【読書習慣コラムvol.6】自分を広げる海外旅行読書術のススメ

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【1日1冊生活!】読書習慣の専門家・米山智裕が、1日1冊の読書習慣を手に入れるまでに、身につけたさまざまな読書習慣術を大公開しているコラム記事!これを読めば、あなたも1日1冊読めるようになるかも?

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■第6回のテーマ■
自分を広げる海外旅行読書術のススメ
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読書とは、自分を知る最良の道具である。

 

読んでいて陽の感情が湧く本は、あなたの思考の近くにいる本。
読んでいて陰の感情が湧く本は、あなたの思考の対極にいる本。

 

著者の主張に「そうそう!」「自分と同じことを考えている!」とワクワクする本は、あなたと同じエリアから物事をみてきている人が書いた本の証拠。

 

逆に、著者の主張に「現実はそんなに甘くない!」「だんだん腹がたつ!」とイライラする本は、あなたと違うエリアから物事をみてきている人が書いた本の証拠。

 

テーマごとに、陽と陰を把握すると、あなたのいまの全体像を知ることができる。
では、陽と陰、どっちの読書を積極的にしていけばいいのだろうか。

 

テーマを、あなたと全く同じ位置から書いた本は存在しないのだから、ワクワクする本を読むのももちろん正解。「ここの視点が抜けていたな」「ここまで出来ているから、ここを強化しよう!」と思えるわけだから、行動に移しやすい点でも素晴らしい読書だ。

 

ただ、何のために読書をするのか?を考えるともう1つの「陰の感情が湧く本」も「イライラするから読まない!」で切ってしまっては、あまりに幼稚だ。

 

なぜ読書をするのか?さまざまな理由があるが「視野を広げたい」「思考を広げたい」「いろいろな考えに触れたい」と思うことが多いのではないだろうか。ならば、「陰の感情が湧く本」ほど有効な本はないと理解できる。なぜか。

 

頭の中に正方形を浮かべて欲しい。それを4分割する。ちょうど田んぼの田の字だ。
その本のテーマは、ちょうど中心、「十」の交差点にあると考えて欲しい。

 

あなたは、今左上のマスにいて、そこからテーマをみている。
「陽の感情が湧く本」とは、同じ左上のマスの中にいる著者が書いた本であり、
「陰の感情が湧く本」とは、反対右下のマスの中にいる著者が書いた本である。

 

同じマスの中からみているだけでは「広がらない」。広げたいのであれば他のマスからもテーマをみないといけない。島国である日本を中からみているのと世界からみているのとでは全然違う、と言われているのとまったく同じ構図だ。

 

1マスの中で人生を終えるのか、残りの3つのマスも制覇して、自由に各マスを行き来しながら人生を終えるのか。どっちが楽しいかは言う必要もないだろう。

 

 

ただし、「陰の感情が湧く本」は根気がいる読書になる。読み進めるほど反発や怒りがこみ上げてくるのだから、苦痛であり、我慢のいる読書だ。じっくり時間をかける必要もある。

 

ここは腰を据えて読み進めるしかない。他に方法はない。
200ページのみ、永遠に続くわけではないと自分を励ましながら。
負荷を与えて、それをやり遂げれば、逞ましい自分になれると信じて。

 

根気よく続けることで、「対極」にある考え方を自分の中に取り入れられる。そして、振り返って今まで反対側からみていたテーマを見てみると、まったく違った景色が広がっているはずだ。これが「広げる」ということだ。

 

「対極」を見ることで、自分の見方のままでいよう。分からなくなったからもっと別のマスからもみてみたい。自分は今まで間違っていたのかも。さまざまな感情が湧き上がってくることだろう。これこそが読書の本当の醍醐味だと思う。

 

ちょうど旅行の感覚に似ているのかもしれない。
国内旅行は、勝手知ったる日本の中。準備も楽、ワクワク楽しみだけが先行。
海外旅行は、情報は知っていても未知の世界。準備も大変、不安もたくさん。

 

国内旅行を否定するつもりはないが、海外旅行の現地についたときの感覚は、比べるべきですらないほど、感情を揺さぶられる。

 

そして、一度体験するとあっちも行ってみよう、こっちも行ってみようと、どんどん自分の中が活性化される感覚に陥る。知ったことによって視野や感覚が広がり、自分を掻き立てられるのだ。そして、フッとした時に、もともと自分がいた場所、そう日本について考えている自分に気づく。外からみた日本を。

 

 

読書も同じ。
あなたの「対極」にいる本を一回訪問してみてほしい。
いろいろな感情があなたの中に湧き上がるでしょう。それにより同じ位置にいつづけるかもしれないし、別の位置に移動するかもしれない。そうした変化を、ぜひ楽しんでいきたいと私は思う。

 

海外旅行は楽しいですが、時間とお金がかかるので近所にでかけるようにいきません。
でも読書は、1500円。時間にして数時間です。

 

海外旅行のような読書。
ぜひ試してみてください。

 

【今日のまとめ】
自分の思考の対極にいる本を積極的に体験せよ!

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。
感謝!!

 

読書習慣の専門家
米山智裕

 

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