【資産運用より資産保全】
元メガバンク行員・坂下仁氏と元保険代理店役員・宮大元氏が、どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?をテーマに、お金のプロの視点から今の日本人が持つべき視点を指し示す。
==================
■この本の紹介文
==================
資産○○。
これをみて、あなたは○○に何を入れますか?
瞬間的に「運用」といれてしまったアナタのための本。
本書は、金融の最前線に長年立ってきた著者2人が、日本人のお金に対する意識が危険水準にあると提起し、金融業界の裏側を包み隠さず語りながら、日本人の意識を変える「お金を増やす方法」を紹介する一冊。
金融庁長官が2016年6月に次のように発表した。
『この20年間で、英米人は金融資産を3倍に増やしたのに、同期間、日本人はその半分しか資産を増やせなかった。』
この違いは、なぜ生まれるのか?
それは、「お金の定理」を理解してお金と向き合っているかどうかにあると、著者は指摘する。
●お金の定理
(1)正しく分散するとお金は安全に増える
(2)手数料と税金は少ないほどお金が減りにくい
(3)複利で運用するとお金の増え方が加速する
この本を読み終えると、あなたの意識は変わることでしょう。
資産○○と見た瞬間に、「運用」ではなく「保全」と言えるように。
あなたが今やるべきは、すぐにこの本を読み、行動をはじめることです。
なぜか?
それは、『お金を増やすには、時間を味方につけること』だと言われているからです。
そう、早ければ早いほど、あなたは有利になれるのです。
あなたは変わる。
「お金の定理」を身につけさえすれば、今からでも。
==================
■本がわかる!15の要約ポイント
==================
家計を守る主婦がFXにハマる国は、日本以外にはどこにもありません。
なぜなら、アメリカ人やヨーロッパ人にとってFXとはギャンブルだからです。
お金については唯一日本だけが「倒錯した世界」にハマっていたのです。
お金を安全に増やせるのは次の「種類分散」「通過分散」「時間分散」の3つだけです。
●お金を増やせない4つの崖
「金利の崖」
「手数料の崖」
「情報の崖」
「年金の崖」
金融商品を扱っているから金融機関と呼ぶのですが、日本の金融商品は文字通り「お金が融けて」しまい、最悪の場合にはなくなります。
●8630の法則
8%:海外のファンド
6%:▲▲アセット、◎◎投信(銀行子会社等)
3%:銀行・証券・保険会社
0%:個人
金融長の森長官によると、1995年から2015年の20年間で、アメリカ人やイギリス人の金融資産は3倍前後に増えているのに、日本はその半分にも満たないそうです(「エコノミスト」2016年7月26日号)。
その最大の原因は、「多くの金融機関が投資商品の販売を顧客の資産形成より手数料稼ぎに重きを置いてやってきたこと」にあると仰っています。
2015年のオレオレ詐欺の被害額は482億円でしたが、2014年の投資信託の残高は銀行だけでも3217億円でしたので、オレオレ詐欺の被害額の7倍近くにも上ります。
銀行は、若者のなけなしの「勤労所得」を、利息という名の「不労所得」として数十年かけて吸い取っていきます。
数十年かけてようやくローン返済が終わって退職金がもらえたと思っても、銀行はあなたが死ぬまで吸い取り続けます。
今度は退職金で投資信託やファンドラップを勧めて、吸い取り続けるのです。
iDeCo(個人型確定拠出年金)では、毎月5000円以上を強制的に積み立てながら、長期間にわたって複利で分散投資を行うことができます。
しかも、3種類の節税が保証されているので、いま現在日本にある仕組みのなかでは「ほぼ完璧」と言って良い仕組みに仕上がっています。
3種類の節税とは、積み立て時の全額所得控除、運用期間中の運用益非課税、受け取り時の退職所得控除等の適用です。
お金とは時間からできあがっているので、お金を増やすためには時間を掛けなければなりません。
お金を増やす速度のことを「金利」と呼びますが、時間が長ければ長いほど金利はボディーブローのように効いてきます。
時間さえ味方にできれば、それだけで誰でもお金を増やすことができる、ということです。
お金持ちだろうと貧乏だろうと関係ありません。
(略)
確定拠出年金であれば高校生のお小遣いと同じ毎月5000円からはじめられます。
楽天証券のような手数料の低いネット証券に口座を開いて、信託報酬が0.3%以下のインデックスファンドを組み合わせて分散しながら積み立てれば、3000万円まで増やすことも不可能ではありません。
次の方は保険に入る必要がありません。
(1)毎月40万円以上の不労所得がある方
(2)現金を8000万円以上持っている方
(3)配偶者が絶対に働き続けられる人
(4)死なない人や病気にならない人
・喫煙者は保険掛金が3割高くなる(月額4000円)
・タバコ代は高くつく(毎日1箱吸うと月額1万4000円)
・脳内出血の最大の原因はタバコ(脳内疾患の治療費の月額換算額3500円)
ここまでが、簡単に費用換算できる分で、既に2万1500円になっています。
自動家計簿の効用は、単にムダ遣いが減るだけにとどまりません。
自動家計簿はクレジットカードとの相性が抜群なのですが、日常の買い物をすべてひとつのクレジットカードに集中させることで効果が倍増します。
家族の幸せも、老後の安心も、お金に苦労しない生活も、向こうからは「歩いてこない」のです。
あなた自身が幸せに向かって「歩いてゆく」ことで、初めて「現実化」するのです。
==================
■これをやろう!3つの実践ポイント
==================
【861-1】手数料をきちんと計算して金融商品を選ぶ
【861-2】複利で運用する
【861-3】マネーフォワードを使ってみる
==================
■今回のまとめ
==================
運用ではなく、保全第一。
==================
■本日紹介した書籍情報
==================
【書籍名】お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?
【著者名】坂下仁、宮大元
【出版社】フォレスト出版
【出版日】2016/11/20
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】お金と賢く付き合いたいときに
【キーワード】資産形成、次元上昇、お金持ち
【頁 数】256ページ
【目 次】
第1章 安月給の香港人が日本人より金持ちなワケ
第2章 プロでも難しい金融商品
第3章 定年までに3000万円貯まる仕組み
第4章 月3万円はタネ銭がつくれる!
坂下仁さん、宮大元さん、
素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
本日もお読みいただきありがとうございました!
■◇■メルマガ版も好評配信中■◇■
あなたへの5つの質問を用意して
購読登録をお待ちしてます(^^)
登録はこちらから
※注意※
PCアドレスでの登録にご協力ください。
携帯アドレスだと未着の場合があります。
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
-
2017年 2月 16日
この記事へのコメントはありません。