【書評:1875冊目】ズルい努力(やまもとりゅうけん)

【戦略があり結果が出てこそ、努力は努力となる】
「人生逃げ切りサロン」主宰・やまもとりゅうけん氏が、『ズルい努力』と題して、努力に隠された”4つのルール”を明かしながら、人生を好転させる武器を伝授する一冊。

■書籍の紹介文

努力。
報われていますか?

 

本書は、努力には「正式」なルールと「裏」のルールがあると説きながら、人生を好転させるために理解しておくべき『4つの”裏”ルール』を伝授する一冊。

 

・好きと得意を活かす
・努力は自分との闘い
・加点方式で戦う
・逃げてはいけない

 

努力を紐解くと、こうしたことが挙げられます。
あなたも「確かに」とおもうものがあるかもしれません。

 

「努力が続かないのは自分に負けているからだ」
「努力することから逃げてはいけない」。

ごもっともです。

 

でも、その努力は報われていますか?
このようにグサッと刺してくる本です。

 

たしかに、結果/成果が出てこその努力です。
出ていないのなら、自分のしている努力を「疑う」必要があります。

 

ただ、「自分の努力を疑う」ことは、意外とできていないと感じます。
努力を疑うことは、自分を否定することだという意識が働くからでしょう。

 

しかし、ここを避けていては、”報われない努力”の沼から抜け出せない。
求める結果/成果が、いっこうに引き寄せられません。

 

このハードルを超える武器として、著者が授けるもの。
それが、努力に隠された『4つの”裏”ルール』です。

 

提示される『4つの”裏”ルール』は、努力に囚われる人ほど驚くとおもいます。
なかには、抵抗感や拒絶感を感じる人もいるでしょうが、”否定”はできないと感じます。

 

なぜなら、『4つの”裏”ルール』を実践していないからです。
ぜひ、知ったからには勇気を出して実践してみてください。

 

「報われなかった努力」が「報われる努力」に変わるかもしれません。
少なくても、閉塞感を脱する突破口のきっかけが見つかるはずです。

 

◆自分の努力を疑う勇気。

ズルい努力
やまもとりゅうけん SBクリエイティブ 2022-6-24
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

■【要約】15個の抜粋ポイント

どんな人であっても考える前にがんばるのは「ダメ。ゼッタイ。」です。
なぜなら、確実に効果が出ないから。

 

同じ結果が得られるなら、努力が少なくてすむほうを選びたい。

 

●4つの”裏ルール”
①「適性」はいらない、「戦略」を活かす
②努力は競争を楽しむ”ゲーム”
③「減点方式」で戦う
④”逃げる”ことこそ最高の努力

 

最初にやる準備は、「自分探し」をやめること。
思考の整理に時間をかけないほうがいい。
僕はそう思います。

 

自分に今できることで何をするか、目標を立てましょう。
これが戦略の第一歩となります。

 

目標を立てる時に重要なのは、期限を決めること。
「重要」というのは、実はかなり控えめな言い方です。
「期限を決めていないものは、目標とは呼べない」というのが本当のところです。

 

ズルい努力とは結果を出すことが必須で、「努力自体が尊い」という話とは異なります。
そこを忘れずに、数値目標を立てましょう。

 

「人が開拓した分野に後から入るほうがうまくいく」というのが裏ルールです。
たいていのことは、すでにやっている人がほかにいます。
その先人たちがうまくいっているかどうかをちゃんと調べるのが、市場リサーチの基本です。

 

どんな仕事であっても、「誰かがやっていて、成功している市場」を狙うことは、勝つための最短ルートとなります。
恥ずかしげもなく人の真似をして、素直にやってみる。
これも確実に成果を出すためのズルい努力です。

 

安い、早い、ミスをしない、仕事を頼みやすい。
こんな偏差値60の人がいたら僕も欲しいし、一番安定感があって、どの市場でも求められています。

 

改善提案という、相手にとって「うれしいこと」は小出しにしたほうが、「この後も長期的に、うれしいことをしてくれそう」と思ってもらえます。

 

基本は「小さなミスなら許される」と思わず、ちゃんと謝ること。
逆にいえば、ミスをしても悪びれない人は、どんなに優秀でもマイナス100点です。

 

いずれにせよ、幸福を手に入れるためには受注する側から発注する側にどうやって移行するかが重要です。
それを実現するのが「戦略的に逃げる」ということ。
一つのことに固執せず、偏差値60くらいまでを極めて、それ以上は成果が見込めなければ、すぐ捨てて次の市場に移る。
捨てるといっても、偏差値60の経験とスキルはあなたのものです。
複数の市場での偏差値60の経験とスキルをかけ合わせて生まれる希少性は、紛れもなくあなたの武器になります。

 

手ぶらで逃げないためには、自分の能力が相対的に優れているかどうか、客観的に判断する仕組みを整えておきましょう。
1.その分野でヒアリングできるような、メンターに聞く
2.アウトプットしてお金を稼げるかを細かく確認する
3.その知識を発信して、フォロワーが増えるかどうか確認する

 

受注側から発注側に移行できるかどうかは、「人に任せられるかどうか」にかかっているといっても、過言ではないでしょう。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【1875-1】目標には、必ず数字と期限を入れる

【1875-2】相手に「時間を使わせない」工夫を常に心がける

【1875-3】ミス(減点材料)を減らす

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】ズルい努力
【著者名】やまもとりゅうけん著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2022/6/24
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日の仕事力を磨きたいときに
キーワード働き方成功法則マインド
【頁 数】288ページ
【目 次】
序章 底辺の僕を変えてくれた“ズルい努力”
1章【裏ルール1】「適性」はいらない
2章【裏ルール2】努力は競争を楽しむ“ゲーム”だ!
3章【裏ルール3】世の中は実力ではなく「減点方式」でできている
4章【裏ルール4】“逃げる”ことこそ最強の努力

 

この本で、あなたは変わる!

ズルい努力
やまもとりゅうけん SBクリエイティブ 2022-6-24
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す

やまもとりゅうけんさん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

■お知らせ

▼書評ブロガーの読書術を公開中!

▼【仲間大募集中!】101年倶楽部

▼「いいね!」応援をありがとうございます!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る