【自分の心に他人を入れない!】
精神科医・片田珠美氏が、『賢く「言い返す」技術』と題して、相手の攻撃的な言動にうまく対応できず傷ついている人に向けて、即実践できる”心の護身術”を優しく伝授する一冊。
■書籍の紹介文
言い返したいのに、うまく対応できなかった・・・。
こんな悔しい思いをした経験はありませんか?
本書は、相手の言動に関わらず、伝えたいことをきちんと伝えられるようになる「言い返す」技術を、”7つの武器”を軸に伝授する一冊。
相手を「言い負かす」ための技術ではありません。
その場の言い合いに勝つ方法を!などと期待して読むと、損をしますので注意してください。
相手のどんな攻撃的な言動からも、大切な大切な心を護る。
そのうえで、攻撃的な言動が無意味であることを相手に悟らせる。
このような、護身術ならぬ護心術を学ぶための本です。
心を護る術、それこそが「賢く言い返す技術」なのです。
昨今、「そこまで言わんでも・・」と閉口してしまうほど、他人に攻撃的な人が増えています。
「嫌味」「陰口」「粘着質な物言い」・・・、書き出すだけでも吐き気がしてきます。。
こうした攻撃を極力受けない。
受けてしまったときに、ダメージを最小限にする。
そして、「二度と繰り返させない」。
そんな、喉から手が出るほど欲しい技術を、身につけることができる一冊です。
相手の攻撃を巧みに受け流して、ダメージを回避する。
ぜひ、護心術を身につけて、自分の心を護りましょう!
◆7つの武器で、心を護れ!
賢く「言い返す」技術
片田珠美 三笠書房 2015-3-20
売上ランキング(公開時):ー
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
■【要約】15個の抜粋ポイント
攻撃に無抵抗でいるべきではない。
相手に土足で心に踏み込まれたのに、抵抗せずにいることは、あなた自身の心を大事にしないのと同じだ。
迷わず、自分の心を守ってほしい
必要なことは、「相手が、なぜそう言っているのか」を分析することだ。
幸福で満ち足りている人は他人を攻撃したりしない。
心が満ち足りていないとか、歪みを抱えているから他人を攻撃する
攻撃されたら、「相手は、満たされぬ思いを抱えている不幸な人なのだ」と自分に言い聞かせること
泣きながらでも、相手の顔を見ることが大切だ。
「私はこんなことぐらいでは、あなたから逃げません」という意思表示をする
大切なことは、ガンガン攻撃されても、心の中で「これは場数を踏んでいる状態なんだ」と自分に言い聞かせることだ。
「経験を積むことができた」と思えばいい
へりくだった態度や、礼儀正しい対応を示せば相手が変わるなどということは期待すべきない。
「この人は、そういう人なんだ」と思うべき
人間の性格は、本質的なところでは、それほど変わらない。
「三つ子の魂百まで」という諺の通りだ。
ただ、自分を他人にどう見せるかは変えられる
●7つの武器
(1)相手の裏の心理を突く
(2)別の話題に誘導する
(3)矛先をそらすこと
(4)一段上に立つ
(5)周囲を味方につける
(6)あえて無防備になる
(7)筋違いの期待を裏切る
もし攻撃されたら「仕返ししますよ」と、ある程度こけおどしをしておくことだ。
相手を完全にやり込めなくても、何かしら「言い返す」ことが、ターゲットにされないために有効
相手の欲望を満たし続ければ、いい子・いい人と思われ、好かれるかもしれない。
だが、そのために自分が他人から支配されたり、何か言われるたびに落ちこんだりしたら、傷つくのは自分だ
自分のモノサシを持つには「他人の要求をがんばって断る」ことだ。ちょっと断るだけでいい。
これを、勇気を出して実行するだけでも、「自分は、本当はこう思っているんだな」と自覚できる
自分の弱さをさらけ出せない人ほど、何かあったときにポキンと折れやすい。
「自分の弱さ」を認めるのは大変だが大事なことだ。
隠すのではなく、開放する。そのほうが、実は強いのだ
悩みやつらさを、周囲に「ちょっと言ってみる」ことを何回か繰り返す。
すると、次第に言えるようになる
「話せばわかりあえるはず」と思い込んできた人には、発想の転換が必要だ。
世の中には、自分を支持してくれる人もいれば、敵もいる。
半分半分くらいだと思っておくくらいで、ちょうどいい
何より大切なのは「幸福こそ最大の復讐だ」と知ることだ。
一対一の関係で、その場限りで勝った、負けたといっても小さな話だ。
幸せになって、相手を見返すのが一番いい反撃なのだ
■【実践】3個の行動ポイント
【528-1】相手に過度の期待をするのをやめる
【528-2】辛いときは心を守ることだけを考える
【528-3】抱えている悩みや辛さの中から1個、周囲に話してみる
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】賢く「言い返す」技術
【著者名】片田珠美 ・ 著者情報
【出版社】三笠書房
【出版日】2015/3/20
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日の人間関係を良くしたいときに
【キーワード】話し方、苦手克服、人間関係
【頁 数】237ページ
【目 次】
1章 “言葉の暴力”も、“見えない圧力”も止められる
2章 たったひとつで“立場”は逆転する!
3章 どんな相手も怖くなくなる「7つの武器」
4章 職場で
5章 友人・グループづきあいで
6章 家族・パートナーへ
7章 もう「あんな人」に絶対左右されない
この本が、あなたを変える!
賢く「言い返す」技術
片田珠美 三笠書房 2015-3-20
売上ランキング(公開時):ー
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
片田珠美さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
■お知らせ
▼【聴いてね♪】書評ラジオ番組
「米山智裕のBook of the Week」
▼「いいね!」応援をありがとうございます!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。