【シェア読書:581冊目】書かずに文章がうまくなるトレーニング(山口拓朗)

b581
【書く力を磨くとは個性を磨くこと】伝える力【話す・書く】研究所所長・山口拓朗氏が、人の心を動かす文章を書くために必要な「思考力」と「準備力」を鍛えるトレーニング方法を公開!「書かずに」の真意とは?



===================
書籍情報
===================
【書籍名】書かずに文章がうまくなるトレーニング
【著者名】山口拓朗
【出版社】サンマーク出版
【出版日】2015/7/22
【推薦度】★★★★★
【対象者】書く力を身につけたいときに
【頁 数】302ページ
【目 次】
第1章 文章力が総合的に向上するトレーニング
第2章 分かりやすい文章を書くトレーニング
第3章 説得力のある文章を書くトレーニング
第4章 深みのある文章を書くトレーニング
第5章 興味を引く文章を書くトレーニング
第6章 文章であなたの世界と人生が変わる

 

===================
本書を読む理由
===================

・山口拓朗さんの本は、読んでいていつも相性がいいため

・書く専門家が「書かずに」というタイトルで何を書いているか興味があったため

・山口拓朗さんからの献本

 

===================
1分間紹介文
===================

 

あなたは、書くときにどれくらい準備をしていますか?

 

著者は、山口拓朗さん。
伝える力【話す・書く】研究所所長。
出版社で雑誌編集者・記者を務めたのち、2002年にフリーライターとして独立。18年間で2300件以上の取材・インタビュー歴を持つ。
現在は、雑誌・書籍の執筆活動と並行して、「伝わらない悲劇から抜けだそう!」をモットーに、講演、研修、講座で登壇を続けている。

 

「書くための準備?」と少しでも「?」がついた方にオススメ。

 

本書は、フリーライターとして長年「書く」世界で生きている著者が、「書く」以前に【思考】と【準備】をすることが、書く自体よりも遥かに重要であると説き、その「思考力」と「準備力」を効果的に鍛えるトレーニング方法を紹介した一冊

 

自分の身体の状態を確認する。レーンや天候を確認する。自分がトップで駆け抜ける姿をイメージする。目を閉じてゆっくり呼吸を整える。目を開けて100M先のゴールラインに一点集中。こうした「思考」と「準備」をするからこそ、あの超人的なタイムをウサイン・ボルト選手はだせるのです。いきなり走り出してあのタイムは出ません。

 

文章も同じ。”文章で人の心を動かす”というとてもとても凄いゴールラインに向かうには、相応の「準備」があり「思考」があるのは当然。このことをスーッと心地よく<理解>させてくれる良書。

 

合わせて、「思考力」と「準備力」を鍛えるということは、自分の”人間力”を高めることとイコールだと痛感させてくれる。人間力が豊かであれば、いろいろな視点・表現で物事を感じられるだろうな、そんな人の文章なら自然と魅力的になるだろうな、と想像できるでしょう。

 

ぜひ、あなた自身が人間力溢れ豊かな文章が書けるようになるために、本書のトレーニングを活用してください。

 

書く力を鍛えることは人間力を磨くこと。
こんなフレーズが本書を閉じて浮かび、本棚から外せない本がまた一冊増えました。

 

DSC_1791

===================
Key Phrase(15の気に入った一文)
===================

 

大切なのは、文章の「読み手」、つまり「読者」の設定

 

書くという作業は「自問自答」のくり返しです。つまり、文章の質は「自問自答」で決まるのです。
(略)
「自問」をするときには「読者の代わりに質問をする」という意識を持つことも大切です。読者の知りたいことを、読者の代わりに質問するのです。読者の質問に答えられれば、読者が読みたい文章を書くことができます。

 

自分が「これくらいの時間で書けそう」と思った時間から二割ほど時間を短縮して設定すること

 

「この文章を読みたいと思っている人は、世の中に一人もいない」
大げさではなく、文章を書くときには、これくらい厳しい前提に立つ必要があります。

 

「とにかく具体的に書く」
文章巧者を目指すなら、確実に押さえておきたい文章作成の基本

 

読む人に「事柄やメッセージを的確に伝えたい」ときには、「比較」や「範囲」を有効活用しましょう。

 

●5W3H:情報を分かりやすく伝えるための基本要素
When:いつ・いつまでに
Where:どこで・どこへ・どこから
Who:誰が・誰に
What:何を・何か
Why:なぜ・どうして
How:どのように
How many:どのくらい
How much:いくら

 

文章における「理由」は、説得力の一端を担う重要なパーツです。どれだけ素晴らしいこと、正しいことが書かれていても、その理由が書かれていなければ読む人を納得させることはできません。

 

目の前の光景に含まれている「事実」の抽出が上手になると、自分が書く側に回ったときに「ウソのない」誠実な文章が書けるようになります。

 

どんな視点から語ることができるか、どんな視点から語ればおもしろいか、どんな視点から語れば説得力が生まれるかーあらゆる可能性を模索できるよう、多種多様な視点を一度手元に集めましょう。

 

ピースをつなぎ合わせることでひとつの絵が見えてくるパズルのように、あるいはカットをつなぎ合わせることでひとつの物語が見えてくる映画のように、文章の場合でも、ディテールをつなぎ合わせることによって、絵や物語(=メッセージ)をありありと浮かび上がらせることができるのです。

 

読者に精読・熟読してもらいたいのであれば、徹底して導入にこだわる必要があります。

 

読者の気持ちは「理屈」で動かず、「体験」で動く

 

体験同様、物語には人の感情を動かすパワーがあるのです。
以下の三つは、私が考える「読み手の感情を動かす物語の条件」です。
・時間の流れがある(連続性)
・高低差がある(起伏)
・メッセージが光る(研磨力)

 

●あなたの文章に彩りを添える7つのメッセージ
1 人の文見て、わが文直せ
2 「鳥の目」と「虫の目」を使い分ける
3 本を読むと文章力がアップする
4 「難しい」を喜ぼう
5 「書く」を通じて自分を「知る」
6 文章を書くことには「感情の排泄・浄化作用」がある
7 「未来プロフィール」でセルフイメージをアップする

 

===================
Take Action(実践ポイント)
===================

 

【581-3】未来プロフィールを書いてみる

 

【581-2】「この文章を読む人は誰もいない」という心算で書く

 

【581-1】文章を書く前に、読者を設定する

 

===================
今回のまとめ
===================

文章は個性!磨きつづければ一層輝く!!

 

===================
編集後記
===================
本日もここまでお読み頂きありがとうございました。

 

JRのグリーン車にて。
俺は特別だという感じで踏ん反り返り、座席も戻さず去る人。
慎ましく座り、周りに気を配りなら、スマートに去る人。
人間模様をみていると、とても勉強になる。
明日は我が身。律して行動しよう。

 

以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!

読書習慣の専門家
米山智裕

感謝!

 

===================
今回紹介した本
===================

書かずに文章がうまくなるトレーニング

b581

山口拓朗さん、とても勉強になる一冊をありがとうございます\(^0^)/

 

===================
読了までの時間
===================

01時間13分。
読み出すと止まらず一気に!

 



 

※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る