【顧客から選ばれる法則】
マーケッター・中山マコト氏が、自分に合わない客を”遠ざけ”て、相思相愛の相手を見つける手法を紹介する一冊。万人受けを”遠ざけ”他の追随を許さないサービスや商品こそ、生き残る!
どこにでもあるな〜というサービス。
これこそ自分のためだ!というサービス。
あなたは、どちらが好きですか?
本書は、万人受けでなく、熱狂的なファンに支持されるビジネスをつくり出す発想法を紹介する一冊。
すべての人から好かれるのは無理です。
これはビジネスにおいても同じです。
そのためには、「嫌われる」覚悟が必要です。
自分のビジネスを信じ、「愛してくれる」顧客を能動的に取捨選択していくということです。
レクサスや蒙古タンメン中本など、多くの成功事例を分析しながら、万人受けを遠ざけて、相思相愛の顧客を見つけるための法則をまとめ上げています。
「顧客を選ぶことで、本当に愛されるビジネスはできる」
この感覚を、ぜひこの本から!
◆八方美人から卒業しよう!
「選び、選ばれ」の世界。
これこそがブランドだ。
これが実現すると「もめ事」が起こらなくなる。
「あなたを信じる」と言う人だけが集まるから、値引きもクレームも起こらない。
双方に利がないミスマッチは、避けるべきだ。
それには、誰彼構わず引き寄せることをやめることだ。
共感してくれる人だけを引き寄せることができれば、ミスマッチの悲劇は起こらない。
どうすれば共感してくれる人だけを引き寄せ、そうでない人を遠ざけることができるのか。
大切なことは「何に共感してもらいたいのか」をきちんと規定することだ。
考え抜いたキャッチフレーズやポリシーを否定されるのは悲しい。
だが、アンチを炙り出すことが大事だ。
最初に特徴を明示すれば、面倒なトラブルは避けられる。
言わば「踏み絵」だ。
「唯一無二」「エッジが効いた」「ターゲットを絞り込んだ」ものは「熱狂的ファン」と「アンチ」を同時に生み出す。
だからこそ、「共感する人」だけを引き寄せ、「そうでない人」を遠ざけるのだ。
「来てほしい客」が好み、「来てほしくない客」は嫌う外観にすれば、店にとって良い顧客だけを集められる。
お客が減りそうだが「望ましくない顧客」を迎えることは、双方にとって不幸だ。
黒服効果で来店客数が減っても問題はない。
フィルタリングをかけてターゲット層だけを招き入れることで、高効率のビジネスを成立させているのだ。
良い名前をつけるには「ターゲット」をヒントにする。
ターゲットとは、商品やサービスを届けたい相手のことだ。
これは、性別や年代などの属性で区切ることはできない。
ターゲットは「属性」でなく、「困っている中身」でとらえる。
「不を感じている人」がターゲットだ。
彼らが思わず「それ、私のことだ」と言いたくなるネーミングをつけるべきだ。
一度に施術できる人数には限りがある。
不特定多数を受け入れると、本来のターゲットである「ガチガチに凝っている顧客」に接する機会が減ってしまうのだ。
●キャッチフレーズをつくる2つの方法
(1)商品・サービスの特徴を伝えること
(2)新しい需要の掘り起こし
作家の森博嗣さんの「すべてがFになる」がヒットしたのは『理系ミステリー』というキャッチフレーズが付与されたからだ。
普通なら「密室・本格ミステリー」だ。
だが、編集部はそうしなかった。
自分が好きなものは、中途半端に扱えない。
ファンは、マニア心を満たす場所を探しているし、そういう場に引き寄せられる。
販売数量は、標準サイズが最多だ。
大きいサイズや小さいサイズのマーケットは大きくない。
だが、確実にニーズはある。
しかも、比較的競合が少ない。
だから、ターゲティングとして成立する。
誰にでも良い顔をする人達を「八方美人」という。
だが、皆に良い顔をして、媚びることなどできるわけがない。
結局、選ぶしかないのだ。
であれば、気持ち良い、分かり合える人とだけ過ごしたい。
【1130-1】「何に共感してもらいたいか」を書き出す
【1130-2】困っている中身をターゲットにする
【1130-3】来てほしい客を書き出す
好きな人と、濃い関係を築こう!
【書籍名】遠ざけの法則ー万人受けを狙わない熱狂的なファンのつくり方
【著者名】中山マコト
【出版社】プレジデント社
【出版日】2018/1/27
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日のマーケティング力を磨きたいときに
【キーワード】ビジネスモデル、発想力、アイデア
【頁 数】216ページ
【目 次】
第1章 究極のメカニズム、踏み絵
第2章 視覚で分ける
第3章 敵をつくる
第4章 ターゲットで分ける
第5章 地名で分ける
第6章 キャッチフレーズで分ける
第7章 趣味嗜好で分ける
第8章 3行錬金術
最終章 「蒙古タンメン中本」の看板はなぜ真っ赤なのか?
この本で、あなたは変わる!
中山マコトさん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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