【シェア読書:130冊目】その堅苦しい話し方は行きすぎです!(矢野香)

【真の話し方】
元NHKキャスター・矢野香氏が、あなたの魅力が伝わり信頼を得るための「正統派スピーチ」の真髄を紹介。「その堅苦しい話し方は行きすぎです!」と相手が心で突っ込まない話し方を身につけよう。

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1分間紹介文
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本日紹介するのは、「話し方」に関する一冊。

 

著者は、矢野香さん。
NHKで17年間キャスターをされ、現在はスピーチ・コンサルタントとして活躍。

 

本書は、17年間のNHKキャスター経験で培われた”話し方”をまとめた一冊

 

ここで1つ問題。
「東日本大震災の被害を受けられた皆様」という、震災時に頻繁に聞こえてきた表現。
あなたは、この表現に違和感を感じますか?

 

話すことやスピーチすることで大切なのは、相手にきちんと”伝わる”こと
”(表面上・内容上の)正しさ”を優先するあまり、相手の”心に伝わらない”のでは本末転倒

 

改めてこの重要性を認識できたと同時に、「実践できていると胸を張ってとても言えないな」と落ち込んだ。

 

コミュニケーション能力は、高め過ぎてはダメということはないもの。
是非本書で新たな気づきを得て、実践を繰り返し、あなたの能力を高めましょう!

 

◆その話し方、損しているかもしれません。
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本がわかる!要約ポイント
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カタい言葉を散りばめてしまう原因は何か。
それは“武装”です。
自信がないために、言葉で“武装”しているのです。
こうした“武装の言葉”には「敬語」の他にも、紋切型の「慣用句」や「常套句」があります。
どれもここぞというときに使えば効果的ですが、使いすぎると一本調子、四角四面に聞こえます。

 

私は視聴者がニュース原稿の一言一句すべてを聞いていなくてもいいと思っています。
9割聞いていなくても、大事な1割だけを聞いてもらえれば十分です。
話し手は、どこが大事な1割なのかをわかるように話すことが重要です。

 

堅苦しい表現をしたくない場合、まずは名詞と動詞を削除するか、またはほかの言葉に言い換えられないかを見直してみる。

 

信頼を勝ち取るための話し方には、重みがあるか否かとともに、もうひとつ忘れてはならない大事な指標があるのです。
それが話し方がカタいか、柔らかいか、という「柔軟性」です。

 

かつて、こんな光景を目にしたことがあります。
選挙に立候補したものの落選したある方の支援者に、さる経営者の方が、「○○先生はこのたびの選挙では、残念ながら落ちられたそうですね」と声をかけているのを聞いて、思わず横から口を塞いであげたくなりました。
落選などというネガティブな内容に対して尊敬語を使うのは慇懃無礼な敬語です。

 

東日本大震災関連の報道において印象深かったことがあります。
それは「敬語を使わないことが、かえって敬意になることがある」ということです。
たとえば、「東日本大震災の被害を受けられた皆様」という言い方をよく耳にしました。
これは日本語としては正しい言い方です。
しかし、過剰な敬語で丁重さがゆきすぎると腫れ物に触るような印象を与える危険性もあります。
時と場合によっては敬語を使わず「被害を受けたみなさま」と表現する方がよほど相手に対する配慮を感じることもあるというNHK内での議論でした。

 

『NHKことばのハンドブック』(NHK放送文化研究所編・NHK出版)によりますと、一般的には「お」は道具や食料品を指す和語など、日常生活で身近にあるものにつきやすい言葉です。
「お」がつくと不自然な語は外来語です。
「おテレビ」「おパソコン」などとは言いませんよね。

 

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これをやろう!3つの実践ポイント
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【130-1】”相手の心と繋がる”ということを意識して会話する

【130-2】自分が満足するための敬語は、失礼になると心得る

【130-3】もっとも大事な1割のことをどう伝えるか、常に意識する

 

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今回のまとめ
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自己満足の美しい言葉ほど、醜いものはない

 

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本日紹介した書籍情報
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【書籍名】その堅苦しい話し方は行きすぎです!
【著者名】矢野香
出版社すばる舎
【出版日】2013/3/22
オススメ度★★★★☆
【こんな時に】伝える力を身につけたいときに
【キーワード】話し方ことばのチカラ人間関係
【頁 数】208ページ
【目 次】
第1章 カタすぎる「話しグセ」をお持ちの方へ
第2章 真っ先にココを見直しましょう
第3章 「書き言葉」を口グセにしていませんか?
第4章 陳腐な「常套句」はひかえましょう
第5章 「起承転結」はおやめください
第6章 カタい身体をほぐしましょう
第7章 スピーチに美と品格を

 

気になったら、今すぐお手元に!
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矢野香さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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