【シェア読書:350冊目】「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。(阪本啓一)

【1人>100万人】
マーケティングコンサルタント・阪本啓一氏が、『「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く』と題して、情報過多時代を生き残るフォーカスマーケティングの手法を解説する一冊。

■この本の紹介文

より多くの人!と思い、目の前の人を疎かに…。
こんな経験をしてしまったことがありませんか?

 

本書は、情報が溢れすぎてメッセージがまともに届かない現代に対応した、フォーカスマーケティングの手法をわかりやすく解説する一冊。

 

フォーカスマーケティングとは、簡単にまとめるとこうなります。
【広く、多く】→【狭く、濃く】

 

誰に届くかわからないようなメッセージの発信をやめて、「たった1人」に向けてメッセージを発信していく。
これからのマーケティングは、こうならざるを得ないと考察していきます。

 

その上で、どこに注意し、何を心がければいいのか、そのノウハウを豊富な事例とともに解説していきます。
メッセージを発信したいすべての人に、オススメな本です。

 

あなたのファンに向けて。
大切な想いを、伝えていきましょう。

 

◆その人の後ろに、100万人がいる!

■本がわかる!15の要約ポイント

僕たちは騒音が高まる中で暮らしている。
メール、フェイスブック、ツイッターなどのソーシャルメディアからのプッシュ通知のほか、電話、チラシ、DMなど、騒音は相当なものだ。

 

こんな環境下では「アテンション」すなわち「注目」が、希少資源だ。
この傾向は、今後もっと増えていく。
「うるさすぎて、メッセージが伝わらない、届かない」時代になったのだ。

 

人間1人の頭の中には、複数の「インタレスト」すなわち「興味・関心」が共存している。
たとえば、映画、アート、音楽、旅行などだ。
そして、人はそのインタレストを通じて、グループを作る。

 

本書のタイトルにある「たった1人」は、このインタレスト、すなわち「興味や関心」のことを指す。
しかし、インタレストは、勝手に広まらない。
広めるのは、あくまでも人だ。

 

「たった1人」を大事にするべきであるとして、肝心の「たった1人」を、どう設定するべきか。
方法は2つある。
まず、自分のインタレストを見つめることだ。

 

もう一つの方法は、社会の「不」、すなわち「不安、不満、不便」などだ。
たとえば「キリンフリー」は、アルコールフリーのビールテイスト飲料、第1号として大ヒットとなった。

 

「たった1人」つまり1つのインタレストを満足させると、その人は、つい誰かに伝え、シェアしたくなる。
映画や芝居に、友達、恋人、家族と一緒に行きたくなるのは、感動をシェアしたいからだ。

 

今も昔も、商売の基本は「お得意様を増やす」だ。
そのために、次の4つのステップを、順番に踏むことだ。
はじめに、見知らぬ通行人を振り向かせる。

 

次に、振り向いてくれた通行人と交流を深め、友達になり、自分の商品に興味を持ってもらう。
3番目に、初めて最初の購買をしてもらい、顧客になってもらう。

 

最後に、リピートして買ってもらえるように、さらに関係を耕す。
理想は、そのお客さんに「ファン」すなわち「お得意様」になっていただくことだ。

 

大切なことは「今、目の前にいるお客さんを大事にすること」だ。
彼らにお客さんを連れてきてもらうように頼むのだ。
見知らぬ通行人を振り向かせるより、よほど効果があるはずだ。

 

「たった1人」にフォーカスするマーケティングは、目の前にいる1人に集中するマーケティングだ。
架空の人間でなく「生身の人間」に焦点を当てる。
これを「フォーカス・マーケティング」と呼ぶ。

 

フォーカスするのは目の前の1人だが、目的はメッセージを一方的に投げるのでなく「対話」することだ。
「対話」により「信頼」が生まれ、そこに「物語」がつむがれるのだ。

 

そして、その「物語」は、顧客と企業のマーケター両方に「記憶」となり、互いの「思い出」の中に生き続ける。
つまり、顔の見えるマーケター、生身のあなたがそこにいるのだ。

 

この「対話」「信頼」「物語」「記憶」そして「思い出」こそが、商売の勘所であり、人と人との気持ちの交流なのだ。
これらがあれば、競合がいくら安値をつっ込んできても、奪うことはできない。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【350-1】自分の興味があることを書き出す

【350-2】自分の中にある「不」を書き出す

【350-3】目の前の人に常に全力になる

 

■ひと言まとめ

一人を満足させられずに、大勢を満足させることなどできない!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】「たった1人」を確実に振り向かせると、100万人に届く。
【著者名】阪本啓一
出版社日本実業出版社
【出版日】2012/10/12
オススメ度★★★★☆
こんな時に明日のマーケティング力を磨きたいときに
キーワード発想力情報発信信用残高
【頁 数】221ページ
【目 次】
1 つぶすには?
2 たった1人
3 感染(うつ)すんです
4 FACE(看板商品・看板娘)をつくろう
5 ソーシャルメディアも「たった1人」のために
6 アナログ力を鍛えよう
7 「たった1人」にフォーカスする

 

この本が、あなたを変える!

 

阪本啓一さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

ここまで読んで、ちょっと目が疲れたなと思ったらこちらを!!

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