロージング)+揺り動かす(シェイキング)」の３つのマーケティングメソッドのこと。

新しいマーケットを見つけ、いかにブーム化するかの考え方は、仕事にも個人にも当てはまるヒントが盛りだくさん。

最近、パッとしないと感じる人は必見！

◆隣の人の欲望に、気がついていますか？

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■本がわかる！１５の要約ポイント
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まだ認知されていない、人々の欲望をマーケティングし、それをコンテンツ化、ブーム化できれば、そこには新たな消費が発生します。

私は「言えない欲望」にこそ、その人の本当の姿があると思っています。

まず大事なのは「言えない欲望」を認知すること。
そのためには「黄金のひと言」を聞きとる必要があること。
そして掘り起こした「根源的な欲望」から、もっと大きな母集団の「言語化されない欲望」を掘り起こすこと。
そしてその欲望はどうしたら解決できるか？
ソリューションとしてのブランディングが、新たなプロジェクト（この場合は「美魔女」というコンテンツ）を生み、ライフスタイルを変えるということ。
これが私の考える「欲望のマーケティング」です。

「選ばれる商品」より「選ばせる商品」にならなければなりません。

◆人間が他者に抱く感情の４ステップ
　「同情」⇒「共感」⇒「賞賛」⇒「嫉妬」

共感レベルの感情を刺激しながら、なおかつ他の共感商品とはっきり差別化すること。

私たちは否定ではなく肯定によって「時代の感性」を理解しなければなりません。
なぜなら新しいマーケットを切り拓いてゆくためには必須の感性だからです。

反感はある時点で好意に変わる可能性がありますが、「どうでもいい」存在は、評価の場にさえ上がってきません。

◆人間の行動プロセス
　「認知」⇒「判断」⇒「行動」

「情報」こそ「欲望」そのものだ

ウェブの中に日常がある。

◆ＢＲＮＷ（ブランニュー）
　Ｂ：ＢＲＡＮＤ⇒ブランド力
　Ｒ：ＲＥＡＬ⇒リアル
　Ｎ：ＮＥＷＳ⇒話題性
　Ｗ：ＷＥＢ⇒ウェブ

「揺るがす」とは、ひと言で言うと、「理想と現実のギャップを感じさせ、理想に近づこうと思われること」です。
このときの理想は「憧れｂｕｔ手が届かない」ではなく、「憧れａｎｄ遠くない」でなければなりません。
「がんばれば近づけるかも」という理想があれば、現実との間のギャップを埋めようと、そこにマネタイズの可能性が生まれます。

「なんとなく不満」な状態でいてくれた方が、消費意欲は高じるものです。

◆「みんな一緒」を刺激するためのポイント
　①「みんな」の潜在的な欲望を感じ取れていること
　②「みんな」の共感が集まる場であること
　③「みんな」を動かす魅力的な商品であること
　④「みんな」でなら乗り越えられる「壁」があること

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■これをやろう！３つの実践ポイント
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【192-1】自分の中にある「言えない欲望」を書き出す

【192-2】自分の中にある「不満」を書き出す

【193-3】「言えない欲望」と「不満」を解消する方法を考える

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■今回のまとめ
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あなたの言えない欲望は、何ですか？

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■本日紹介した書籍情報
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【書籍名】「欲望」のマーケティング
【著者名】山本由樹
【出版社】ディスカヴァー・トゥエンティワン
【出版日】2012/10/13
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日のマーケティング力を磨きたいときに
【キーワード】発想力、問題解決、アイデア
【頁　数】215ページ
【目　次】
PART1 本当の欲望を聞き出せているか？
PART2 絞り込めているか？
PART3 巻き込めているか？
PART4 揺るがせているか？