
【学べる時代のまねる力】
明治大学教授・齋藤孝氏が、できる人のやり方を自分流にアレンジして、新しい知恵につなげていく「まねる力」の極意を紹介する。模倣こそが創造であることを、先逹を「まね」ながら学ぶ。
もくじ
■この本の紹介文
ほかの人の技をまねる。
こう聞いて、あなたはどう思いますか?
本書は、あらゆる創造は模倣からはじまるとし、「まねる」ために必要な、物事の本質をつかみ自分のものにする能力の身につけ方を説く一冊。
「まねる」とは「まなぶ」を語源からきています。
すなわち、「まねる力」とは「学ぶ力」なのです。
そして、「学ぶ力」は「生きる力」にも通じています。
「まねる力」を磨くことで、「生きる力」も増していくのです。
これは、鍛えなくてはならない能力です。
物事の本質をつかみ、技を盗んで自分のものにする「まねる力」。
まずは、この本から著者の技を盗み、自分のものにしましょう!
◆まねることは、まなぶこと。
まねる力 模倣こそが創造である
齋藤孝 朝日新聞出版 2017-8-10
売上ランキング(公開時):3,469
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■本がわかる!15の要約ポイント
まねる力というものは一見消極的なものに思えますが、まねることができていないということはできないということになります。
そうすると、できることをいつも自分自身に求めるということになるので、非常に積極的かつ厳しい態度ということになるでしょう。
暗記と新しい何かを生み出すクリエイティビティとは実はつながっているということです。
まねだけで終わってしまうのではないかと心配する必要はありません。
というのは、技術的なものは、学んだ側の体に入ってくると変換を起こして、その人なりのものになってしまうからです。
新しい技術を生み出すには、元の「型」が必要だと言うことです。
日本の武道や芸道の世界では、上達の段階として「守破離」という考え方があります。
段取りをメモすることで、実はまねるということは、物まねのような身体のセンスではなくて、認識力の問題だということがわかってきます。
精神の在り方をまねることができれば、人生そのものをよりよく生きることができるでしょう。
およその道筋をつけてくれる人を持っていると、自分が進む方向性を間違えないで済みます。
自分のスタイルに合った人、自分の気質に合った人を選んで、積極的にまねしてみましょう。
自分はちょっと器が小さいなと思う人は、西郷さんの精神を少しでもまねて、自分に移し替える努力をしてもよいでしょう。
厳しい勝負の世界に身を置いている選手をじっくりと見れば、まねるべきポイントが多く見つかります。
頑張っているアマチュア選手の心構えは、まねるところが大きいです。
昭和の映画で言えば「寅さん」もゆったり系です。
私は「寅さん」も大量にDVDを持っていて、定期的に流しています。
ゆったりとあたたかな人間関係力をまねするには、最高のテキストです。
読書によって身に付けるべきなのが引用力です。
自分の文脈に合わせて引用できるということは、まねできているということに他なりません。
私もスマホに「マイ名言集」を作っています。
好きな言葉の出てくる本を全部持ち歩くことはとうていできませんが、「この言葉はいつも持ち歩きたい」と思ったものを入れておけば便利です。
まねることの最終的な目標は、オリジナルのスタイルを作り上げることです。
いろいろ人の技をまねた結果、それらがアレンジされて、自分のスタイルができた。
今度はそのスタイルを、他の人がまねたいと思うようになる。
何かを本気でまねようとすれば、必ず見方が変わります。
■これをやろう!3つの実践ポイント
【1042-1】段取りをメモする癖をつくる
【1042-2】良いと思った言葉は、どんどんストックする
【1042-3】自分にとり込む意識をもって「まねる」
■ひと言まとめ
まねる力は、最良の成長戦略!
■本日紹介した書籍情報
【書籍名】まねる力 模倣こそが創造である
【著者名】齋藤孝
【出版社】朝日新聞出版
【出版日】2017/8/10
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】明日の仕事力を磨きたいときに
【キーワード】働き方、生き方、次元上昇
【頁 数】208ページ
【目 次】
第1章 「まねる力」は生きる力である
第2章 まねる技術
第3章 この人をまねよ(偉人編)
第4章 この人をまねよ(スポーツ・エンタメ編)
第5章 まねる人格系読書術
第6章 修羅場で役立つのは地頭より知識
この本で、あなたは変わる。
まねる力 模倣こそが創造である
齋藤孝 朝日新聞出版 2017-8-10
売上ランキング(公開時):3,469
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齋藤孝さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/
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2018年 3月 15日
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