【伝わる伝え方を理解する!】
大東文化大学准教授・山口謠司氏が、『頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。』と題して、相手に伝わるために重要な3つのポイントを示しながら、うまく伝える方法を指南する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
自分の伝えたいこと。
相手に伝わっているか不安になることはありませんか?
本書は、頭の中をうまく言葉にするには、3つのポイントを押さえることが重要だと提起し、思考を言語化してわかりやすく伝える技術を指南する一冊。
3つのポイントとは、次の通りです。
(1)思考の可視化
(2)思考の言語化
(3)伝え方
この3つのポイントがうまく噛み合ったとき、相手に伝わる状態になるといいます。
反対に、どれか1つのポイントがうまくいかないと、伝わる状態にならないということです。
著者はいいます。
『どんな考えも、言葉にして外に発信しなければ、考えていないことと同じ』と。
3つのポイントを、効果的に鍛えるための方法がたくさん収録されています。
ぜひ、この機会に伝える技術を磨いてみてください。
日本人の伝えるには、「言葉にして伝える部分」と「言葉にせずに伝える部分」があります。
独特なコミュニケーションの文化と言えるでしょう。
そのため、言語化して伝えるには、この2つの部分、両方を鍛える必要があります。
行間を読んだり、日本人のリズムである五・七調を心がけたり、レベルの底上げをする項目は多岐に渡ります。
トレーニングを継続する。
すると、頭の中の「可視化(整理)」して、「言語化」し、状況に合わせた「伝え方」ができるようになります。
考えたことを、言葉にして発信する。
追求していきましょう。
◆発信して始めて、考えたことになる。
頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。
山口謠司 ワニブックス 2017-9-26
売上ランキング(公開時):4,987
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■【要約】15個の抜粋ポイント
いくら素晴らしいことを考えていても、いくらいいアイデアを持っていても、それを言葉にして伝えることができなければ、周囲の人にとっては、「考えていない」のと同じことです。
どんなに親しくても、相手のことは最終的にはわからない。
その、わからない相手の胸の内に想いを巡らせ、少しでも理解しようと言葉をつくして努力する。
それが、人と人との関わりなのです。
異なる2つの視点で物事を整理してみることで、2つの軸が交差するところに挙げられたものが、自分が「書きたいこと」「言いたいこと」に近いのではないか、と見えてくるのです。
つまり、思考が明確になっていくのです。
あえて、自分の関心の外側にあるテーマの講演会に足を運んでみてください。
(略)
自分の知らなかった新しい世界が広がり、同時に自分の考えの未熟さが見えてくるものです。
まさに、自分の思考のループの外側に飛び出す体験です。
文章にまとめてみることで考えも整理されますし、思考を言語化する訓練にもなります。
このとき、ダラダラと長い文章を書くよりも、原稿用紙2行分、つまり40文字程度の短さを意識して書くとよいでしょう。
単なる受け売り、まるで耳から口に直通したような言葉であれば、言わないほうがましでしょう。
自分よりも、経験も実績も乏しい若い人にも理解できる言葉かどうか。
そういった人の心にも響く内容なのかどうか、を確認すること
私が、語彙力を増やすために、まずご紹介したいのが、”あえて”手書きの手紙を書くことです。
常日頃、実用書しか読んでいない、というような人は、ぜひ、詩集に手を伸ばしていただきたいと思います。
一気に語彙が広がっていくはずです。
音読は、語彙力を伸ばす秘訣なのです。
対になった2行の間に大切な意味合いを埋め込んでいる漢詩の「対句」は、行間を読み解くトレーニングにぴったりの素材です。
五・七調、日本語のリズムを意識して、テンポよく区切りながら話してみましょう。
接続詞を適切に使うことで、相手が話を何層ものレイヤーのように積み重ねて整理していけるのです。
項目数を最初に挙げると、聞く側の集中力がぐっと高まりますし、項目ごとにメモを取るなど、話も整理しやすくなります。
大切なのは、常に努力を怠らないこと。
そのためにも、身近な家族や同僚などに自分の話し方を聴かせて、率直な意見を言ってもらうようにしましょう。
批判されたからといってへそを曲げてはいけません。
批判は”気づき”と”改善”のために不可欠なものです。
■【実践】3個の行動ポイント
【1087-1】40文字程度に考えをまとめる訓練をする
【1087-2】手書きの手紙を書くように心がける
【1087-3】接続詞の使い方を勉強する
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。
【著者名】山口謠司 ・ 著者情報
【出版社】ワニブックス
【出版日】2017/9/26
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】伝える力を身につけたいときに
【キーワード】話し方、文章力、人間関係
【頁 数】199ページ
【目 次】
第1章 自分の頭の中の考えを言葉にして、うまく伝えられる人が評価される
第2章 まずは、思考を整理して、可視化する
第3章 思考を深めて言語化する
第4章 表現の幅を広げる「語彙力」のつけ方
第5章 日本人には特有の「伝わりやすい言葉のパターン」がある
第6章 わかりやすく説明するためのー工夫
この本が、あなたを変える!
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山口謠司さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
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2018年 3月 15日
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