【153冊目】母の力 土光敏夫をつくった100の言葉(出町譲)

”親の言葉が、子をつくる”戦後復興に命を賭けた猛烈経営者の礎を築いた母・登美の言葉とは?真のリーダーは親のコトバで生みだされる!

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■本の概要
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【書籍名】母の力 土光敏夫をつくった100の言葉
【著者名】出町譲
【出版社】文藝春秋
【出版日】2013/7/26
【推薦度】★★★☆☆
【目 次】
序 章 母の教えを守る
第1章 野ネズミ人生の出発点
第2章 大型ばあさんと猛烈社員
第3章 「戦争と復興」2人の挑戦
第4章 母と息子、晩年の大事業
終 章 登美が残した「遺産」

 

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■本の紹介文
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本日も、ご覧頂きありがとうございます。
米山智裕です。

本日ご紹介するのは、「リーダーをつくる言霊」に関する一冊。

著者は、出町譲さん。
テレビ朝日・報道ステーションのニュースデスクも務めたジャーナリスト。
清貧と復興 土光敏夫100の言葉がベストセラーになったことで注目されています。

”土光敏夫”
あなたはこの人をご存じですか?

石川島播磨重工、東芝の社長を歴任、経団連会長、臨時行政調査会会長を務め、戦後日本の復興と発展に生涯を捧げた偉人が、”土光敏夫”氏。

特に、行政改革にまい進しているときに、その質素な生活から「メザシの土光」と国民から支持されたことで有名なエピソードです。

そのエピソードからも分かる生き方は、
『個は質素に、社会は豊かに』
この一語に尽きます。

そんな土光さんをつくりあげたのが、母、登美の数々の言動。

本書は、それを100の言葉としてまとめあげています。

思わず唸る名言がそこかしこに埋まっており、読むのを飽きさせてません。
あなたの感性を刺激すること間違いなしの本ですので、ぜひお読みください。

※母の100の言葉となっていますが、足らなかったのか周辺の家族のエピソードも含まれていますが、ご愛嬌の範囲です。

それでは、本編をはじめます。

 

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■読書ノート
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「花でも野菜でも種を蒔くだろう。同じように蒔いても、早く芽が出てすくすく育つのと遅いのとがある。人間も同じで、遅いようでもじっと見守っていると、あとで大きく育っていく。芽が出るのが遅いからといって摘んでしまっていいのかどうか」

 

登美は働いていない人に「あの人たちがぶらぶらしているのは意味がない」と憤りを感じた。こうした元武士が先に風呂に入ると、激怒した。働きもしない人がどうして先に風呂に入るのか。登美の怒りはエスカレートした。すると、父の義三郎は「ちょっと来なさい」と、登美を呼びつけた。そして、こんなことを書いた紙を渡した。
尻頭分けて入れぬ風呂の中 きれいきたなし 分けてみよかし恐らく、こんな意味だろう。「人間は尻と頭を分けて風呂に入れないのだから、風呂の水をきれいだとか、汚いとわけてみることはできないよ」。「働かざるもの食うべからず」という競争原理だけでは世の中通用しない。相手に対する思いやりも必要だよという父の教えだったのではないか。

 

タクシーの中で、演説内容だけでなく、当時の政治情勢について熱弁を振るう登美。運転手は面白がり、こんな反応をした。「きょうはいい話を聞かせてもらったから料金はいらない」。すると、登美は「私の話を聞いてもらってありがとうございます。聞いてもらった分、お金は多めに払います」と言って、チップをはずんでタクシーを降りた。日常の一つ一つの行為が気風良く、大胆なものだった。

 

「人間は、自分と同じ階級あるいはそれ以下の人々とは接し易く、それは気楽ではあるが、それでは向上発展は望めない、一段、二段、あるいはそれ以上の人に積極的に接近し教えを乞うことが大切です」

 

「人間というものは生涯にせめて一度、『鬼の口』に飛び込む思いをしなければならない。そういう機会も持たずに人生を終えるのは、恥ずかしいことだ」

 

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■実践ポイント
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●親の言葉に、いつも以上にアンテナを高くする

 

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■まとめ
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親の言動がこどもをつくる。
ならば、こどもは親の言動に注意を払うのが努めである。

 

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■編集後記
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本日もここまでお読み頂きありがとうございました。
ご覧いただいたことに感謝いたします。

年末年始のお休みに入りました(*^^)v
あっという間に過ぎてしまうのが休みというもの。
有意義に過ごすために、生活リズムを崩さないようにします♪

以上、本日も本との出会いに感謝し、編集後記とします。
次回もよろしくお願いします!

 

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■今回紹介した本
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