【書評:2217冊目】こうやって、センスは生まれる(秋山具義)

【センスとは才能ではなく思考の習慣!】
クリエイティブディレクター/アートディレクター・秋山具義氏が、『こうやって、センスは生まれる』と題して、3つの思考ステップを通じた「センスを磨く方法」を指南する一冊。

■書籍の紹介文

自分にはセンスがある。
あなたは胸を張ってそう言えますか?

 

本書は、センスとは”生まれつきの才能”ではなく”思考の習慣”であると提起し、「知覚」「組み替え」「表現」の3つの思考フェーズを通じて、センスを磨く方法を指南する一冊。

 

もし、「自分にはセンスがある」と自信を持って言えないのならば・・・。
あなたはセンスの磨き方を”まだ知らない”だけかもしれません。

 

もちろん、天才と呼ばれる人が存在するのは事実です。
しかし、著者は「センスとは才能ではなく思考の習慣に過ぎない」と語ります。

 

そのうえで、著者の提唱する3つの思考フェーズ=「知覚」「組み替え」「表現」。
これらをきちんと理解し身につけることで、”センスのある人”になることができると説きます。

 

身につける際に大事なポイントは2点。
◎観察する習慣
◎組み替える意志

 

この2点を掛け算することを意識しながら学ぶことで、あなたのセンスは磨かれていきます。
そして、身についたあなたのセンスは、時代を生き残っていくあなただけのオリジナルの武器となります。

 

センスという抽象的なテーマを、きちんと言語化して説いている点が本書の特徴。
ゆえに読んでいて腑に落ちる、とても学びごたえのある一冊です。

 

◆オススメの一冊。

こうやって、センスは生まれる
秋山具義 SBクリエイティブ 2026-2-27
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■【要約】15個の抜粋ポイント

センスとは、「人をハッとさせるアウトプット」です。

 

まったく予測がつかない情報は混乱を生み、逆に予想通りすぎる情報は退屈を招きます。
人の心を惹きつけるのは、そのちょうど中間ーーー理解できる範囲の中で、ほんの少しだけ裏切られる”半歩先”のズレなのです。
心を動かすのは、「理解できるけれど、ちょっと意外」な”半歩先”なのです。

 

センスとは、情報を飾ることではありません。
情報の中に潜む本質を掘り出し、人の心に届く形に整えることです。
膨大な情報の海の中で、「これだ」と思わせる”半歩先”を見つけること。
それこそが、情報化社会を生き抜くための最大の武器なのです。

 

”無難”は安心を与えますが、”感動”は生まない。
「間違ってはいないけれど、印象に残らない」ーーー。
この”正しさの罠”こそ、現代のビジネスに潜む最大の壁です。

 

入力の精度が高ければ高いほど、AIはそのセンスを何倍にも拡張してくれる。
逆に、何も考えずにAIを使えば、平凡さが何倍にも拡張されてしまうのです。
これからの時代、AIを「便利な道具」として使うだけでは足りません。
AIを「共に考えるパートナー」にするためには、指示を出す力ーーーディレクション力が必要です。
その力を支えるのが、まさにセンスなのです。

 

センスを鍛える上で大切なのは、「普通」を理解することです。
”普通”を知らずに”個性”を語ることはできません。

 

プレゼンでも、デザインでも、商品企画でも、「足りない」と思った瞬間こそがチャンスです。
足りないからこそ、「どうすれば伝わるか」「どうすれば面白くなるか」を考える。
センスとは、そんな”制約をきっかけに生まれる想像力”のことなのです。

 

「知覚」「組み替え」「表現」。
この3つのフェーズを繰り返すことで、センスは確実に磨かれていきます。
大切なのは、”昨日の自分の普通を、今日の自分が超えること”。
観察する目を持ち、思考を遊ばせ、伝える勇気を持つ。
それを日常の中で続けること。
センスとは、特別な人の特別な才能ではなく、日々の”気づきと更新”の積み重ねなのです。
そしてこの習慣こそが、あなたの未来を動かす”半歩先の原動力”になるのです。

 

「知覚」は、世界の情報をただ見ることではありません。
自分の”当たり前”と世界の”当たり前”を見比べ、そのズレを感じ取ること。
言い換えれば、知覚とは「センスの種」を拾い集める作業なのです。

 

知覚の本質は、この”共通点”と”相違点”の往復運動です。
共通点を見つけることで、世界の構造を理解する。
相違点を見つけることで、新しい発想の種を見つける。
この二つを繰り返すことで、世界の見え方が立体的になります。

 

昨日までの自分の”当たり前”を、一度分解し、もう一度、組み替えてみる。
その小さな繰り返しが、やがて自分だけの視点を形づくっていくのです。

 

人は「意外な出会い」に心を動かされます。
だから、発想を広げたいときは、自分が”普段関わらないもの”をわざと取り入れてみると良いのです。

 

”常識”は、過去から続く安全の記録。
”非常識”は、未来への挑戦の記録です。

 

表現を考えるときに、私が大切にしているのは、「自分の中の発見を、相手の中の発見に変換する」ということです。
”自分が感じたこと”を”相手が感じること”に翻訳できるか。
この翻訳精度を高めるほど、センスは伝わる。
そのためには、自分だけの”観察装置”と”変換装置”が必要になります。

 

「知覚」「組み替え」「表現」。
この三つを意識的に使いこなせば、どんな時代でも、世界の見え方を変えられる。
センスとは、世界をより良くするための、誰もが持てる最小で最大の希望なのです。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【2217-1】考えるとき、対象のテーマの「普通とは何か」をまず考える

【2217-2】足りないときほど、「どうすれば実現できるか」を必死に考える

【2217-3】表現を考える際、「自分が感じたこと」を「相手が感じること」にどう変換するかを意識して考える

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】こうやって、センスは生まれる
【著者名】秋山具義著者情報
出版社SBクリエイティブ
【出版日】2026/2/27
オススメ度★★★★☆
こんな時に考える力を身につけたいときに
キーワードアイデア発想力ことばのチカラ
【頁 数】312ページ
【目 次】
第1章 そもそも「センス」とは何か?
第2章 なぜ今、センスが求められるのか?
第3章 こうやって、センスは生まれる
第4章 知覚
第5章 組み替え
第6章 表現

 

▼さっそくこの本を読む

こうやって、センスは生まれる
秋山具義 SBクリエイティブ 2026-2-27
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秋山具義さん、素敵な一冊をありがとうございました!

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