【書評:1413冊目】「9マス」で悩まず書ける文章術(山口拓朗)

【情報の可視化が、価値ある文章を生む!】
プロライター・山口拓朗氏が、「9マス」で悩まず書ける文章術を解説する一冊。9マスの活用で、素材集め→素材選び→文章作成のプロセスを制し”価値ある文章”が書ける!

■書籍の紹介文

文章を書くとき。
どのような準備をおこなっていますか?

 

本書は、伝わる文章を書くために必要な「素材集め→素材選び→文章作成」のプロセスが自然とできる、9個のマス目を活用した文章作成術を解説する一冊。

 

文章を書く前に、素材となる文章を書く。
この感覚を養うのに最適なのが、9個のマス目を活用した文章作成術です。

 

文章を書く前に文章を書く??
なにを言っているのかと思われるかもしれませんが、これは文章を書くうえでとても重要なプロセスです。

 

なぜなら、文章をいきなり書いても伝わる文章は書けないからです。
伝わる文章を書くためには、書きたいことをメモ書きのように書き起こした素材の準備が不可欠なのです。

 

これを例えるなら、料理における下ごしらえと言えます。
「下ごしらえが疎かな料理は食べ手の心に響かない」ことは、想像しやすいですよね。

 

この、伝わる文章作成における”下ごしらえ”が、著者が提唱する9マス活用術です。
文章を書くのが苦手という初級者および文章のレベルを上げたい中級者に、特にオススメなテクニックです。

 

やることは、マス目の中央にテーマを書いてから、その周囲の8マスに分解した項目を書き出すだけです。
たったこれだけで、驚くほど文章がスラスラ書けるようになります。

 

ぜひ、この快感を味わってください!
文章を書く行為が、人生を切り拓く武器になります。

 

◆9マス×4ステップで文章は書ける!

「9マス」で 悩まず書ける文章術
山口拓朗 総合法令出版 2019-4-13
売上ランキング(公開時):6,971
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■【要約】15個の抜粋ポイント

本当に「あなたらしさ」を大事にし、文章を書いて人の心を動かしたいと思っているなら、人の心に”何か”を届けたいと思っているなら、自分の意見を意識し、それを臆することなく書くクセをつけましょう。

 

「9マス自問自答法」。
9個のマス目を使って自分にインタビューして、自分で答えていくというものです。
頭のなかで考えたことを書き出すことで情報が視覚化されます。
その結果、悩まずに文章を書くことができるようになります。

 

そもそも情報には、自分の内側にある「内部情報」と自分の外側にある「外部情報」の2種類があります。

 

食材がなければ料理が作れないのと同じように、情報がなければ文章は書けません。
考えた質問に答えるときには”より的確に””より具体的に”。
そして、場合によっては”より深く”答える必要があるのです。

 

9マスの使い方は、極めてシンプルです。
マス目の中央にテーマを書いてから、その周囲の8マスに分解した項目を書き出していきます。

 

アンテナを立てれば立てるほど、さまざまな視点でものごとが見られるようになり、集まってくる情報の量や質も変わってきます。

 

「うまい文章」は、【目的を達成できる文章】のことを指します。

 

●読者ターゲットのニーズを把握する「5つの質問」
質問1:読者はどんなことに悩んでいるか?
質問2:読者は何に不安を感じているか?
質問3:読者はどんな情報を(顕在的に)必要としているか?
質問4:読者はどんな情報を(潜在的に)欲しているか?
質問5:読者は何になら(お金を)いくら払うか?

 

●うまい文章を書くための4ステップ
①読者ターゲットの設定
②読者ターゲットのニーズ把握
③読者ターゲットの反応を決める
④読者ターゲットへプレゼントを贈るつもりで文章を書く

 

「結論」と「理由・根拠」をセットにすることで文章の説得力が一気に高まります。
(略)
冒頭の結論でグイッと興味や関心を引き、読み進めていくうちに、読む人の理解度・納得度がどんどん高まっていく。
これが結論優先型テンプレートの特徴です。

 

魅力的な文章には、必ずと言っていいほど、書き手の「感情」や「気づき」が書かれています。

 

良し悪しで割り切れないことは理解したうえで、なお立場を明確にすることで、書き手の”らしさ”が読む人に伝わります。
書き手のキャラクターも際立ちます。

 

●文章作成の5つのポイント
①「一文一義」を意識する
②主語と述語を近づける
③修飾語と被修飾語を近づける
④ムダな言葉・表現は使わない
⑤できるだけ具体的に書く

 

もし文体を身につけたいなら、好きな作家を筆頭に、あなたが「この文章を書きたい」という人の文章を模写すること、つまり、書き写すことをオススメします。

 

書くことは、他人に情報を伝えるだけでなく、自分自身を成長させるうえでも、極めて有効な手法です。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1413-1】「9マス」テンプレートを活用して文章を書く

【1413-2】立場を明確にし、自分らしさを立たせる

【1413-3】毎日3つずつGOODニュースを書く

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】「9マス」で 悩まず書ける文章術
【著者名】山口拓朗著者情報
出版社総合法令出版
【出版日】2019/4/13
オススメ度★★★☆☆
こんな時に書く力を身につけたいときに
キーワード文章力ことばのチカラ自己対話
【頁 数】200ページ
【目 次】
第1章 「9マス×自問自答」で誰でも書けるようになる
第2章 「9マス情報キャッチ法」で上質な材料を集めよう
第3章 大切な人に「プレゼント」を渡すつもりで文章を磨き上げよう
第4章 書くスピードが劇的にアップする! 最強の「文章テンプレート」
第5章 いざ実践! 最初の一歩はSNSの140字から
第6章 「書くアタマ」を作る文章エクササイズ

 

この本が、あなたを変える!

「9マス」で 悩まず書ける文章術
山口拓朗 総合法令出版 2019-4-13
売上ランキング(公開時):6,971
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山口拓朗さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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