【書評:2219冊目】やってはいけない睡眠の習慣(内山真)

【「睡眠の正解」に踊らされるな!】
睡眠研究の第一人者・内山真氏が、『やってはいけない睡眠の習慣』と題して、睡眠界隈に蔓延る誤解を1つ1つ解きながら、日本人の多くが悩む「不眠」の最適な解決法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

「睡眠」に関する悩み。
あなたはどんな悩みを抱えていますか?

 

本書は、睡眠に悩む人に必要なのは「よく眠る」ことではなく「うまく眠る」ことだと提起し、睡眠界隈で蔓延る”誤解”を解きながら、不眠解消の最適な解決法を指南する一冊。

 

不眠を解消しようと頑張るほど、余計に不眠を悪化させてしまう。
睡眠に関する情報を集めているとよく耳にする話ですよね。

 

なぜ、そのようなことが起きてしまうのか。
著者は「真面目に頑張ってしまうからだ」と説きます。

 

睡眠を真面目に捉えれば捉えるほど、「眠らなくては!」という一種の強迫観念に苛まれる。
結果、「うまく眠ることができない自分が悪いんだ」とどんどんネガティブなスパイラルにハマっていってしまうというわけです。

 

さらに、真面目な人ほど「睡眠の正解」の罠に陥ってしまうとも指摘します。
巷で喧伝されている睡眠に関する”正解”情報を鵜呑みにして、あれもこれも取り入れようと努力をすることで、かえって睡眠リズムを乱してしまう悪循環に陥るという流れです。

 

もちろん、きちんとしたエビデンスに基づく情報を”参考”にすることはよいでしょう。
しかしながら、あなたにとっての最適な睡眠はあなたにしか判断ができません。

 

そもそも、睡眠とは”休息”です。
リラックスした状態で体を休め、心身を整える時間です。

 

にも関わらず、睡眠のルーティンに縛られてしまっては本末転倒ですよね。
著者も「睡眠についてはズボラに臨むくらいでちょうどいい」と語っています。

 

空前の睡眠ブームといわれる昨今、「よく眠るために努力せよ」という”圧”を感じる人もいることでしょう。
この”圧”に屈し、「睡眠の正解」の罠に陥らないためにも・・・。

 

一旦深呼吸をして、「自分にとっての睡眠とは?」とリラックスして考えてみてほしい。
そんな想いから書かれている一冊です。

 

◆睡眠の”常識”を痛快に壊していく一冊。

やってはいけない睡眠の習慣
内山真 SBクリエイティブ 2026-4-8
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■【要約】15個の抜粋ポイント

年を重ねてからの「不眠」を中心とした睡眠問題と、若い頃の「睡眠不足」を同じように考えると、見当違いの対処をしやすいのです。

 

日本人の「平均睡眠時間」は七時間二二分です(OECDの2021年データ)。
実はこの数字は、これまでの研究から、医学的に理想とされる睡眠時間にもっとも近いものなのです。

 

年を重ねてから必要以上に長く眠っている状況が続いていたら、健康リスクを抱えていることを疑っていいと思います。

 

眠たくないのに暗い寝室で横になっていると、嫌なことを考えがちです。
誰もが持っている生き物としての暗闇への恐怖が働いてしまうのです。
周りの状態を目で確かめられない分、心配になる。
こういう時は、むしろ起きて寝室を出て、明るくしたリビングで過ごしてみるほうがいいでしょう。

 

「悪夢がひどくて困る」という人は、目覚まし時計を三〇分早くセットして、眠たい目をこすって起きる環境を作ると解決することも多いのです。

 

眠りのためには、お風呂の温度は少しぬるめの四〇度くらいがよいとされます。

 

ミドル世代以降の場合は、寝る前にスマホを見たところで、常識の範囲内であればそれがもとで睡眠が大きく乱れることはありません。

 

睡眠でいえば、たとえば少し眠たいけれど頑張って目覚まし時計をかけていつも同じ時刻で起きて、朝日を浴びるというところから始める。
これが、寝つきの悪さを解消するポイントになってきます。
そうしているうちに、朝起きる時刻が定着してきて、体内時計の仕組みを介して徐々に眠りに入る時刻が安定してくるのです。

 

夜に眠るために昼に重要なことは、太陽の光を浴びることと並んで運動することです。
昼間に脳を満遍なく働かせるには、運動がもっとも適切です。

 

寝具を選ぶ際のアドバイスとしては、吸湿性がよいものにすることです。
汗や湿気をよく吸うものにする。
これはいくらよくても困ることはありません。

 

寝ることを忘れるほどの趣味を持つことは、結果的に不眠を解消する手助けをしてくれます。

 

●ノンレム睡眠の三段階
第一段階(N1):「うとうと」
第二段階(N2):「すやすや」
第三段階(N3):「ぐっすり」

 

睡眠改善には「すやすや」眠っている時間をいかに増やすかが重要。

 

「睡眠の正解」をすべてやろうとすれば、生活が破綻する可能性がある。

 

睡眠について、真面目な方ほど完璧にしようと思ってしまいがちです。
しかし、それがもとで睡眠に対する不満足感を高め、不眠をもたらしてしまうことが多いのが現状です。
睡眠に対する期待を自分の年齢や体力に合った現実的なものにして、肩の力を抜いてリラックスする。
睡眠についてはズボラで臨むくらいでちょうどいい。
それが結果的に、うまく眠ること、つまり快適な睡眠を導き、睡眠への満足感も高めてくれると思います。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2219-1】夜中や早朝に起きても時計を見ない

【2219-2】毎日なるべく同じ時間に起きる

【2219-3】寝れないときは、一旦起きてリラックスすることを心がける

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】やってはいけない睡眠の習慣
【著者名】内山真
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2026/4/8
オススメ度★★★☆☆
こんな時に健康的な人生を送りたいときに
キーワード睡眠健康法生活習慣術
【頁 数】192ページ
【目 次】
序章 間違いだらけの「睡眠の常識」
第1章 眠れない夜の「やってはいけない」
第2章 やってはいけない「休み方」
第3章 生活リズムの「やってはいけない」
第4章 やってはいけない「眠り方」
終章 40歳からは「よく眠る」より「うまく眠ろう」

 

▼さっそくこの本を読む

やってはいけない睡眠の習慣
内山真 SBクリエイティブ 2026-4-8
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内山真さん、素敵な一冊をありがとうございました!

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

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