【書評:1247冊目】君が生きる意味(松山淳)

【7日で気づく人生の”意味”】
心理カウンセラー・松山淳氏が、『夜と霧』で有名なヴィクトール・フランクルの心理学の真髄を、青年と小さなおじさんの7日間の対話を通して学べる一冊。自分の生きる意味を知る。

■この本の紹介文

自分が生きている意味。
真剣に考えたことがありますか?

 

本書は、アドラーと並ぶ心理学の巨人であるヴィクトール・フランクル。
その心理学の要諦を対話形式で学ぶことができる一冊。

 

この先の人生に漠然とした不安を抱く30代。
ヤル気と現実の壁の間でもがき苦しむ20代。
湧き上がる感情の濁流に翻弄される10代。
いまの状況にかかわらず、すべての人を受け止めてくれる懐の大きさを感じます。

 

フランクル心理学は、人生の難局や心の闇を抱える人に対して「生きる意味」の発見を助けることにあります
「自分から人生に問う」のではなく、「人生からの問いに答える」という視点が根幹にある教えです。

 

難局や闇に覆われると、すべてがネガティブに変わります。
すべてを飲み込む黒く荒れた波から、自分を救い出す方法を身につけることができます。

 

この本に興味を持たれたということは、黒く荒れた波が近づいているのかもしれません。
その荒波に飲み込まれる前に、この本をぜひ。

 

◆意味は、そこにある。

■本がわかる!15の要約ポイント

【お断り】本編で使われる訛り表現はブログでは読みにくいので一部補正しています

 

今の、”意味あるんですか”って仕事のできない人間ほどよく使う言葉。

 

成功したら本当に単純に幸せになれるのか。
自己の欲求を中心に描く夢にはきりがない。

 

人生はいつでもあなたに問いかけている。
いろいろと悩ましい出来事をあなたに差し出し、『どうしますか?』と。
その問いにひたすら答えていけば、人生の意味はきっと発見されるし、生きる意味を実感できるのだ。

 

●3つの価値
(1)創造価値
(2)体験価値
(3)態度価値

 

仕事を通して誰かの役に立てたら、それはこの世界に価値あるものを創造したことになる。
創造価値を世界に差し出すことで、ヒト族は人生を意味で満たし、虚しさを遠ざけていくことができる。

 

人は誰かを幸せにするために働く。
だから働くことは意味あること。
価値ある尊いこと

 

いつでもどこでも、どんな仕事をしていても、”ただ、それだけの境地”で働くこと。
それが答えだ。

 

働き時には2つのモチベーション・スイッチがある。
(1)達成感
(2)意味感

 

生まれてきてよかった。
この瞬間のために自分の人生はあったって、生きる意味を実感する。
あなたには無いのか、心から打ち震えるような価値ある体験が?

 

自分のことばかり考えて自分を閉じて逃げていては、”生きていてよかった体験”に巡りあう可能性が低くなる。
でも、世界に向かって自分を開き、様々な体験をしていくと、傷つくこともあるけれど、”生きてよかった体験”もする。
そうして、世界への信頼感が育まれていく

 

意味はこの世界に満ちあふれている。
いついかなる時でも、
どんな状況にあっても生きる意味はある。
生きる意味があるか無いかと問う必要はない。
我々は問われている。
その問いかけにひたすら答えていけばいい。
答えていけば生きる意味は発見され、
生は必ず意味で満たされる。
だから、どんな時でも我々が生にイエス(『セイ・イエス』)と言おう。

 

人間がどれだけ人生に絶望しても、人生は決して人間に絶望しない

 

自分を笑えるというのは、自分が自分に適度な距離をとれるようになった証だ。
”自己距離化”などという。
距離がとれれば自分が見える。
自分が見えれば自分の状態がわかる。
自分の状態がわかれば自分との上手なつきあい方がわかる。

 

この世界のどこかに見てくれている人がいる。
待っている人がいる。
だから今、できることが必ずある。
そのできることを無我夢中でやっていけば、人生は意味で満たされる。
どんな出来事にも、どんな時にも、人生に意味がある。

 

『人生に何を期待できるか』ではなく、『人生から何を期待されているか』を考える。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【1247-1】「自分は」で始まる思考に注意する

【1247-2】『セイ・イエス』を常に自分に語りかける

【1247-3】『人生から何を期待されているか』をどんな場面でも考える

 

■ひと言まとめ

人生からの問いに答える責任を果たそう!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】君が生きる意味 人生を劇的に変えるフランクルの教え
【著者名】松山淳
出版社ダイヤモンド社
【出版日】2018/7/5
オススメ度★★★★★
こんな時に生き方に迷ったときに
キーワード哲学メンタル自己対話
【頁 数】280ページ
【目 次】
1日目 こんな人生に意味はあるのか?
2日目 これってブラック企業ですよね?
3日目 自分を超えるって何ですか?
4日目 ボクのどこが自己チューなんですか?
5日目 「生きる意味」はどこに?
6日目 どんな時でも人生にイエスと言える?
7目目 苦悩する人は、選ばれた人
エピローグ 三年後

 

この本が、あなたを変える!

 

松山淳さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

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コメント

  1. 「君が生きる意味」著者の松山です!
    とても丁寧な紹介をしていただきまして、本当にどうもありがとうございます!

      • 米山智裕
      • 2018年 8月 01日 12:16am

      松山様

      ありがとうございます。

      編集担当の高野倉様から献本をいただき読ませていただきました。
      とても心を揺さぶられる内容で、自分と向き合うことができました。

      これからも手元に置いて、大切にさせていただきます!

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