【書評:1209冊目】読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術(印南敦史)

【読書は”1%”が勝負!】
書評家・印南敦史氏が、「覚えられない」「忘れて当然」を前提としながら、”それでも忘れない”ための読書術を指南する一冊。読んでも読んでも忘れてしまう人の自己嫌悪感を取り除く!

■この本の紹介文

読書を終わったとき。
内容をきちんと覚えられていますか?

 

本書は、読書が苦手な人の多くが抱える「忘れてしまう」ことへの解決策を提示しながら、本当に大切な「1%のかけら」を読み取る読書術を指南する一冊。

 

1冊の本、約10万字。
これを覚えることなんて、そもそも不可能です。

 

にも関わらず、読書が苦手な人ほど「覚える」ことにこだわってしまっています。
そして、「覚えられない…」と自己嫌悪に陥っているのです。

 

これは非常にもったいないことであり、無意味なことです。
はやくこの呪縛を解くことが、読書が楽しくなる唯一の秘訣といってもいいのです。

 

呪縛を解く方法を、この本では語られています。
「忘れてもいいんだ」と理解できると、あなたの読書は変わります!

 

◆気にせず、ただ楽しく読む。

■本がわかる!15の要約ポイント

悲観的に「忘れてしまうからだめ」と考えるのではなく、忘れてしまうことをしっかり認めたうえで、「忘れてしまうのは事実なんだから、それをどう克服すべきか」を考えていけばいいということ。

 

仮に99%を忘れたとしても、残り1%のかけらから大きななにかを得ることができ、それが役立っているのだとすれば、機械的に100%を記憶するよりもずっと意義のあることだと考えるのです。

 

「読めてあたり前の人」に適切な手段があるように、そうではない僕らにも、「読めない壁」「読んでも忘れてしまう壁」を乗り越えるための有効な手段が必ずあるはずです。

 

改めて確認してみましょう。
そもそも読書は、絶対的に「自分のためのもの」なのだということを。

 

本は、必ずしも「残しておかなければ意味がない」ものではありません。

 

本と向き合う際に、「〜しなくてはいけない」「〜でなくてはならない」というような思考で自分のことを押さえつけないほうがいいと思います。

 

自分の視野を広げるためには、新古書店で108円の本を買って読んでみることが有効。

 

「覚えられなくて当然」であることを前提としたうえで、「それでも覚えるためにすべきこと、試してみたいこと」を、ひとつひとつ段階的に試していけばいいのです。

 

自分にできるかできないかは別としても、実際のところ、「本を汚す」ことは、その本に対する最高の愛情表現だと思います。
汚したくなるほど、その本が自分に必要なものなのだという解釈も成り立つからです。

 

音楽をかけるとかコーヒーをいれるなどの「仕掛け」を利用すれば、よりリラックスできるだけにさらに効果的かもしれません。

 

通常、目を覚まして伸びをしたとしたら、普通はそのまま起こることになると思います。
でも、あえて起きず、1日の最初の10分間を読書にあてるのです。

 

大切なのは、深いことを考えず、頭に思い浮かんだことをただ文字や絵、図などに置き換えること。
そして、できるだけ雑に吐き出すこと。
そうすれば、やがてそれが記憶を支えるつっかえ棒のような役割を果たすことになるのです。

 

じっくり読むよりも、必要な部分だけをセレクトして読んだほうが、効果的に記憶できるというケースもあるのです。

 

最初はまったく覚えられなかったとしても、続けていけば、やがて必ず記憶できる量は増えていくのです。
そして続ければ続けるほど、「忘れること」と向き合いながら読書を楽しめるようになるはずだということ。

 

読書は楽しいし、楽なこと。
それを認めた先に、「覚えた」という結果が生じるだけの話なのです。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1209-1】新古書店で108円の本をランダムに読む

【1209-2】読書中に頭に浮かんだことは、どんどん書き留める

【1209-3】自分に必要なところを選択しながら読む

 

■ひと言まとめ

読書は、自分が楽しむためにある。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術
【著者名】印南敦史
出版社星海社新書
【出版日】2018/5/27
オススメ度★★★☆☆
こんな時に読む力を身につけたいときに
キーワード読書術記憶法マインド
【頁 数】190ページ
【目 次】
第1章 「忘れる」ことから読書は始まる
第2章 肩の力を抜いて読書するための心構え
第3章 それでも「忘れない」ための具体的な方法
第4章 楽しい読書を取り戻そう

 

この本が、あなたを変える!

 

印南敦史さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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