【シェア読書：1016冊目】相手の心をつかんで離さない10の法則（カート・モーテンセン）

【もう、命令も嘘もいらない】
経営コンサルタントのカート・モーテンセン氏が、相手の心をつかんで離さない、あなたのしてほしいことを喜んでしてくれるようになる10の法則を紹介。人を動かす意味を知る一冊。

■この本の紹介文

人に動いてほしい。
こう思った時に、人は動いてくれますか？

本書は、数千時間に相当する学術的・科学的な調査結果に基づき、自分の仕事と人生をよりよくしていくための「人の心をつかむ法則」を、10個に凝縮して解説する一冊。

あなたは、どんな時に「この人のために動きたい」と思いますか？
すこし整理をしてみてください。

あなたの中の「動きたい」と思うポイント。
これを、あなたが動いてほしい人にもする。

これこそが、相手の心をつかんで離さず、人を動かすための最強の法則である。
本書の骨子は、ここになります。

とは言っても、実際にするとなると意識すべきことが出てきます。
この本では、10個に厳選して、その使い方を解説していきます。

人を動かす意味を知り、人の動かし方を知る。
この点において、押さえておきたい一冊です。

◆10個を学び終えた時、人はあなたのために動き出す。

相手の心をつかんで離さない10の法則

カート・モーテンセンディスカヴァー・トゥエンティワン 2017-04-20

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■本がわかる！１５の要約ポイント

説得とは、相手の考え方・行動・決断などを自分の望む方向に動かすことである。
ただし、その人が快く動いてくれるのでなければ、正しい説得とは言えない。

私たちは社会の中でおたがいに関わりあって暮らしている。
私たちの業績のすべてが、周囲の人々の支援と協力の賜物なのだ。

相手の自分が受け入れられていることを実感してもらうには、心のこもった感謝の意をほめ言葉に添えるとよい。
自分が感謝していることをわかってくれているはずだと思い込んではいけない。

贈り物をするときは交渉の前にすることが大切だ。

なぜ出し惜しみが効果を発揮するかというと、すぐに行動を起こさなければチャンスを逃してしまうと感じさせるからだ。
つまり、即座に意思決定をする必要性をつくり出すのだ。

●「出し惜しみする」ための４つのポイント
（１）締め切りを設定する
（２）数量と情報を制限する
（３）損をする可能性があると思わせる
（４）期限を設定する

あなたがその人に抱いている期待は、あなたの言動にそのまま反映される。

「みんながやっている」と思わせる効果を最大化するための３つのポイントを紹介しよう。
１．集団は大きければ大きいほどよい
２．親近感があればあるほどよい
３．社会的認知は明確であればあるほどよい

ほとんどの人は、自分が約束したことを守ろうとする。
自分の言葉に責任を持とうとするわけだ。

学校や会社、その他のさまざまな団体の伝統や習慣、儀式などは、責任感を生み出すことを目的に確立されたものだ。

●連想を生む３つの要素
１．匂い
２．音楽
３．色

理性が顕在意識に訴えるのに対し、感情は潜在意識に訴える。
多くの場合、感情は理性より重みがある。

●論理的な説得をするための４つの根拠
１．証言
２．統計
３．比喩
４．実例

相手の心をつかむのがうまい人を観察していると、さまざまなシーンで自分が相手に似ていることを強調しているのがわかる。

●「関わってもらう」ための８つのポイント
１．参加してもらう
２．雰囲気をつくる
３．相手の注意を引きつける
４．質問をする
５．諦めずに粘る
６．未完成な状態にする
７．競争心をかき立てる
８．五感を使ってもらう

■これをやろう！３つの実践ポイント

【1016-1】褒め言葉に「感謝」をプラスする

【1016-2】贈り物は、事前に他意なく

【1016-3】相手との類似性を見つけ、強調するようにする

■ひと言まとめ

心が通じなければ、人は真に動かない。

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】相手の心をつかんで離さない10の法則
【著者名】カート・モーテンセン
【出版社】ディスカヴァー・トゥエンティワン
【出版日】2017/4/20
【オススメ度】★★★★☆
【こんな時に】明日の人間関係を良くしたいときに
【キーワード】人間関係、交渉術、心理学
【頁　数】183ページ
【目　次】
1 ほめる
2 貸しをつくる
3 出し惜しみする
4 期待をかける
5 「みんなやっている」と思わせる
6 責任を感じてもらう
7 連想させる
8 感情と理性の両方に訴える
9 絆をつくる
10 関わってもらう