【シェア読書:983冊目】「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く(清水建二)

【正しい知識で人間関係を円満に】
空気を読むを科学する研究所・清水建二氏が、最新科学により証明された理論に基づき、「顔」「しぐさ」「声」「質問」の4つを使い、ほぼ完璧に相手を見抜く方法を紹介した一冊。

■この本の紹介文

相手の本音がよく分からない。
今、こんな悩みを抱えていませんか?

 

本書は、相手の心を可視化する最強のコミュニケーション技法を、「顔」「しぐさ」「声」+「質問」の最新テクニックを使って、徹底解説した一冊。

 

紹介されている知識は、厳選されている上にコンパクトにまとめられているので、心理学初学者でもスラスラと読むことができます。

 

また、この本で学びながら、アメリカのTVドラマ「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」(Huluなどのオンデマンドサービスでご覧になれます)を観ていただくと、よりイメージが湧くと、わたくし個人として思います(かなり面白いドラマです)。

 

「相手を見抜く」と聞くと、「ウソ発見」「ウソを暴く」といった後ろめたい印象をもちますが、この本が目指すのは「適切に相手の本音を知り、人間関係を円滑にしていきましょう」ということです。

 

盲目的にテクニック信仰してしまった結果、相手の本音を誤解してしまっては本末転倒です。
そのため、「決して完璧ではない、完璧などない」という視点をもって、学び習得することが何より大切なことです。

 

「表情」「しぐさ」「身体」+「質問」。
この4つのテクニックは、相手を丸裸にして満足するためにあるわけではありません。
相手が本音を語りやすい環境を、あなたが整えるために、使うべきなのです。

 

◆相手に集中しなければ、相手を理解できない。

■本がわかる!15の要約ポイント

微表情とは、
抑制された感情が無意識の内にフラッシュのごとく現れては消え去る微細な顔の動きのこと

 

私たちには言葉を巧みにコントロールする能力があるのと同じように、表情・身体・声も巧みにコントロールし、本音を隠すことができます。
しかし、それらのチャンネルをコントロールするのには難易度の優劣があるのです。

 

本音が出ないように我慢しても、知らず知らずのうちにアゴの下から腰の上以外のところに身体の一部が本音を表す

 

いつでも、どこでも、誰にでも万国共通な7表情
幸福・軽蔑・嫌悪・怒り・悲しみ・恐怖・驚き

 

目線が上下に向かう、どこか一点を注視している、目が閉じられる。
こうした集中している様子が見られたら「この内容は集中を要する話題だろうか?」と考えてみると相手の本音が見えてくる可能性が高まります。

 

微動作とは、
抑制された感情が無意識のうちに提示範囲外(※)に表れる断片的な身体動作のこと
※提示範囲:アゴの下から腰の上を指します

 

万国共通な5つのジェスチャー
「はい」「いいえ」「こっちに来て」「あっちに行って」「止まれ」

 

イラストレーター(※)とウソとの関係を調べた研究によると、ウソをついている者はイラストレーターの信用頻度が低下することがわかっています。
※イラストレーター:自分の話していることを自分の身体を使って視覚化すること

 

私たちはマニュピュレーター(※)を多く行う人をウソつきであるとみなす傾向がありますが、マニュピュレーターはウソのサインではないことが証明されています。
マニュピュレーターは、いわば「感情のブレ」です。
※マニュピュレーター:自分の身体の一部を触る動きのこと

 

●声と感情・思考との関係
・幸福:
声は高くなり、大きくなります。話すスピードも速くなります。
・軽蔑:
声は低くなり、小さくなります。
・嫌悪:
声は低くなり、小さくなります。話すスピードは遅くなります。
・怒り:
声は高くなり、大きくなります。話すスピードは速くなります。
・悲しみ:
声は低くなり、小さくなります。話すスピードは遅くなります。
・恐怖:
声は高くなり、大きくなるか小さくなります。話すスピードは速くなります。
・驚き:
声は高くなります。話すスピードは速くなります。

 

簡単な質問にパラ言語(※)がいくつも表れたら、注意し、追加的に質問をすることで、パラ言語の行間が読めてくるでしょう。
※パラ言語:言葉にならない言葉のこと。「え〜」「あの〜」など

 

●7つの質問テクニック
(1)オープン質問:詳細情報を引き出す
(2)コントロール質問:ベースラインを観察する
(3)反予測質問:回答者が事前に予測していない質問をする
(4)反復質問:相手の記憶を様々な角度から確かめる
(5)フォローアップ質問:徹底的に深堀りする
(6)要約質問:回答の精度を高める
(7)クローズド質問:会話を強力にコントロールする

 

反予測質問は、主に回答者のウソを検知するために生み出されたものですが、何でもない普通の話題に対しても回答者から詳細な情報を得ることができます。
回答者がこうした質問事項に対して日々どれだけ意識的に考え、どのように物事を観察しているかを垣間見ることができるのです。

 

(反復質問は)異なる視点から同じ内容の質問をすることで、回答者の記憶の確からしさを推定したり、回答者の忘れていた記憶を呼び起こしたり、回答者の回答精度を推定することができます。

 

ウソを見抜くという行為は、真実の話をウソと誤解してしまうことで人との関係性を崩壊させたり、冤罪を引き起こす危険性を孕んでいます。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【983-1】「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」を視聴する

【983-2】相手の全体をよく観察する

【983-3】「なんでその反応を示したんだろう?」という疑問をもって接する

 

■ひと言まとめ

その反応には、必ず理由があり、その先に本音がある。

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く
【著者名】清水建二著者サイト
出版社フォレスト出版
【出版日】2016/11/4
オススメ度★★★★☆
【こんな時に】明日の人間関係を良くしたいときに
【キーワード】心理学人間関係コミュニケーション
【頁 数】242ページ
【目 次】
第1章 一瞬の「反応」から相手を見抜く
第2章 いつでも、どこでも、誰にでも表れる万国共通な表情
第3章 とっさの「動作」から相手を見抜く
第4章 相手の「声」から本音を見抜く
第5章 相手を見抜く「質問力」
最終章 相手を見抜く実践エクササイズ

 

気になったら、今すぐお手元に!

 

清水建二さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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