【書評:825冊目】資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法(鬼頭政人)

【受かる人はこうやって勉強する!】
資格スクエア代表・鬼頭政人氏が、『資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法』と題して、試験日という期限がある資格試験における勉強法を指南する一冊。

■書籍の紹介文

資格の勉強をするとします。
あなたは、どうやって進めていきますか?

 

本書は、誰もがやっているようで9割の人がやっていない、資格試験に合格するための「ちょっとした勉強のコツ」を50個も指南する一冊。

 

まずは、自分ならこう進めるというものをきちんとイメージしてください。
そのイメージが明確であればあるほど、この本は効果を発揮するとおもいます。

 

イメージ通りのことが書かれている。
読んでそう感じたのであれば、資格に受かる勉強法がすでに身についていると安心できます。

 

イメージと違うことが書かれている。
読んでそう感じたのなら、その”落ちる勉強法”から一刻も早く脱却しなければなりません。

 

開成高校→東大現役合格→司法試験一発合格(しかも在学中)。
嫌みなほど(失礼!)の経歴の著者ですが、内容は非常にロジカルで誰にでも実践できるものです。

 

上から目線だったり、一部の人間だけができる特異なテクニックだったり、などの不快さは一切ありません。
「やるぞ!」という覚悟さえあれば、誰にでも可能なノウハウになっています。

 

どのようなアプローチでも、合格すれば、資格保有者。
合否の結果でしか判断されないわけです。

 

ならば、どうやってアプローチするか。
その攻略法が、この本にはぎっしりと詰まっています。

 

◆攻略法は、カンニングにあらず!

資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法
鬼頭政人 大和書房 2016-9-23
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■【要約】15個の抜粋ポイント

資格試験を突破するには、最短ルートを見つけることから、つまり、「過去問」からはじめることが肝要なのだ。

 

唯一、動かせないのが試験日だ。
いくら受験者に自由な選択があっても、試験日だけは常に意識して「今の自分が何をすべきか」を考える必要がある。

 

「あと半年しかない」と思えた人が受かる。
「まだ半年もある」と思う人は、まず落ちる。

 

過去の自分との比較では言い訳できない。
これも重要なことだ。
他人と比較していると、できない要因を外部に見出しがちだが、自分と比較していれば、素直に自分の課題に気づく。

 

課題がわかれば、改善方法を考えるようになる。
その繰り返しで、人は成長する。
それが自己肯定感につながり、試験勉強において、重要な自信になるのだ。

 

計画を立てる上で重要なことは、まず試験日を起点にして、逆算して立てていくことだ。
受かる人は逆算でゴールを目指すのだ。
何があっても、試験日には間に合うようにしなければならないからだ。

 

計画は、できるだけ細かく、できれば分単位で立てるべきだ。
計画を立てるメリットは、スケジュールの配分でない。
自分の進捗具合を客観的に計測することだ。
細かいほどセンサーの精度は上がる。

 

参考書を読むつもりなら「何ページから何ページまで読む」と数値化するべきだ。
成果測定のキーとなる指標、いわゆるKPIを意識するのだ。
感覚的なものを排除して定量化するのだ。

 

行動予測のために計画グセをつける。
たとえば「ノートにまとめる時、1枚にかかる時間」「400文字の問題文を読み終える時間」「用語を10個覚えるのにかかる時間」などを計る。

 

小まめにサブゴールを設定することで、締め切り効果が働く。
緊張感が出るのでサボる誘惑を抑え込むこともできる。
さらに「1日が終わるまで進捗具合がわからない」という事態も防ぐことができる。

 

試験の大半は基本的に6〜7割正解できれば受かるようにレベル設定されている。
つまり参考書の6〜7割の内容が問われているのだ。
これを理解すれば、資格勉強は急にラクになる。

 

資格勉強の流れは「過去問をひたすら読み、傾向を分析する」「参考書を最後まで一気に読む」「やらないことを決める」だ。
この準備を最初の1週間で行う。

 

過去問は、総仕上げではなくスタートだ。
ヤマ張りを可能にしてくれる絶好のデータだからだ。
同時に、一切の無駄がない最高の教科書だからだ。

 

自分の信じた方法をやりきれば、どんな試験でも合格できる。
試験には、ビジネスや恋愛のように、複雑な外的要因は絡まない。
結局、自分がやるかやらないかだけだ。

 

難関資格を受ける機会など、普通の人には人生で1〜2回程度だ。
言わば、自分の伸びしろや精神力を試す希少なチャンスだ。
ぜひ、全力でぶつかって、悔いのない勉強をしてほしい。

 

■【実践】3個の行動ポイント

【825-1】逆算して計画する

【825-2】勉強を計画するときは、定量化できる仕組みを必ずつくる

【825-3】やる理由、やらない理由を自分の中でハッキリさせる

■ひと言まとめ

※イラストは、イラストレーターの萩原まおさん作

■本日の書籍情報

【書籍名】資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法
【著者名】鬼頭政人著者情報
出版社大和書房
【出版日】2016/9/23
オススメ度★★☆☆☆
こんな時に学ぶ力を身につけたいときに
キーワード勉強法習慣術マインド
【頁 数】224ページ
【目 次】
第1章 心構え編
第2章 計画・マネジメント編
第3章 生活習慣編
第4章 勉強テクニック編

 

この本が、あなたを変える!

資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法
鬼頭政人 大和書房 2016-9-23
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鬼頭政人さん、素敵な一冊をありがとうございます(^^)

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