【シェア読書:928冊目】自衛隊メンタル教官が教える 折れないリーダーの仕事(下園壮太)

【ビジネスは戦場!】
自衛隊初のメンタル教官・下園壮太氏が、ビジネスという長期戦を戦い抜くために必要な、リーダーの「折れない」仕事術を紹介する。自身と部下の疲労コントロールができれば、戦い方が見える!

■この本の紹介文

疲れが溜まる一方の仕事の日々。
一体いつまで続くのでしょうか?

 

本書は、いつ終わるとも知れないビジネスという長期戦では、「負けないチーム」をつくることが大切であると提起し、チームづくりに必要な最低限のノウハウを紹介する一冊。

 

長期にわたり厳しい任務を強いられる自衛隊で、リーダーがもっとも重視していることは「合理的」であると、著者は言います。

 

では、なにに対して「合理的」であるのでしょうか。
それは、リーダー自身と部下ひとりひとりの”疲労度”に対してです。

 

”疲労度”を適切に把握することで、チームの戦い方を組み立てることができるのです。
逆に、”疲労度”の把握を間違えると、自分自身や部下の「心」と「体」がボロボロになってしまうのです。

 

いつ終わるともわからない長期戦では、つぶれないこと、心体とも折れないことが最重要。
つぶれること、折れることが絶対に許されない自衛隊のリーダーシップから、学べることが多い。

 

長期戦を生き抜くリーダーシップ。
知っておくべき考え方が、ここにはある。

 

◆疲労に着目したリーダーシップ。

■本がわかる!15の要約ポイント

戦争並みのストレスの中で自分とチームが生き残るには、「頑張る」という精神論ではなく、クールなダメージコントロール、具体的には「ストレスコントロール」が必要になる。

 

●蓄積疲労の3段階モデル
①第1段階=ぐっすり一晩眠れば、疲れがとれる
②第2段階=イライラし、不安になりやすい
③第3段階=心身に「病気」の症状が表れる

 

疲労をコントロールするうえで、特に気を付けて欲しいことが三つある。
①人は年齢には勝てない
②楽しいことでも疲労する
③肉体と精神は同じ源からエネルギーを消費している

 

肉体労働、頭脳労働、感情労働の三つは、同じエネルギーを使っている。
(略)
この「すべては同じエネルギーを使っている」ということを理解していないと、疲労に対し、誤った対応をとりかねないので注意して欲しい。

 

水と食料がある。
良質な睡眠をとれる寝場所がある。
シャワーや浴槽で、体を清潔に保つことができる。
清潔な衣服がある。
大便・小便の用を足せる場所がある。
「ほっ」とゆっくりでき、仲間と談笑できる場がある。
離れた家族と連絡をとる手段がある。
ふだん、当たり前すぎて意識することもないだろうが、こういった当たり前の生活を送れない状況では、ストレスによる疲労が蓄積される一方である。

 

「指揮の要訣」(抜粋)
指揮の要訣は、指揮下部隊を確実に掌握し、明確な企図の下に適時適切な命令を与えてその行動を律し、持って指揮下部隊をしてその任務達成に邁進させるにある。

 

現実には、仕事を切らない限り、疲労のコントロールは難しい。
決められたことをやらない勇気、つまり、大人の心の強さが、どうしても求められてくる。

 

疲労の第2段階は、一晩寝ても70%ぐらいしか充電できない電池のようなものだ。
70%の2分の1なので、実際の「これ以上、疲労をためずに継続的に勤務できる力(可能性)」は、本来の力の35%、少しの予備をとって、約3分の1と見積もるべきなのだ。
そのわずか3分の1の業務量でも、1日でほとんどのエネルギーを使い切る。
つまり「いっぱい、いっぱい」の状態になってしまう。

 

●仕事を切る4通りの方法
①仕事を丸ごと切る
②仕事の完成度を下げる
③一定の時間で切る
④延期する

 

第2段階になると、急激にリーダーからの情報が伝わりにくく、流れにくくなるのだ。
それには、四つの理由がある。
理由1:疲れると誤解が生じやすい
理由2:リーダーも疲れている
理由3:リーダーだけ情報を得て安心してしまう
理由4:間違えた情報を伝えて非難されたくない

 

皆で情報を共有する機会が多いほど、「折れる」可能性を少なくできる。

 

エネルギーが低下してくると、我慢する力も低下する。
つまり許容範囲が狭くなっていくのだ。

 

「朝起きた時が100%だとしたら、今の電池残量は何%くらいか」
自分に心と体の二つの電池があると仮定して発表してもらうのだ。
「ちょっと嫌なことがあって集中力に欠けているからこころ電池は60%くらい。体はそんなに疲れていないから80%くらいです」という感じだ。

 

新しいリーダーシップに移行するための最初のステップは、まずリーダー自身の疲労を少しでも軽くし、新しいことに対する拒否感を緩めることだ。

 

疲労コントロールがうまくできなかった自分の弱さを認め、疲労が回復するまではいったんリーダーの職を辞する。
いざとなったら、そんな選択肢があることを忘れないで欲しい。

 

■これをやろう!3つの実践ポイント

【928-1】自分の心体の疲労度を数値で把握するように務める

【928-2】生活環境を整える

【928-3】疲労回復まで休む選択肢があることを忘れない

 

■ひと言まとめ

疲れを把握すれば、負けない!

 

■本日紹介した書籍情報

【書籍名】自衛隊メンタル教官が教える 折れないリーダーの仕事
【著者名】下園壮太
出版社日本能率協会マネジメントセンター
【出版日】2017/2/16
オススメ度★★★☆☆
【こんな時に】明日のリーダー力を磨きたいときに
【キーワード】リーダーメンタル職場環境
【頁 数】248ページ
【目 次】
序章 負けないリーダーシップを手に入れる
第1章 ビジネスという戦場を戦い抜くために必要なこと
第2章 折れないリーダーの仕事1 疲労をコントロールする
第3章 折れないリーダーの仕事2 仕事を切る
第4章 折れないリーダーの仕事3 伝える
第5章 折れないリーダーの仕事4 団結する
第6章 折れないリーダーの仕事5 リーダー自身のダメージをコントロールする

 

気になったら、今すぐお手元に!

 

下園壮太さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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