【IoTという新潮流】
ABBALab代表取締役・小笠原治氏が、日本の”ものづくり”の伝統を進化させるIoTという潮流を紹介。
モノが売れる・モノが作れる・モノゴトで稼ぐ、メイカーズ進化論に触れよう。
最近よく目にする「IoT」。
あなたは、その本質をどこまで理解していますか?
本書は、DMM.makeの総合プロデューサーを務めた著者が、IoTの登場で激動するメイカーズの現場を、「売れる」「作れる」「モノゴトで稼ぐ」の3つの明快な切り口で、その本質をわかりやすく解説する一冊。
SONYにPanasonicに、苦戦を伝えるニュースが多い電機メーカー。
トヨタに日産に、好調を伝えるニュースが多い自動車メーカー。
ともに日本を支えてきた製造業なのに、なぜ今明暗がわかれているのでしょうか。
そのキーワードとなるのが「IoT」「メイカーズ」である。
この本を読むと、IoTの潮流のポイントをわかりやすく押さえることができ、製造業でいま起こっていることの理解を助ける知識が得られます。
この流れを知るのと知らないのとでは、ニュースの理解力が違ってきます。
この流れに近づくか、遠巻きに見るか、その判断が今後のあなたをわける。
◆製造業の大転換期はもう始まっている。
大事なのはIoTが「人」を主語としたインターネットではなく、「モノとコトのインターネット」であるということです。
特に「モノ」が「モノゴト化」していく(サービス化するともいえます)という大きな変化にこそ、モノづくりの生態系を揺るがすほどの大進化が潜んでいるのです。
クラウドファンディングは、同じ製造業ではあるものの、従来はできなかったモノへの共感や、面白い、優れたアイデアを出した人への「応援」という感情がお金を生み出しているのです。
モノは「デザイン」と「機能」という二つの要素がとても重要です。
買い手からのフィードバックは、作り手にとってとても大事なことです。
「一か国で一〇〇台しか売れなくても、一〇〇か国で売れば合計一万台になる」
(セレボ代表の岩佐さん)
クラウドファンディングに成功した金額の一〇倍から二〇倍の市場がすでにある、という経験則があります
メーカーのグローバルな競争が激しくなる中で、自動車産業が健闘しているのは、こうした「モノが作れる」環境の違いにあるのです。
新しいスタイルでモノづくりを行うメイカーズが台頭してきた背景には、こうした新技術がモジュール化されることにより、電子部品が安価に手に入るようになってきていることがあります。
つまり、「モノが作れる」という環境が整いつつあるのです。
ニッチな市場でもパーソナライズして適量生産し、グローバルに販売すれば十分にビジネスとして成立するのです。
3Dプリンターが安価になり、使える材料や造形方法が進化することで利用する人のすそ野が広がりました。
モノづくりの参加者が増える中、すぐに試作できることで、開発者やユーザーなどさまざまな人のアイデアを誘発することができるようにもなりました。
コミュニケーションが促されることで、製品開発が活発化し、作るスピードも加速したのです。
操作を意識させることなく自然な動作に変わり、インターフェイスと気づかないインターフェイスを実現していくことが「スマート化」ということなのだと思います。
(IoTが)目指すところは、モノとモノとをつなぐことで「モノゴト(Things)」に新たな価値を生み出すことにあります。
IoTを「モノのインターネット」と捉えてしまうと、「モノにインターネットがつながっていればIoTなのだ」という理解にどうしてもとどまってしまうのです。
オープンソース化のいちばんのメリットは、世界中から注目が集まるため、その製品を開発したいという人を広く集めることができることです。
今は誰でも「作れる」時代です。
モジュール部品を買い、3Dプリンターで出力すれば、たいていのものは作れてしまいます。
メーカーが積み重ねてきた技術資産と、スタートアップの意思決定プロセスやセットアップのセンスを掛け算した新しいモノづくりの生態系により、僕は日本のモノづくりがこれからもいい形で進化していくのではないかと期待しています。
【892-1】DMM.makeのサイトを閲覧してみる
【892-2】クラウドファンディングのサイトを閲覧してみる
【892-3】「IoT」のキーワードでニュース検索してみる
まずは、知ることからはじめよう!
【書籍名】メイカーズ進化論ー本当の勝者はIoTで決まる (NHK出版新書 471)
【著者名】小笠原治
【出版社】NHK出版
【出版日】2015/10/9
【オススメ度】★★☆☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】ビジネスモデル、発想力、働き方
【頁 数】216ページ
【目 次】
序 章 進化する「モノづくり」の生態系
第一章 モノが売れる
第二章 モノが作れる
第三章 モノゴトで稼ぐ
終 章 IoTとその先の未来
気になったら、今すぐお手元に!
小笠原治さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
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