【シェア読書:771冊目】こだわりバカ(川上徹也)

【こだわりは逃げ口上】ストーリーブランディングの専門家・川上徹也氏が、日本中に蔓延する響かない「空気コピー」を”こだわりバカ”と称し、何がダメで何をすれば「選ばれる」言葉になるのかを考察した一冊。

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1分間紹介文
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新しい商品やサービスのキャッチコピーをあなたが考える。
このときに、あなたの頭の中にどんな言葉が浮かぶだろうか?
その浮かんだ言葉を、響く言葉に変えるのが本書の役割だ。

 

著者は、川上徹也さん。
湘南ストーリーブランディング研究所代表。
「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法で、「小さな会社やお店」「地域」「大学」などが本来持っている価値を見える化し輝く方法を、個別のアドバイスや講演・執筆を通じて提供している。

 

本書は、キャッチコピーをいかに”響く1行”の言葉につくり上げていくかを考えていく一冊。「こだわり」という安直な「こだわりのない」表現に逃げこまない勇気を磨く方法を示していく

 

発信側の志や哲学を1行に凝縮し旗印と掲げる
これが目指すゴール。これに向かって「Why Say(なぜ言うか)」を明確にして、What to say(何を言うか)とHow to say(どう言うか)を考えていく。

 

あなたならではの【「〇〇の価値」を最大限に引き上げる一行】を紡ぎだそう!
あなたの1行が変われば、街中のキャッチコピーが色鮮やかになる。

 

B771

 

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本のエッセンスがわかる15のポイント
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あなたの店や商品が本当にすごい取り組みをしていたとしても、それを「こだわりの◯◯」というキャッチコピーで表現すれば、そのすごさが伝わりません。

 

「こだわり」という言葉を使わないほうが、受け手には「こだわり」を感じてもらえるようになる

 

手垢がついた常套句ではないオリジナルな言葉で、商品の価値を訴えることが大切なのです。

 

決まり文句は、あってもなくても同じ空気のような存在の言葉です。だから私は「空気コピー」と呼んでいます。

 

新しいスローガンを編み出すにあたって、自分自身で以下の3つのルールを作りました。
①世界・未来などの常套句は使わない
②漢語や英語に頼らず、やさしいけれど深い意味になる大和言葉で表現する
③誰もがすぐに理解でき、施策の指針にもなり、旗印にもなるフレーズを!

 

言葉を空気化させないためには、普段から意識して「強い言葉」を使う習慣を身につける必要があります。
「強い言葉」とは、「印象に残る」「心に刺さる」「行動したくなる」ような言葉です。

 

●言葉を強くするための3カ条
①常套句を避け、できるだけ具体的に書く
②言葉の化学反応を考える
③圧縮して言い切る

 

誰に向けたどういう目的のためのキャッチコピーかによって、書くべきキャッチコピーの内容がまったく変わってくるのです。

 

「商品を売る」という明確な目的がない時には、何のためにキャッチコピーを考えるかをより明確にしておくことが大切なのです。

 

企業の「物語」を山の源流から海にまで流れていく「川」に、お客さんを「海」にたとえると、コピーは大きく三つに位置づけられます。
川上コピー…経営理念、企業スローガン、行動指針など、半永久的に使うもの
川中コピー…キャンペーンコピー、ブランド広告など、中長期的に使うもの
川下コピー…商品広告、POP、CM、チラシなど、商品を売るために使うもの

 

アピールすることがない場合は「物語の種」を植え育てていく

 

●企業スローガンの五つの型
①事業定義宣言型
②お客さんへの価値提供型
③新価値発見型
④哲学宣言型
⑤ザブトン一枚型

 

「無印良品」はそのブランド名自体に、思想や哲学がこめられているというまれなケースです。わざわざキャッチコピーをつけなくても、ネーミング自体が最強のキャッチコピーになっているのです。

 

川上コピーがしっかり浸透していると、川下コピーが効いてくる

 

●刺さる川上コピーを書くための5カ条
①「大義」を具体的に語る
②常識の逆を言いながら真理を語る
③合わない言葉や概念を組み合わせる
④なるほどという比喩で表現する
⑤口に出しやすく耳に残りやすい言葉に

 

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これをやってみよう!3つの実践ポイント
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【771-1】常套句を避け、できるだけ具体的に書く

 

【771-2】誰に向けた何のための言葉なのかを常に意識する

 

【771-3】川上→川中→川下と順を追って物語を考える

 

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今回のまとめ
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こだわりを捨てるこだわりを持て!

 

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本日紹介した書籍情報
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【書籍名】こだわりバカ
【著者名】川上徹也
【出版社】KADOKAWA
【出版日】2016/6/10
オススメ度★★★★☆
【こんな時に】明日のマーケティング力を磨きたいときに
【キーワード】発想力アイデア情報発信
【頁 数】 247ページ
【目 次】
第1章 「こだわりの○○」という言葉を安易に使う店は、結局、何もこだわっていない
第2章 なぜ日本の大学は「世界にはばたき」「未来を拓く」学校ばかりなのか?
第3章 名物も観光資源もない地方自治体の逆襲劇
第4章 たった1行の言葉で会社の価値を最大限引き上げる方法

 

気になったら、今すぐお手元に!
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川上徹也さん、素敵な一冊をありがとうございます\(^o^)/

 

本日もお読みいただきありがとうございました!

 

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