【禅即行動するほど、図太くなる!】
曹洞宗徳雄山建功寺住職・枡野俊明氏が、『図太くなれる禅思考』と題して、無神経などとは違う、たくましくておおらかな、真の「図太さ」が身につく禅の教えを解説する一冊。
もくじ
■書籍の紹介文
嫌なことに遭遇したとき・・。
あなたは深く考えずに流すことができますか?
本書は、繊細で傷つきやすい人が図太く生きられるようになる方法として、禅僧が日頃行っている修行や心持ちを身につけることが役に立つと解説する一冊。
禅とは、行住坐臥(ぎょうじゅうざが)を基本としています。
行:歩くこと
住:止まること
坐:すわること
臥:ふせること
読んでわかるように、なにか特別なことを行っているわけではありません。
「日常をきちんと丁寧に過ごす」ことが、禅的な生活に通ずるのです。
では、なぜ、禅的な生活が「図太さ」を育てるのでしょうか?
それは、『図太さとは、まわりに左右されず、自分を中心に生きる』ということだからです。
日常のひとつひとつの行動を丁寧に過ごしていく。
これにより、良い意味で自分に集中した状態をつくり出すことができます。
すると、まわりに気を取られている暇がなくなります。
結果として、「図太い自分」になっていくのです。
四六時中、まわりからの影響を受けやすい現代社会。
自分に集中してブレない、そんな図太さを身につけたいですね。
◆自分を太く。
傷つきやすい人のための図太くなれる禅思考
枡野俊明 文響社 2017-4-26
売上ランキング(公開時):18,340
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
■【要約】15個の抜粋ポイント
後々まで尾を引きそうな言動に接したら、その場で深く呼吸をして、何かを唱える。
「平気、平気」「大丈夫、大丈夫」といったものがいいかもしれませんね。
これが過剰反応を防いでくれるのです。
他人と比べたところで、自分は何ひとつ変わらないのです。
知って欲しいのはこの一点です。
そして、それが劣等感から抜け出す唯一の方法でもあるのです。
「運勢という字は『勢いを運ぶ』と書きます。つまり、運勢は勢いなんです。運勢をよくしたいと思ったら、なんでも勢いよくしましょう」(斎藤一人)
「準備は整った。あとは出たとこ勝負だ!」
そう、そのくらいの図太いスタンスでいいのです。
「随処作主 立処皆真」
(ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり)
どんなところにいても、どのようなことに対しても、自分が主体となって一所懸命にやれば、そこには本来の自分があらわれる、という意味です。
長所を自覚すれば、本物の自信が持てるようになります。
それが「図太い自分」を育てることにも繋がるのです。
禅の考え方からいえば、落ち込んだときにすすめたいのが身体を動かすことです。
なかでも「掃除」がいちばん。
一所懸命に身体を動かしていると余計なことを考えずにすみます。
損に思えようが、その仕事が自分にまわってきたのは「縁」なのです。
禅ではその縁を何よりも大切にします。
いただいた縁は活かしきる。
それが禅の考え方です。
仕事でいえば、縁を活かしきるとは、その仕事にあらんかぎりの力を尽くすということでしょう。
そうすれば、損も得もなくなります。
損得を超えられるといってもいいでしょう。
できれば、朝、窓を開け放ち、新鮮な空気を取り入れたなかで、丹田呼吸を数回おこなうことを習慣にしたらどうでしょう。
一日を落ち着いた心で始めることができますし、丹田呼吸のコツを身体が覚え、いつ、どんなときでも、瞬時に呼吸を切り替えることができるようにもなります。
怒りに怒りで対応するのは、相手の土俵に上がることです。
”敵”が上がってきたら、相手も戦闘意欲を掻き立てられます。
そして、双方が引くに引けなくなり、ノーガードの打ち合いとなるわけです。
怒りをもって怒りを制することはできないのです。
どうせ上がるのなら、もっと高みに上るのがいい。
視点を土俵のはるか上に据えて、相手を見下すのです。
裏切られた、手酷い仕打ちを受けた、騙された、といったことがあったのは過去です。
そして、生きているのはその過去とは切り離されたいま(現在)でしょう。
ですから、そのいまを、ただ、生きればいいのです。
おすすめしたいのが「怒りを書く」ということです。
文章にするには何があったかという、そのとき起きた事実を整理する必要がありますし、整理をすることで気持ちは冷静にもなってきます。
「もう、そろそろ自分も能力の限界かな?」
寂しいことを思わないでください。
人間が使っている能力は、最大でも持っている能力の約二五%だといわれています。
ほとんどの人がそれ以下の能力しか使っていません。
情報も集めすぎるから縛られたり、振りまわされたりするのです。
本当に必要な情報はかぎられています。
それだけを取り入れ、あとは惜しまずどんどん手放す。
これは、この情報化時代を生き抜く賢い知恵といってもいいでしょう。
人生はただの人としてどう生きるかにかかっています。
まわりのなかでどうか?ではなく、自分の信条を貫いて生きる。
究極の図太さとはそういうものではないか、とわたしは思っています。
■【実践】3個の行動ポイント
【978-1】気分が沈んでいるときは、掃除をする
【978-2】朝起きたら、窓を開けて丹田呼吸をする
【978-3】怒りは書き出す
■ひと言まとめ
※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作
■本日の書籍情報
【書籍名】傷つきやすい人のための図太くなれる禅思考
【著者名】枡野俊明
【出版社】文響社
【出版日】2017/4/26
【オススメ度】★★★☆☆
【こんな時に】自分を見つめ直したいときに
【キーワード】禅、メンタル、思考
【頁 数】208ページ
【目 次】
第一章 ちょっと図太くなって、たくましく生きる
第二章 図太い人は、人間関係にも強い
第三章 図太い人は、気持ちの切り替えがうまい
第四章 怒りをため込まないで、図太く解消する
第五章 図太さを貫いたその先に
この本が、あなたを変える!
傷つきやすい人のための図太くなれる禅思考
枡野俊明 文響社 2017-4-26
売上ランキング(公開時):18,340
Amazonで探す Kindleで探す 楽天で探す
枡野俊明さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)
■お知らせ
▼【聴いてね♪】書評ラジオ番組
「米山智裕のBook of the Week」
▼「いいね!」応援をありがとうございます!
※当記事の無断転載・無断使用は固くお断りいたします。
コメント
-
2017年 5月 29日
-
2017年 6月 12日
-
2017年 6月 19日
-
2017年 7月 03日
-
2017年 7月 09日
-
2017年 7月 09日
-
2017年 7月 11日
-
2017年 7月 19日
-
2017年 8月 02日
-
2017年 8月 07日
-
2017年 8月 11日
-
2017年 8月 22日
-
2017年 9月 14日
-
2017年 10月 08日
-
2017年 11月 05日
-
2019年 1月 01日
-
2020年 1月 10日
この記事へのコメントはありません。